平成19年度 計量心理学演習 a

平成22年度計量心理学演習 a
第1回 オリエンテーション
平成22年4月12日(月2)
授業5カ条
 教員が入室してきたら、その時点からおし
ゃべりをやめて授業に備えること。
 授業中のおしゃべりは厳禁とする。ただし
、講義に対する質問は大歓迎である。
 注意してもおしゃべりを続ける者は、その
都度期末試験の成績から減点し、なおかつ
退席してもらう。
 遅刻や途中退席は最小限にすること。
 可能な限りぴったり始めて、5分前には終
了する。
計量心理学演習の
第1回 授業を覗いてみたけど
 数式が結構あって、私ついていけるかしら?
 心理統計学の時のように、授業中に計算しないと
いけないの?
 試験には数式が出るの?
 テキストの内容は卒論などで役立つの?
 心理統計学の知識は役立つの?
 分散分析ってどんな解析法かしら?
今年度の計量心理学演習 a
の進め方
 諸君の先輩の卒論等、できるだけ具体例を提
示したり、実際に簡単な実験をやってもらう
ことにより、分析の目的や意味を理解しても
らえるようにする。
 数式は可能な限り避けながら、それぞれの分
析に必要な専門用語の説明を行う。
 ときどき、情報処理教育センターにインス
トールされている SAS による解析の実行の宿
題を課し、卒論等でのデータ解析に慣れても
らう。
計量心理学演習 a の目的
 1年次又は2年次の心理統計学では1変量又は
2変量データの解析の基礎を勉強するが、3,
4年次でのレポートや卒論作成のために、分散
分析は計量領域に限らず多くの領域で使うこと
が多く、春学期の計量心理学演習 aではこの勉
強を行う。
 3年次計量プレゼミ・4年次計量ゼミに進むこ
とを考えている学生諸君は、是非春秋の両学期
ともこの演習を取るのが望ましい。
分散分析とは?
 分散分析は、一口で言えば、当該現象を規定し
ていると考えられる1つまたはそれ以上の要因
の効果の有無を統計的に検討する方法である。
 この授業では、諸君が一年次の基礎実験で行っ
たミラーリエル錯視実験を再度取り上げ、斜線
分の長さもしくは角度要因の効果の有無につい
て、実際に実験を行い、得られた結果を分析す
ることにより、分散分析の初歩を体験的に学習
してもらう。
対応のある場合の分散分析
 この方法は、別名反復測定(測度)分散分析と
も言われる。
 やはり、諸君が基礎実験で体験済みのミラーリ
エル錯視実験を、反復測度デザインで体験的に
学習する。
 最後に、第1章の通常の分散分析結果と、反復
測度デザインデータの分散分析結果の違いを比
較することにより、両方法の違いを理解しても
らう。
心理学における分散分析の重要性
 分散分析は、実験心理学、社会心理学等から臨
床心理学に至るすべての心理学の分野において、
重要な役割を果たしてきている。
 実験心理学や社会心理学では、分散分析は基本
的な方法で、従来から頻繁に利用されている。
 統計学や数学からは程遠いとみられがちな臨床
心理学でも、カウンセラーのクライアントに対
するカウンセリングの効果の有無を科学的にき
ちんと実証するためには不可欠のものである。
 分散分析は臨床心理士試験問題にもよく出され
る。
来週からは、今日配布したテキストを
必ず持参して下さい。
 今日は、第1回目のオリエンテーション
なのでこれで終わります。