電子納品における問題点

電子納品における問題点
有限責任中間法人
建設情報化協議会
着工時の事前協議の席上
• 紙と電子納品の二重化
着工時の事前協議の席上
紙と電子納品の二重化
それでは、電子納品は検査写
真、図面、打合せ簿の鑑とそ
の内容とします。竣工検査は
従来の紙で書類を検査します。
電子納品のデータはこれとは
別に提出してください。
電子納品する書類を
改めて紙で準備するの
は、何のための電子化
か、コストアップになっ
てしまいます。
紙と電子納品の二重化への対応
ガイドライン(P14 5行目~)
受注者に日々蓄積した電子データを無駄にさせ
たり、過度な負担をかけることのないよう、十分な
協議を行ってください。
できるだけ無駄な作業を
省くよう、交渉する
協議例
• 成果品を紙で提出の書類 → 紙で検査
• デジタル写真で電子納品 → 電子データで検査
• CADデータで図面を納品 → 電子データで検査
※図面は検査用の印刷(製本不要)を準備した方が効率的
着工時の事前協議の席上
• 押印の取り扱い
着工時の事前協議の席上
押印の取り扱い
そうです。ミルシートには
公印が押してありますね。
公印を必要とする書類は
電子納品の対象となって
います。
打合せ簿には鉄筋ミル
シートも含まれますが、
それも電子納品すると
いうことですか。
着工時の事前協議の席上
押印の取り扱い
そうです。ミルシートには
公印が押してありますね。
公印を必要とする書類は
電子納品の対象となって
います。
ミルシートを電子納品することは、成
績表をスキャンしてPDFか何かで提
出するのですか?電子化するには大
変ですので、打合せ簿の鑑を電子
データで納品し、成績表は原本のコ
ピーにしたいですが。公印が押され
ている書類は紙(コピー)での提出が
原則ではないでしょうか。
押印書類の取扱い方
ガイドライン(P15)
ウ) アナログからデジタルへの変換(押印した鑑を
スキャニングし電子化する等)はしないこと。
紙で納品した書類
→押印のスキャニングは不要
協議例
• 打合せ簿については、鑑のオリジナルデータのみ
電子納品する。
• 添付資料は対象外とする。添付書類内の、公印の
ある書類も紙提出とする。
着工時の事前協議の席上
• 検査書類について
着工時の事前協議の席上
検査書類について
次に検査写真は検査時
に従来の紙台紙に貼り
付けて準備してください。
検査写真は写真管理
ソフトのビューアをつけ
て電子納品します。紙
で提出しなくてもいいこ
とを認めていただきた
い。
着工時の事前協議の席上
検査書類について
そうしてください
検査写真は写真管理
ソフトのビューアをつけ
て電子納品します。紙
で提出しなくてもいいこ
とを認めていただきた
い。
検査書類の二重化への対応
検査の基本
電子データで納品
紙書類で納品
電子データで検査
紙書類で検査
無駄な紙の資料を
作らないよう交渉する
協議例
• 成果品を紙で提出の書類 → 紙で検査
• デジタル写真で電子納品 → 電子データで検査
• CADデータで図面を納品 → 電子データで検査
※図面は検査用の印刷(製本不要)を準備した方が効率的
着工時の事前協議の席上
• CADデータの取り扱いについて
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
受領したCAD図面をチェッ
クしたらSXF形式のCAD基
準に合っていない図面デー
タとなっています。修正して
ください。
エラーとなっている
データを修正して、電
子納品してください。
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
基準に合っていな
い図面の場合に
は、電子納品しな
くても良いことに
なっていますね。
エラーとなっている
データを修正して、電
子納品してください。
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
CAD図面をビューすると図形
が表示されてきません。図面
の座標系が間違っていると思
われます。確認して修正して
もらえないでしょうか。
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
CAD図面をビューすると図形
が表示されてきません。図面
の座標系が間違っていると思
われます。確認して修正して
もらえないでしょうか。
わかりまし
た
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
今回の発注は紙の
図面ですが、電子納
品できるよう、施工
者側でCADに書き
直してください。
着工時の事前協議の席上
CADデータの取り扱いについて
紙で受領した図面は紙で納品
することでいいのではないで
しょうか。CADに書き直すとな
ると、外注費用がかかります。
費用は設計変更の対象となり
ますか?CADをスキャニング
するとしても費用がかかります。
今回の発注は紙の
図面ですが、電子納
品できるよう、施工
者側でCADに書き
直してください。
CADデータの取扱い方法
ガイドライン(P12 5行目~)
発注者は、最新の電子納品チェックシステムによりチェックを
行い電子納品に関する要領・基準案に適合していることを確認
してから、受注者に受注図を管理ファイルと共に引き渡します。
管理ファイルの作成とエラー
の修正は発注者の役割。
基本:発注者に修正してもらう → できない場合が多い
修正は手間とお金がかかる
簡単に引き受けないこと
協議例
• 同じエラーは検査を通す(エラーが少ない場合)
• 紙またはオリジナルデータ提出(エラーが多い場合)
• 設計変更扱いで受注者が直す
竣工検査での問題点
• 竣工間際に電子納品の指示
竣工検査での問題点
竣工間際に電子納品の指示
今からでは時間的
に間に合いません、
事前協議では、電
子納品の対象となっ
ていなかったのでは
ないですか。
電子納品する予定で
はなかった施工計画
書は電子納品してく
ださい。
竣工間際の電子成果品の変更
ガイドライン(P14 5行目~)
施工中での電子成果品の変更などにより、受注者に日々
蓄積した電子データを無駄にさせたり、過度な負担を掛ける
ことのないよう、十分な協議を行う。
直前の変更は無理がある
協議例
• 竣工間際の変更は、成果品の準備が困難なため、
予定通り紙で納品する。
※特に施工計画書は、複数のソフトを使用し、元が紙の
書類も多いため、電子化に手間が掛かる。
竣工検査での問題点
• 検査体制の準備の不備
竣工検査での問題点
検査体制の準備の不備
電子納品として準備してきた
電子化されている書類は、そ
のまま電子データで検査して
ください。
電子化していない書類は紙
のままで従来のとうり検査を
お願いします。
竣工検査はプロジェクタを
使って電子データで行います。
納品書類以外にも検査対象
となる竣工書類は全て電子
化して準備を行ってください
検査体制の準備の不備
ガイドライン(P17 13行目~)
検査前に実施する協議では、電子納品の対象とした
ものによる検査方法の確認等、必要事項に留め、手戻り
がないよう努めて下さい。
直前の変更はしない
協議例
• 竣工直前に新たに成果品を作成することは負担が大
きすぎる。変更はせずに予定通りの電子納品とする。