生活困窮者を支える 行政の役割 「受動的に対応する」福祉から 「積極的につないで予防する」福祉へ IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ IIHOEって? 組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために 社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」 育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市) 調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」 「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」 ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社) 2020年の地球への行動計画立案 専従3名+客員1名、東京(新川)、約3900万円 子どもがいる現役世帯の相対的貧困率 (全世帯所得中央値の50%未満、2000年代半ば) 全体 世帯に大人1人 大人2人以上 12.5% 58.7% 10.5% 日本 3.6% 7.9% 2.8% スウェーデン 6.9% 19.3% 5.8% フランス 8.9% 23.7% 6.1% イギリス 9.2% 26.7% 8.1% 韓国 13.2% 41.5% 8.6% ドイツ 14.3% 25.6% 14.0% イタリア 17.6% 47.5% 13.6% アメリカ 10.6% 30.8% 5.4% OECD平均 鶴岡市も、これまで20年と、これから20年は違う 1990年 計(人) 2000年 2010年 150840 147546 136623 2020年 2030年 122805 108296 ▲20% ▲9% 0~14歳 28024 15~64歳(A) 97026 22446 17529 13668 10817 ▲38% ▲37% 90001 79805 66383 17.1% 23.7% 28.8% +52% 34.8% 37.9% +16% 3.7人 75歳~ 2.5人 14902 2.0人 21849 1.5人 22997 1.3人 25384 +46% +5% +10% 85歳~ 3573 6009 9041 9309 (生産人口) 65歳~(B) 高齢者率 A÷B 25782 56487 ▲17% 73% ▲29% 62% 88% 35020 39289 42754 40992 168% +68% 253% +50% 260% +3% 介護ニーズは80歳代で急増する 計 65-69 29,484 8,272 7,018 5,992 4,376 2,454 1,029 342 3,825 3,968 170 318 620 969 1,004 620 268 1,892 人口比 13.5% 2.1% 4.5% 10.3% 22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4% 総数比 (100) 4.3% 8.0% 15.6% 24.4% 25.3% 15.6% 6.7% 47.7% 要介護3- 1,661 68 121 226 351 407 331 176 895 人口比 5.6% 0.8% 1.7% 3.8% 8.0% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4% 総数比 (100) 4.1% 7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9% ’15 +予防 4,865 200 352 655 1,110 1,309 860 378 2,547 要介護3- 2,068 80 135 239 402 531 432 249 1,212 10→15 +406 +12 +13 +13 +51 +124 +121 +73 +317 ’20 +予防 5,742 168 415 731 1,186 1,531 1,151 559 3,241 要介護3- 2,489 67 159 267 430 621 578 368 1,567 15→20 +422 -13 +24 +28 +28 +90 +146 +119 +355 ’25 +予防 6,529 146 349 869 1,334 1,660 1,384 788 3,832 要介護3- 2,879 58 133 317 483 673 695 518 1,887 20→25 +390 -9 -25 +50 +54 +52 +117 +150 +320 人数 介護+予防 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95- 85- 2020年の鶴岡市は? 高齢者率は?→34.8%(全国より20年早い)! 高齢者1人を支える生産人口は、1.5人! 75歳以上は?→2.2万人(人口の18%)! ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 高齢者の健康 = 地域の資源+資産! 生産人口は?→16%減(00年比 26%減) ! 市税収入は? 既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ 市債残高は? 消費税は、いくら必要? 鶴岡市の高齢者・後期高齢者のくらしは? 