4.3 IPとルーティングテーブル 国際産業情報学科 2年 大竹 雅子 ・IPによるパケットの配送 ・ルーティングテーブルとパケット の配送 ・より複雑なネットワーク ・直接配送と間接配送 IPデータグラム 4 0 バージョン 8 16 サービスタイプ ヘッダ長 識別子 生存時間 19 31 パケット長 フラグメントオフセット フラグ プロトコル番号 ヘッダチェックサム 送信元IPアドレス 送信先IPアドレス データ TCP/UDP/ICMPなど ・IPデータグラムには、20オクテット長の IPヘッダがつけられる。(図1 部分) ・IPやTCP、UDPの説明図は32ビット単位 に区切られる。 ※IPヘッダの各項目についての詳細 付録A.2(p211~p215)参照 チェックサム(checksum) • IPヘッダが壊れていないことを保障する ための16ビットのフィールド。 ※IPが運ぶデータについては保障されない。 NAT(Network Address Translator) ・LAN→プライベートIPアドレスを割り当てる。 ・NAT→グローバルIPアドレスを割り当てる。 ★NATは、パケットが通過する時に、プライベート IPアドレスとグローバルIPアドレスの変換をする。 ルーティングテーブルとパケットの配送 • 2つのネットワークは異なるEthernetで構築 されている。 • ルータで接続し、ネットワーク間で通信を 行えるようにする。=IPの役割★ ルーティングテーブルの設定方 法 ◆1.ルータを2つのネットワークに接続する。 (ルータには2つのEthernetのNICが必要。) ◆2.NICにIPアドレスを設定。 ◆3.ルーティングテーブルの設定 ⇒⇒⇒目的のコンピュータまでパケットを 送ることが可能となる。 より複雑なネットワーク • ネットワークがたくさん接続されていくと、ど んどん複雑になっていく。 「0.0.0.0/0」 • デフォルトルート(default route) ・・・目的の送り先の情報が見つからなかった 場合にパケットを送るアドレス。 ルーティングテーブルの自動設 定 • NICにIPアドレスを設定するときに、 ネットマスクを設定する。 ・・・⇒NICに接続されているネットワーク部を 計算することができ、ルーティング テーブルが作れる。 直接配送と間接配送 • ルーティングテーブルを元にパケットを配送。 ◆直接配送 ・・・送信先IPアドレスを持つコンピュータと 直接つながっている場合のパケット配送。 ◆間接配送 ・・・送信先IPアドレスを持つコンピュータと 直接つながっていない場合のパケット配送。 インターネットなどの大きなネット ワークでは・・・ • ルータをいくつも経由してパケットが配送される。 • IPデータグラムは間接配送を繰り返しながら 配送され、最後のルータで直接配送が行われる。 ルーティングテーブル • UNIXやWindows 95/98、NTでは、ルーティン グテーブルを表示させることができる。 • netstat –rn (または、netstat –r) のコマンドを入力。 用語説明1(復習含む) • パケット・・・データの固まり • ネットマスク・・・ネットワークアドレス部の長 さ • ホスト・・・末端のコンピュータ • IP(Internet Protocol)・・インターネットの通 信 規約。 • プロキシ(proxy)・・・代理 用語説明2(復習含む) • オクテット・・・8ビットであることを強調したい 場合に用いる。1オクテット=8ビット • プライベートIPアドレス・・・p225参照。 ・常時外部(Internet)への接続が必要ではない 組織内部のネットワークアドレスとして 自由に利用できるIPアドレス。 • グローバルIPアドレス・・・インターネットで使 うことを許されたIPアドレス。 用語説明3(復習含む) • UDP・・・User Datagram Protocolのこと。 • TCPとUDPによってプログラム間の通信が 可能になる。 • NIC・・・Network Interface Cardのこと。 • IPアドレスとルーティングテーブル・・・郵便 でいえば、IPアドレスは「送り先の住所」で、 ルーティングテーブルは「地図」といえます。
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