コンピュータプラクティスⅠ

コンピュータプラクティスⅠ
再現性
水野嘉明
本日の予定
 「再現性」
実験の再現と実験環境について
前回の実験１、２について、追実験
をおこなう
 実験レポート
Ｒ４として提出する
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科学的方法 – 第三者による検証
 論文（実験レポート）による成果の発表
実験が正しいことの検証
帰納的推論、演繹的推論に誤りがな
いことの検証
批判に耐えることにより、研究成果は
受け入れられる
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実験の再現
 実験の正しさは、どのようにして証明
されるか？
誰がやっても同じ結果になれば、正し
いものと認められる
追実験が重要である
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実験の再現
 第三者が、同じ条件で実験を再現で
きなければならない
 論文・レポートには
実験環境
実験の方法・手順
実験の経過や結果
を明記する
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実験の環境
 実験環境とは、実験に影響すると思
われるすべての要因
ハードウェア
ソフトウェア
ネットワーク
人的要素
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実験の環境
 ハードウェア
ＣＰＵ
メモリ（メインメモリ）
キャッシュメモリ
ディスク
ビデオカード（ディスプレイ）
その他
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実験の環境
 ソフトウェア
ＯＳ（種類、バージョン、ＳＰ/パッチ）
プログラムの実行条件
（優先順位、仮想記憶）
同時に動いているソフト
（サービス/デーモン、アプリ）
使用ツール
その他
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実験の環境
 プログラムの実験に関する注意
同じソースファイルでも、生成される実
行ファイルはコンパイラにより異なる
コンパイラの種類、バージョン、最適
化レベル、使用ライブラリ、その他
の設定
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実験の環境
 環境の確認
（Windows XPの場合）
「マイコンピュータ」で右クリック
→ [プロパティ]
[アクセサリ] → [システムツール]
→ [システム情報]
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実験の環境
実行中のプログラムを調べる
ctrl+alt+delete → タスクマネージャ
実行中のサービスを調べる
[管理ツール] → [サービス]
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実験の環境
 ネットワーク
通信相手の処理内容、環境
通信路の性能、混み具合など
 ＩＰアドレスは直接関係しないが、ネット
ワークのどの部分にどのように接続さ
れているかが、性能等に影響する
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実験の環境
 人的要素
人の振る舞いは様々な要因に依存
再現性に乏しい
⇒ 統計的に扱う必要
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演習１
 実験環境を調べよ
実験用ＰＣの仕様
ソフトウェア環境
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追実験
 追実験は、
元実験と同じ方法・手順で行う
環境の影響を、出来るだけ取り除く
例えば、同時にアプリケーションを
動かさない、など
どのような影響があるかを、見極
める事が大事
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追実験
 元実験側の責任が大
実験環境、手順・方法、経過や結果
を、レポート（論文）にきちんと書く
 実験環境に左右されない実験方法
例）応答時間を測定する時には、ネッ
トワーク経由のサーバーではなく、
ローカルなディスク(C:) を用いる
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追実験
 実験環境を明示する理由
(1) 実験結果が環境に左右されて
いないか、検証する
例：ネットワーク経由の起動時間
(2) 結果の違いが環境の違いで
説明できるかどうか、判定する
例： CPU速度の換算
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追実験
 影響を避けることの出来ない環境もある
例： OSの種類、CPUの性能
 その場合、出来るだけ環境をそろえる
 同じ環境を再現できなくても、相対的な
比較はできることがある
例： CPUの性能は異なっていても、
速度は換算できる等
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追実験
 追実験は、元実験が正しいかどうか
を検証するために行う
元実験を批判的に見る
実験結果は、数値だけではなく、推
論についても検証すること
追実験の結果、「元実験は正しくな
い」という結論も有り得る
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追実験
 追実験は、同じ数値を出す事が目的
ではない
速度の実験では、同じ速度を出して
も仕方がない
換算が可能 ⇒ オーダーが重要
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実験１、２
 先週の実験１、２を追実験せよ
追実験対象レポートは、Webサイト
よりダウンロードする
サンプル１～サンプル３の中から選
択すること
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実験１、２
元実験の
実験環境を明記した上で、実験方
法、実験結果を記せ
自分の実験環境、実験方法も明記
する
追実験を行い、結果を確認せよ
自分の結果と比較し、考察せよ
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課題
 正確な追実験を行うために必要なこと
を調べ、科学的方法における追実験
の意義について論ぜよ
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実験レポート
 レポートＲ４として提出せよ
レポートの構成（章立て）に注意
R１、R3と同じ章立て
表題は「比較実験の追実験」
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追実験の注意事項
 実験環境は、元の環境と追実験の環
境の、両方を書かなければ意味がない
 測定方法について、記述すること
 「どのレポートの追実験か」も明記する
 数字の検証だけではなく、推論も検証
すること
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課題についての注意事項
 正確な追実験を行うために必要なこと
テキスト以外の文献を二つ以上調査
すること
注：時間がかかる
 科学的方法における追実験の意義
自分の言葉で書くこと
テキストの切り貼りは不可
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演習２
 追実験を行ってみた経験から、自分の
レポートR３を見直し、次の各項目を
チェックせよ
理論、特に仮説
実験環境、実験方法、実験結果
考察
結論
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演習２
 改めて、レポートＲ３Ｒ
として、提出せ
よ
28
お疲れ様でした

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