ミニクイズ3 経営学II 設問 • 燃料噴出装置かCTスキャンのケースの内で1 つ選んで回答してください。 燃料噴出装置 • ペンディクス社はガソリンエンジン用の燃料噴出装置を発明 したが、それによってどのような価値が生まれるかほとんど 考えていなかった。燃料噴出装置は、燃費を向上させ、排出 物を抑え、ほぼどんな運転状況でもエンジンの性能を向上さ せる。だが、こうした特性は、1967年当時の米国のドライ バーにとっては、特に価値のあるものではなかった。欧州で は米国に比べ燃料価格が高く排気ガス規制も厳しかったか ら、市場の存在もはっきりしていた。ペンディクス社は欧州企 業のボッシュに対し、この燃料噴出技術についての11年契 約のライセンスを与えた。ボッシュはこの技術をさらに進歩さ せ、1970年半ばには、欧州市場を手中に収め、日本市場 に進出し、さらに、米国市場でも販売を開始した。 ? どの原則をしっていれば、ペンディクス社がこの技術で成功 を収められたでしょうか。 CTスキャン • CTスキャンをEMIのゴッドフリー・ハウンズフィールドが開発し たのは、脳をスキャンするためであった。当時、脳スキャンの 市場は小さく、脳スキャンの費用が保険の対象にもならな かった。さらに、せっかくスキャンが患部を探知しても、満足 な治療法がほとんどなかったのである。このテクノジーが普 及するには、全身をスキャンできるような数世代後のテクノロ ジーが開発されるのを待たねばならなかった。この新しい世 代のスキャンによって、治療法の存在する症状の診断にも 使えるようになったのである。ゼネラル・エレクトリック社はこ の世代のCTスキャンにおける技術革新で利益を得た。だが、 当のEMIは、発明の8年後にこの分野から完全に撤退してい る。CATスキャンの発明がノーベル賞を受けただけにEMIの 失敗は非常に印象的である。 ? なぜ、EMIは失敗してGEが成功したのか。
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