09行動分析学特論(2) 対人援助の「表現」としての行動分析 行動福祉学→対人援助学 応用行動分析学の特徴 ・なぜ、ある行動をするのか 1)生物学的属性、個人の「能力」? 2)現在と過去の環境との相互作用? 2)を選ぶことを「宣言」します! (どちらが科学的に正しいという事ではない) 2 「人を助ける」実践における文脈 対人援助とは? Human Services 「知る(測る)」「教える」「治す」ではなく 「助ける」 「助ける=援助」のキモ Service 御主人(当事者)が、好きな方向(自己決定)へ打 つために最適なボールをあげる。 対人援助の3つの機能 • 「当事者がやりたい(続けたい)行動を維持さ せたり、新しい「やりたい」行動を「できる」よう にする。そのために、何ができるか? 「援助」「援護」「教授」 対人援助作業の3つの機能の連環的発展 個人の行動(反応)形成 3 治療・教授 2 Instruction 1 援助 援護 assist advocate 行動成立のための 新たな環境設定 援助設定の定着のため の要請 「助ける」は表現してナンボである 1)誰かが何か「できる」ようになるには、多くは社会へ の要請(援護=言語行動)が必要条件である。 2)援助・援護・教授という3つの仕事は、単独では行い きれない(連携が不可欠) であれば、共通言語を持つ必要がある。 3)「助ける」は、本来、人が自然に行う行為ではない かも知れない。であれば絶えずチェックしていないと アカン。 4)本当に、当事者が望んでいることなのか? それをどのように確認するか方法(=表現として)を 示す必要がある。 対人援助の実践には「表現」が不可欠 先の4つの表現はどうやれば、 関係する「人」を動かせるか? • 当事者の「個人属性の記述」ではなく、 「これがあれば(=援助設定)、 『できる(=行動成立)』という条件 についての公共的な表現を追及する 「学」の特徴として • 当事者の「個人属性の記述」ではなく、 「これがあれば(=援助設定)、 『できる(=行動成立)』という条件につ いての公共的な表現を追及する 「できる」は発見されるもの? • ある条件があれば「できる」を発見する 「ある条件」(これが対人援助の内容となる)には 個別の個人や状況で無限に近い方法がある。 つまり「できる」は創造していくことである。 創造的な 「これ」があれば「できる行動」の表現 先行事象 反応(行動) 結果事象 この3つで表現 ゆえに基本枠組みは「行動分析学」採用
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