人口(人) 高齢者 後期高齢者 世帯数 高齢者単身 後期高齢者 単身 後期単身率 高齢者夫婦 後期 夫婦 高齢世帯率 後期世帯率 2000年 147,546 35,020 11,695 2005年 142,384 37,667 18,690 2010年 136,623 39,222 21,811 2015年 129,806 41,498 22,942 2020年 122,805 42,754 22,997 7.9% 13.1% 16.0% 17.7% 18.7% 44,382 2,923 45,493 3,750 45,514 4,171 44,185 4,542 42,263 4,750 587+2336 824+2926 985+3186 1107+3436 1174+3576 1,361 2,096 2,531 2,700 2,728 251+1110 389+1707 483+2048 522+2178 531+2197 11.6% 2,625 491 12.5% 11.2% 3,306 881 15.5% 11.6% 3,701 1,238 17.3% 11.8% 4,042 1,409 11.9% 4,233 1,467 4.2% 6.5% 8.3% 19.4% 9.3% 21.3% 9.9% 鶴岡市の財政はどう推移する? 単位:億円 05年度 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 地方債 594 141(23%) 34( 5%) 12( 2%) 72(12%) 56( 9%) 672 144(22%) 45( 6%) 9( 1%) 69(10%) 80(12%) 689 150(21%) 49( 7%) 11( 1%) 68( 9%) 72(10%) 歳出 職員給与 588 73 人件費・扶助費・ 639 公債費を除く 73(+0%) 1,245(+1%) 歳出額(≒調達額) 448億円(46%) 88 92 ( 8) (30) 後期高齢者 (14) 10年比 + 5% (38) 107(16%) 05年比 +22% 699(4.7倍) 766( + 2%) 39( + 10%) 106(+115%) 10年度(05比) 公債 公営事業繰入 (国民健康保険) (上下水道) (病院) (他(介護保険等)) 扶助費(対 歳出) 82 85 (10) (35) (13) (26) 65(11%) 636 77(+5%) 1,304(+6%) 91 94 ( 8) (34) (13) (36) 100(15%) 将来負担(対 税収) 地方債残高 支出予定 積立金 736(5.2倍) 750 35 49 711(4.9倍) 779( + 3%) 16( -55%) 84(+70%) 職員数 1,222 12年度(同) 15年度? 10年 個人住民税 33,122円/人 生産人口 10年比 - 8% 05年比 -14% 10年 520,435円/人 法の主旨と、地域のより良い未来づくりのために 注意・配慮していただきたいこと ・行政自身だけで解決まで導くか、 民間の力も借りて解決を促すか? 「個人情報=できない」のではなく、制度をつくる ・(制度施行後に)制度に合わせてできた団体より 制度施行前から、課題・当事者を中心に置いて 支援活動を続けてきた団体の方が、 スキルも実績も豊か → ただし行政との接点希薄 「なくてもできてた」から「放置する」のではなく、 「その知恵・実績・ネットワークを最大活用」する ニーズには、自身の権能で応えるか、つなぐかしかない → あなたの「つなぎ」は、どのレベル? 個別に対応 ・親しい相手の連絡先を渡す (自分で連絡してもらう) ・電話・メールで紹介・照会する (代わりに最初の連絡を取る) ・個別に直接会う機会を設ける しくみとして対応 ・役立ちそうな相手の一覧を示す ・詳細情報付きの一覧を渡す ・掲載先を「格付」した一覧を渡す ・一緒に会える機会を設ける (見本市・合同説明会、交流会) ・関係者向けSNSを設ける (ピア・カウンセリング、QAなど) プロフェッショナルとして対応 ・対応を記録して保管する ・記録に基づき集計・分析する ・事例会議(ケース・カンファレンス)を開く ・現場の担い手とコーディネーターを育成する あなたは、誰と誰を、どうつなぎたい? 当事者(群)A 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ 当事者(群)C 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ 当事者(群)E 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ つながらない理由 ・・・・で・・・・だから 改善策 そこで・・を・・に! つながらない理由 ・・・・で・・・・だから 改善策 そこで・・を・・に! つながらない理由 ・・・・で・・・・だから 改善策 そこで・・を・・に! 当事者(群)B 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ 当事者(群)D 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ 当事者(群)F 特徴?:・・・・・・ 課題?:・・・・・・ ・・・・・・・ 班内で共有してください ・各人からの発表+意見交換 ・各人から「AとBがつながらない理由」と、 「改善策」を、2分程度でご発表ください。 ・発表を聞いているメンバーは、 「他にもこんな原因が」「こんな改善策も」 という助言を、付箋に書きながら聞き、 その内容を読み上げて渡してください。 ・班内で「最も重要性が高いと感じた案件」と、 「改善策にヒントが欲しい案件」を選び、 全体に対して1分程度で発表してください。
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