著作権と著作権法 情報科教育法 6/15/07 経営情報学部開講の“情報社会と情報倫 理”より(補足あり) 三世一身法 さんぜいっしんのほう http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8% 89%E4%B8%96%E4%B8%80%E8%B A%AB%E6%B3%95 理念 知的創作活動をした人に報いることにより,さら なる創作活動をしてもらう 結果として,一般の人々も利益を得る 建前 創 作 物 と い っ て も… 過去の創作物の影響を,何らかの形で受けてい る 中には,完全にオリジナルのものもあるかも 知れないが 著作権制度 目的 文化的所産の公正な利用 100%オリジナルなものは,ほとんどない 著作者等の権利の保護 やる気を出させる 情報流通を促進させる面と抑制する面 一定期間の独占 著 作 権 で の“権 利” と は 自分の著作物に対して,他人が無断で行う行為 にクレームをつけられる権利 自分ができる権利ではない 時代の流れに影響を受ける 制度自体は古い 日本の著作権法は1899年 ディジタル機器の出現 オリジナルと全くおなじコピーができる インターネットの普及 誰でも情報発信ができるようになる 知的財産 国家的政策 英 語 で は… copyright copy 複写する right 権利 厳密には,copyright は “著作権”ではない 著作権法 著 作 物(1) “創作”と“表現”がキーワード (後述) 第2条1 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、 文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの 著 作 物(2) 第10条 1 小説,脚本,論文, 講演その他の言語の 著作物 2 音楽の著作物 3 舞踊又は無言劇の 著作物 4 絵画,版画,彫刻そ の他の美術の著作物 5 建築の著作物 6 地図又は学術的な 性質を有する図面, 図表,模型その他の 図形の著作物 7 映画の著作物 8 写真の著作物 9 プログラムの著作 物 著 作 物(3) 著作物かどうかは,創作性が問題 芸術作品として認められないものでも可 いたずら書きでも立派な著作物の可能性あり 表現を保護する アイデアではない 新しく考え出された料理のレシピは著作物で はない ただし,料理の本は著作物 著 作 物(4) コンピュータのプログラムも著作物(1985年から) データベースも著作物(1986年から) 著作権の全体像 文献3 p.21 著作者の権利 人格権 財産権としての著作権 実演家の権利 著作隣接権 俳優,歌手,レコード会社,放送局など 財産権と人格権 人格権と財産権 人格権は,著作者の権利 譲渡できない 財産権 譲渡できる 著作権者(著作者とは限らない) 著作権の存続期間 第51条 著作者の死後50年 注意 第60条人格権について 第54条 映画は公表後70年 すべて70年に延長するかどうか議論沸騰 著 作 権 の 制 限(1) 第30条 私的使用のための複製 家庭内で使うためにコピーする場合は,著作権 者の承諾不要 ただし,コピーしたものを売ることなどはできない 著 作 権 の 制 限(2) 第32条 引用 公正な慣行に一致し,正当な範囲内 オリジナルの部分が主で,引用は従でなけれ ばならない 引用部分は明確にする 誰の著作物であるか明示する …など 著 作 権 の 制 限(3) 第35条 学校その他の教育機関における複製 等 詳細は後で 著 作 権 の 制 限(4) 他にもある あくまでも例外的に著作権者の権利を制限して いる 学校における著作物の利用 第三十五条(1) (学校その他の教育機関における複製等) 第三十五条 学校その他の教育機関(営利を目 的として設置されているものを除く。)において教 育を担任する者及び授業を受ける者は、その授 業の過程における使用に供 することを目的とす る場合には、必要と認められる限度において、公 表された著作物を複製することができる。ただし、 当該著作物の種類及び用途並びにその複製の 部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に 害することとなる場合は、この限りでない。 第三十五条(2) 学校その他の教育機関(営利を目的として設置 されているものを除く。)において教育を担任する 者及び授業を受ける者は、その授業の過程にお ける使用に供 することを目的 非営利 担任する者及び授業を受ける者 授業の過程 他の先生が使う, 職員会議・保護者会 などは不可 第三十五条(3) 必要と認められる限度において、公表された著 作物を複製することができる。ただし、当該著作 物の種類及び用途並びにその複製の部数及び 該当授業を受ける 態様に照らし著作権者の利益を不当に害するこ 生徒にだけ配布 ととなる場合は、この限りでない。 必要な範囲 種類及び用途 市販のドリルなどは 不可 第三十五条(4) 2 公表された著作物については、前項の教育機関にお ける授業の過程において、当該授業を直接受ける者に 対して当該著作物をその原作品若しくは複製物を提供 し、 若しくは提示して利用する場合又は当該著作物を第三十 八条第一項の規定により上演し、演奏し、上映し、若しく は口述して利用する場合には、当該授業が 行われる場 所以外の場所において当該授業を同時に受ける者に対 して公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可 能化を含む。)を行うことができる。ただし、当該著作物の 種類及び用途並びに当該公衆送信の態様に照らし著作 権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限り でない。 第三十六条 (試験問題としての複製等) 第三十六条 公表された著作物については、入 学試験その他人の学識技能に関する試験又は 検定の目的上必要と認められる限度において、 当該試験又は検定の問題として複 製し、又は公 衆送信(放送又は有線放送を除き、自動公衆送 信の場合にあつては送信可能化を含む。次項に おいて同じ。)を行うことができる。ただし、当該 著 作物の種類及び用途並びに当該公衆送信の 態様に照らし著作権者の利益を不当に害するこ ととなる場合は、この限りでない テレビ番組などの利用 NHKオンライン 放送番組と著作権 http://www3.nhk.or.jp/toppage/nhk_info/copyrig ht.html 生徒の作品 他人の権利を侵害するなと指導 立派な著作物(である可能性) 生徒の権利を侵害してはならない 人格権 財産権 著作権法の改正 頻繁に行われている 毎年 去年まで認められなかったことが,認められるよ うになる その逆もある 教育委員会などから通達があるだろう
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