喫煙の個別健康教育にかかる 現状と課題 湯梨浜町役場 吉岡 啓子 1.はじめに 平成15年度より開始。 平成16年度は、前年の課題を元に実施方 法を再検討し、町内医師の協力を得て実 施開始 禁煙補助剤を利用しての実施方法を積極 的に実施。 平成16年10月合併後は、全町に拡大。 2.個別健康教育の実際 対象者:湯梨浜町内の喫煙者で希望者 実施方法 <その1> 成功者は、禁煙補助剤を 町内医師と協力し、禁煙補助剤を利用。 <その2> 利用した者が多い。 保健師による禁煙支援のみでの実施。 ※<その1>における禁煙補助剤は、3ヶ月間禁 煙成功できた場合、全額補助。 禁煙希望者 町内医師 紹介 町保健師 ・CO測定 ・ガイドブック ・健康教育の流れの 説明 禁煙開始日を設定 ※禁煙補助剤を処 方 禁煙補助剤を処 方 禁煙開始日の3日前 禁煙開始日 フォロー フォロー 禁煙補助剤を処 方 ※1週間後 フォロー 禁煙補助剤を処 方 ※ 1ヶ月後 フォロー 禁煙を確認 3ヶ月後 禁煙確認後 申請を勧奨 3.成功事例:その1 性別:男性 年齢:70才 喫煙本数:20本/日 CO濃度:16ppm <3ヶ月後に禁煙成功> 喫煙ステージ:準備期 ○電話・来所によるフォロー回数:12回 禁煙したい動機 ○禁煙補助剤助成額:33,500円 肺気腫があり、主治医からこれ以上喫煙を続 ければ、近い内に在宅酸素療法が必要となると いわれ、一念発起。 3.成功事例:その2 成功した点 対象者が不安なとき、すぐに訴えてくることができるというス タッフとの信頼関係ができたこと。 多かった訴えの内容 ①夜目が覚めてから寝付けない。 ②体重が3kg増えてしまう。 禁煙成功後の感想 ①呼吸が楽になった。 ②ご飯がおいしく食べられる。 ③まわりから元気そうにみられるようになった。 ④たばこ臭さがなくなり、まわりからけむたがられなくなった。 4.失敗事例:その1 性別:男性 年齢:35才 喫煙本数:40本/日 CO濃度:53ppm <1ヶ月後に再喫煙> 喫煙ステージ:準備期 電話によるフォロー:3回 禁煙したい動機 「健康に悪い」「吸えるところが少なくなった」「階 段を上がると息切れがする」 4.失敗事例:その2 失敗した点 ①動機付けが弱かった。 ②細めなフォローが不足。 喫煙再開した理由 ①習慣でたばこに手がでてしまった。 ②ニコチンパッチを貼っていても、まずいな がらも吸えた。 5.来年度に向けての課題 協力医師との連携方法 ①連携用紙の作成 ②町内協力医師の拡大 個別健康教育のできるスタッフの確保 スタッフの意識を統一 確実なフォローの必要性 フォロー日に確実に連絡を取る 若い年齢層にどう広めるか。 学校教育との連携 予算確保 現在は全額補助。来年は??? 6.最後に 禁煙したい人は確実に増えている。 個別健康教育につなげるためには、あらゆる機 会でのPRが必要。 学校での保護者を含めての禁煙教育時のPRは、 今後有効。(町内の受け皿があれば保護者も いってみようかな?という気になる) 教職員への禁煙指導は、ぜひ医師と保健師が 連携し個別健康教育の実施を!
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