高信頼 WDM ネットワークにおける 論理トポロジー再構成のための パス交換手法の提案 村田研究室 ソフトウェア科学コース 4 年 石田 晋哉 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 1 WDM ネットワーク • 波長分割多重 (Wavelength Division Multiplexing) 技術 – 1 本の光ファイバで複数の異なる波長の信号を多重化 • 光パス – 同一の波長を用いて設定するチャネル – 中継ノードでの 光→電気 / 電気→光 の信号変換がボトルネック – ダイレクトに光パスを設定し、中継ノードの負荷を軽減 光信号 電気信号 2002/2/26 λ2 1 Router 2 Router 平成 13 年度 特別研究報告会 3 Router λ1 負荷が 軽減される 2 バックアップ光パス • 障害発生時にトラヒックを退避させるための光パス – 通常トラヒックを流す光パス → プライマリ光パス – 1 つのプライマリ光パスに対して 1 つのバックアップ光パスを用意 λ1 2 3 1 λ2 2002/2/26 4 5 6 平成 13 年度 特別研究報告会 3 論理トポロジーの構築 • 光パスを用いて論理トポロジーを構築 • 論理トポロジーの形状に応じてネットワークの性能が変化 – 従来手法 • トラヒック要求量を既知として最適な論理トポロジーを設計 λ1 λ2 1 2 λ2 2 λ2 4 3 λ2 λ3 2002/2/26 1 平成 13 年度 特別研究報告会 3 λ1 4 λ3 4 本報告の背景 トラヒック量を既知として論理トポロジーを設計 トラヒックの状態が時間とともに変動 論理トポロジーが最適でなくなる 新たな論理トポロジーに再構成 再構成時にトラヒックの損失が発生 トラヒックの損失を抑える再構成手法が必要 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 5 本報告の目的 • トラヒックの損失を抑える再構成手法が必要 – トラヒック損失の発生回数を抑える • 対象とするネットワーク – メッシュ状 WDM ネットワーク – バックアップ光パスによる高信頼化 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 6 論理トポロジー再構成のための パス交換手法の提案 • 提案手法 1 • 提案手法 2 • 提案手法 3 – トラヒックをバックアップ光パスへ退避させる 7 λ1 λ1 8 2 3 1 λ2 2002/2/26 4 5 6 平成 13 年度 特別研究報告会 7 提案手法の評価 • 評価モデル – – – – NTT 基幹ネットワーク ノード数: 49 リンク数: 89 波長数: 16、32、64、128、256 • 評価方法 – 31 個の論理トポロジーをランダムに生成 – 30 回の再構成を行いトラヒック損失の発生回数の平均で評価 – アルゴリズム 1、2、3 で比較 アルゴリズム 1 提案手法 1 アルゴリズム 2 提案手法 1 + 提案手法2 アルゴリズム 3 提案手法 1 + 提案手法2 + 提案手法3 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 8 評価結果 • アルゴリズム 1 に対してアルゴリズム 2、3 ではトラヒック損 失の発生回数が大幅に改善 • アルゴリズム 3 では波長数 128 以上でトラヒック損失なし 700 600 500 アルゴリズム 1 トラヒック損失 400 発生回数 300 アルゴリズム 2 200 アルゴリズム 3 100 0 0 50 100 150 200 250 300 波長数 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 9 まとめと今後の課題 • まとめ – 高信頼 WDM ネットワークにおけるパス交換手法を提案 – 論理トポロジーの再構成アルゴリズム – トラヒック損失の発生回数で評価 • トラヒック損失発生をより少なくする再構成が可能 • 今後の課題 – IPの経路制御機能を考慮した再構成アルゴリズム • ノード間の到達性 • 再構成完了までの時間 2002/2/26 平成 13 年度 特別研究報告会 10
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