行動論的ゲーム理論を用いた

行動モデル夏の学校@東京大学
20-21.Sep.2007
行動モデル夏の学校
経路選択での課題発表
東京工業大学大学院 柳沼 秀樹
はじめに
• 経路選択のデータを用いてやってみました
ボリュームたっぷり8653データ!
やりたい放題!
• 大量データの特性を生かして分析
あまりやる機会がないので…チャンス!
1
分析コンセプト
全データによる経路選択モデル(Logit)
変数
• 所要時間(÷60)
• 右左折回数
全データ
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
サンプル
-0.047 -5.950
-0.069 -11.341
※※
※※
-9517.502
-9406.715
0.011
0.011
8653
たくさんのデータがあるから…
セグメントに分けて推定し,
精度向上とパラメータの違いを見てみよう
2
分析概要
• 利用変数は先ほどの2つ
• モデルは多項Logitを使用
⇒純粋に比較検討したい…(本当に)
分析のフロー
Step1 : データの基礎集計
Step2 : セグメントごとに推定
Step3 : 時間があれば面白いコトします
3
基礎集計 ①
2500
2000
男女のバランスが良い(と思う)
1500
1000
女,
3428
男,
5225
今までは男性データか企業データばっかり…
500
0
男女の違いをしっかりと
分析してみたい
年代
男女比
0
1000
2000
3000
383
パート・アルバイト(但し学生除く)
1175
主婦・主夫(職業従業者を除く)
学生
無職・無職
6000
592
自営業
時間制約の有無が経路
選択に影響しそう…
5000
5712
会社員・公務員
就業者がメイン
4000
89
702
職種
4
基礎集計 ②
0
通勤・通学と私事がメイン
500
1000
1500
2000
帰宅
の4つに集約
通院
送迎
2218
訪問
2000
1554
1500
1674
人数
1000
0
0
0
80
70
65
60
55
50
45
40
35
30
30
年代
0
年代
1000
207
79
140
645
729
256
74
0
25
20
不
明
337
75
388
0
812
中年層がメイン
728
130
89
目的
1264
500
617
買い物・街の散策
塾・習い事
2500
277
業務
娯楽・レクリエーション・ドライブ
3500
3087
帰社・帰校
食事
3000
1971
出勤・登校
出勤・登校,帰宅,業務,私事
2500
2000
3000
4000
5000
各年齢層で行動に違い
が見れそう
6000
5
いきなり死亡フラグ
データがGaussのワークスペースメモリを
オーバー…
そこで,規模縮小
• 男女別
• 目的+男女別
計15パターンを用いてMNLのパラメータ推定
※各パターンについて150サンプルをランダム
サンプリング
6
パラメータ推定 ①
男女別のパラメータ推定結果
男女
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
的中率
-0.067
-0.087
0.336
0.071
-167.268
-164.714
0.015
0.003
0.360
男
※※
-0.125
-0.158
-1.885
-3.140
女性
※
※※
-167.467
-156.088
0.068
0.056
0.466
0.010
-0.029
0.151
-0.730
-158.181
-157.904
0.002
0.010
0.406
女性の時間パラメータが正
ρ2は基本的に残念すぎる結果・・・
7
パラメータ推定 ②
職種別+男女別のパラメータ推定結果
出勤・登校
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
的中率
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
的中率
-0.102
-0.026
-2.089
-0.569
出勤・登校_男
※※
-0.007
-0.053
-0.153
-1.574
出勤・登校_女
※
-0.168
-0.032
-3.024
-1.046
-180.736
-178.281
0.014
0.002
0.420
-184.816
-183.382
0.008
0.003
0.400
-199.864
-193.524
0.032
0.022
0.473
帰宅
帰宅_男
帰宅_女
0.052
-0.172
0.619
-2.719
-157.563
-153.430
0.026
0.014
0.460
※※
0.037
-0.074
0.575
-1.463
-157.747
-157.642
0.007
0.005
0.433
-0.053
-0.133
-0.881
-2.916
※※
※※
-171.509
-165.740
0.034
0.022
0.444
8
パラメータ推定 ③
職種別+男女別のパラメータ推定結果
業務
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
的中率
time
turn
初期尤度
最終尤度
ρ2
修正ρ2
的中率
0.032
-0.109
0.265
-1.433
業務_男
-0.066
-0.188
-0.754
-2.854
業務_女
※※
0.028
0.025
0.422
0.429
-143.972
-142.804
0.007
0.006
0.427
-152.493
-146.760
0.038
0.024
0.460
-153.197
-152.932
0.002
0.001
0.393
私事
私事_男
私事_女
0.107
-0.150
1.335
-1.899
-157.311
-154.777
0.015
0.002
0.457
-0.054
0.055
-0.876
1.134
-149.625
-148.870
0.005
0.008
0.413
-0.014
-0.055
-0.020
-0.919
-135.618
-134.828
0.006
0.009
0.567
9
パラメータ推定 ④
職種別+男女別のパラメータの分布
男女
男
女
出勤・登校
出勤・登校_男
出勤・登校_女
帰宅
帰宅_男
帰宅_女
業務
業務_男
業務_女
私事
私事_男
私事_女
time
turn
-0.067
-0.125
0.010
-0.102
-0.007
-0.168
0.052
0.037
-0.053
0.032
-0.066
0.028
0.107
-0.054
-0.014
-0.087
-0.158
-0.029
-0.026
-0.053
-0.032
-0.172
-0.074
-0.133
-0.109
-0.188
0.025
-0.150
0.055
-0.055
0.150
0.100
time
turn
0.050
0.000
-0.050
-0.100
-0.150
-0.200
-0.250
うううううううううううう~ん ダメです。
10
まとめ
• 基本的に精度向上は見られず・・・
• 全体的に統計的な脆弱性が目立つ
• 政策変数として考えられるものが・・・
• 経路の情報(重複とか)があれば・・・
力不足でした・・・
来年に向けて修行します.
11
ご清聴ありがとうございました
12