題目 多摩地区5市における PETボトルリサイクル事業の比較 流通情報工学課程 2000733 中村 文俊 指導教官名 : 鶴田 三郎 黒川 久幸 廃棄物の問題点 費用について ・負担・高騰 リサイクルシステムについて ・具体的な指標がない ・実施は自治体任せ 環境問題について ・地球温暖化 施設問題について ・廃棄物処理場のひっ迫 一般廃棄物の現状 一人当たり排出量 6,000 1,200 5,500 1,100 5,000 1,000 4,500 900 4,000 800 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12 1人当たり排出量(g/人日) ごみ排出量(万t) ごみ排出量 一般廃棄物全体に占める容器包装廃棄物の割合 容器包装 類似物 3.4% 容器包 装廃棄 物以外 41.1% その他 5.9% 食料品 22.9% 容器包装 廃棄物 55.6% 飲料 8.3% 日用品 10% 包装紙・ 袋 8.5% 平成13年(資料:環境省) 家庭ごみ全体に占める容器包装廃棄物の割合 金属 0.88% その他 10.52% 紙 16.63% ガラス 0.02% プラスチック 4.51% 容器包装廃 棄物以外 38.24% 紙 22.31% 容器包装 廃棄物 61.76% その他 0.03% 金属 2.39% ガラス 0.74% プラスチック 41.97% 0 紙パック 段ボール アルミ缶 スチール缶 (うち白色トレイ) その他プラスチック ペットボトル 紙製容器包装 その他の色のガラス 茶色のガラス 無色のガラス リサイクル実施市町村数 3500 3000 2500 市 2000 町 村 1500 数 1000 平成12年 平成13年 平成14年 500 PETボトルリサイクルの現状 生産量(万t) 分別収集計画量(万t) 回収率(%) 分別収集量(万t) 分別収集率(%) 140 40 120 35 100 30 25 80 20 60 15 40 10 20 5 0 0 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 分別収集量・回収率(%) 生産量・分別収集量・計画量(万t) 45 研究の目的 PETボトルについて、リサイクルシステム設計の基礎的な検討 自治体ごとのPETボトルリサイクルの比較 収集箇所数の設定や費用など リサイクル推進のため ・収集率の向上 ・費用削減について 多摩地区5市から、現状での知見を得る。 多摩地区5市の現状 項目 人口(人) 世帯数 武蔵野市 調布市 狛江市 203,318 384,535 166,016 74,787 65,639 94,671 150,734 70,804 35,260 398 512 303 473 193 ステーション ステーション 収集箇所 収集回数 日野市 133,745 PETごみの 収集量(t/年) 収集方法 町田市 6,000 1/W 拠点 5,400 1/2W 戸別 72 2/W 40,000 1/2W 戸別 31,000 1/M 収集箇所の収集半径について 収集時までの距離 = 収集箇所の収集半径 r n : 収集箇所数 R nπ R : 市町村の面積(m2) r : 武蔵野市 調布市 収集半径 (m) 23.6 35.6 収集半径(m) 町田市 562.9 日野市 14.8 狛江市 8.1 一人当たりのPETボトルごみの収集量(kg/年) PETごみの収集量に与える収集半径の影響 武蔵野市 日野市 4 調布市 狛江市 町田市 年間生産量に対して総国民あたりのPETボトルごみ量 3 未収集量 2 便 不 利 便 1 収集量 0 0 50 200 400 収集半径(m) 600 3.2 収集箇所数について 収集箇所数の算定式 n = R 2 πr n : 収集箇所数 R : 市町村の面積(m2) r : 収集半径(m) r R 費用配分について ごみ処理総経費 ごみ種、処理工程に区分 処理工程経費 共通経費 人件費 ごみ処理全体にかかる経費 総費用 単独経費 収集委託費 ・ 再商品化委託費 市町村別費用内訳 項目 武蔵野市 調布市 町田市 日野市 狛江市 共通経費(円/トン) 2,015 3,404 5,880 3,520 4,171 単独経費(円/トン) 60,728 74,140 98,172 107,541 86,855 総経費(円/トン) 62,743 77,544 104,052 111,061 91,027 96.8 95.6 94.3 96.8 95.4 総経費に占める 単独経費割合(%) 単独経費は全体の9割 単独経費について 武蔵野市 単独経費(円/トン) 60,728 調布市 74,140 町田市 98,172 日野市 107,541 5市平均の単独経費 85,487円/トン 再商品化費用 83,300円/トン (平成13年度) 単独経費の9割は再商品化費用 狛江市 86,855 再商品化委託費について 110,000 再商品化委託単価(円/t) 100,000 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 結論 ①リサイクルシステムの設計において、収集方法の選定 は重要である。 ②PETボトルの収集量は、消費者が資源ごみを出す収 集所までの距離に大きく影響されている。 ③収集箇所数の算出式を構築した。 n = R πr 2 n : 収集箇所数 R : 市町村の面積(m2) r : 収集半径(m) ④自治体PETボトルリサイクル費用の9割が再商品化委 託費であることが明らかになった。 ⑤費用削減には、委託事業に関する改善が必要である。
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