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身体部位座標の
時系列データによる
荷役・運搬動作の判別
2002734 藤井 皇元
指導教官: 鶴田 三郎
黒川 久幸
はじめに
はじめに
 動作判別の対象
 動作判別条件の分析
 動作判別プログラム
 まとめ

2
背景と目的


新総合物流施策大綱
少子高齢化
作業改善
作業負荷の調査
動作の判別方法の確立と実行
3
動作判別の対象
はじめに
 動作判別の対象
 動作判別条件の分析
 動作判別プログラム
 まとめ

4
扱う動作
物流作業で多く用いられている動作
積みおろし作業
積みつけ作業




上段
中段
下段膝曲げ有り
下段膝曲げ無し
卸し作業




上段
中段
下段膝曲げ有り
下段膝曲げ無し
運搬作業



肘曲げ
肘伸ばし
背そらし
5
扱うデータ
座標
動作
時間軸
計測
座標(48種類)
つま先
膝
足首
腰(大腿骨頭)
肩(上腕骨頭)
肘
手首
右
左
手指
x軸
y軸
z軸
6
動作判別条件の分析
はじめに
 動作判別の対象
 動作判別条件の分析
 動作判別プログラム
 まとめ

7
判別手法
データ
判別
動作
動作の違いからなるデータの差を調査
動作判別の条件作成
そのデータがどの動作であるかの特定
8
動作の違いからなるデータの差
動作間に存在するデータ
の有意差の調査
有意差の調査方法
調査するデータ
動作判別への条件設定
有意差のデータ
有意差の存在した瞬間
有意差の存在した身体部位
有意差の存在した動作間
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調査するデータ
身体部位箇所
身体の姿勢
を決定付ける
膝・腰・肩・肘
項目
座標データから
計算を行った
角度・角度差
時間
前:時系列の1/6
中:時系列の3/6
後:時系列の5/6
前半:前と中の差
後半:中と後の差
前後:前と後の差
10
調査するデータの概要

計測データ
・既に動作が分かっているものを使用
・座標はその瞬間の前後0.05秒を加え平均化
・使用する座標に不備が無いかを調査し使用

動作の種類数 : 10種類
積みつけ作業(上段・中段・下段膝曲げ有り・下段膝曲げ無し)
卸し作業(上段・中段・下段膝曲げ有り・下段膝曲げ無し)
運搬作業(肘曲げ・背そらし)
11
検定結果例
時系列の1/6の瞬間・肘の角度の場合
「積みつけ作業中段」と「運搬作業肘曲げ」
「積みつけ作業下段膝曲げ無し」と「運搬作業肘曲げ」
「卸し作業中段」と「運搬作業肘曲げ」
「卸し作業下段膝曲げ無し」と「運搬作業肘曲げ」
の間に有意差が存在
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動作の判別過程
判別の順番
グループ分けして判別
作業から各動作
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動作判別ルール
判別開始
積みつけ
作業か
①
Y
N
A
④
上段か
Y
N 中段か
⑤
積みつけ作業上段
N
積みつけ作業中段
Y
N 下段膝曲げ有りか
⑥
積みつけ作業
下段膝曲げ有り
⑦
積みつけ作業
下段膝曲げ無し
Y
N 下段膝曲げ無しか
卸し作業か
②
N
Y
N Y
上段か
⑧
Y
N 中段か
③
運搬作業か
Y
肘伸ばしか
⑬
Y
N 肘曲げか
⑫
⑭
Y
N背そらしか
N
Y
運搬作業
肘伸ばし
運搬作業
肘曲げ
運搬作業
背そらし
判別不能
卸し作業上段
⑨
卸し作業中段
Y
N 下段膝曲げ有りか
卸し作業
⑩
下段膝曲げ有り
Y
N 下段膝曲げ無しか
卸し作業
A
⑪
N Y
下段膝曲げ無し
14
判別内容と使用身体部位データ
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判別に使用する各部位の角度・角度差
平均値区間 : 角度・角度差の平均値を
10度単位の範囲で表したもの
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判別ルール
① 判別における点数制
判別データが平均値区間にある場合:5点
平均値区間の外側10度以内にある場合:3点
② 判別データが複数あるとき
判別データが2つある場合
2つの合計が6以上の場合yesと判断
判別データが3つある場合
3つの合計が11以上の場合yesと判断
判別データが6つある場合
6つの合計が26以上の場合yesと判断
17
動作判別プログラム
はじめに
 動作判別の対象
 動作判別条件の分析
 動作判別プログラム
 まとめ

18
動作判別の自動化
入力
空欄補正
角度の演算
動作判別
作業コードの割り振り
出力
計測データの読み込み
データ欠けの対策
動作判別の必要データ
判別ルールを用いた判別
姿勢分類のためのコード
ファイルへの書き出し
19
評価(妥当性)

調査内容
動作の種類数 : 8種類11データ
成否問わず計測データの各角度・点数を調査

調査結果
正確に判別できたのは7ケース(11ケース中)
同一の条件で2ケース外れている
→ 判別に用いるデータの見直し
角度区間からわずかに外れている(2箇所)
→ 判別条件に持たせる幅の見直し
20
評価(使用者)

調査内容
評価項目
被験者

各機能について
作業改善の研究者1名
調査結果
◎コード割り振り
○角度の表示
△動作判別
: その作業そのものを省略できる
: 動作解析用ソフトウェアを
用いなくてもいい
: 座標化した(プロットを行った)
データの量がまだ多くない
21
まとめ
はじめに
 動作判別の対象
 動作判別条件の分析
 動作判別プログラム
 まとめ

22
まとめ
座標データから算出した角度の
有意差を用いて動作判別の条件を作成
動作判別の自動化としてプログラム作成
動作判別
の実行と
容易化
座標・角度・コードの表示
姿勢分類用のコード割り振り
動作を判別する
方法を示す
試行と問題点
の対策により
有効な動作判
別を行える
作業改善の
研究の作業量
軽減
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データの変換過程
動作実験映像からの座標取得
計測されたデータ
プログラム上での
結果表示(図は
右肩座標・右肩
角度・作業姿勢
コード・コードに
用いた角度)
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計測データサンプル
25
プログラムの実行画面
26
プログラム結果表示画面
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