著作権について

私情協 授業情報技術講習会
著作権について
慶應義塾大学理工学部
山本 喜一
著作権の位置付け


知的創作活動による結果の利用の権利を
保障
知的財産権(知的所有権)
自動的に与えられる
 著作権
政府への申請・登録が必要
 工業所有権(特許権,意匠権,商標権など)
 その他の権利(植物品種,IC回路に関する権
利など)
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利用と使用


利用 exploitation
著作者に無断ではできない行為
コピーを作ること
いままで無視できたコピーが,技術進歩に
よって著作者の権利を侵害するようになっ
てきた。
使用 use
無断でできる行為
本を読む,CDを聞くなど
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著作権侵害


犯罪である。
刑事



3年以下の懲役又は300万円以下の罰金
加害者が法人の場合1億円以下の罰金
民事


被害者からの損害賠償請求
著作物の使用の差し止め(本の回収・廃棄)
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著作権の意味

著作権A(著作者)

著作権B(著作者の権利)



人格権
著作権C(財産権) ‐-- 著作権者
著作隣接権(伝達者の権利)


人格権(実演家の権利)
財産権




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実演家の権利
レコード製作者の権利
放送事業者の権利
有線放送事業者の権利
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著作権B
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人格権




著作者が精神的損害から守られる権利
著作者が死ぬまで
他人に譲渡できない。
権利



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同一性保持権:無断で改変されない
公表権:無断で公表されない
氏名表示権:無断で名前の表示を変えられない
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著作権C

財産権




著作者が経済的損害から守られる権利
著作者の死後50年
譲渡可能
権利



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複製権:無断でコピーされない
公衆送信権など:無断で公衆に伝達されない
二次的著作物の利用権:無断で作成,利用されない
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ネットワークでの利用


インタラクティブ送信
送信可能化権


Webコンテンツとしてサーバに置くだけで権利
侵害になる。
P2Pソフトウェアを利用したファイル交換も権
利侵害になる。
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著作物

著作者の知的活動の産物として作り出されたもの









言語:講演,論文、レポート、作文,記事,小説…
音楽:楽曲,歌詞…
振付
美術:絵画,彫刻,版画,書,漫画…
建築:芸術的建築物
図形:地図,設計図,図面,図表,グラフ…
映画:映画フィルム,ビデオテープ,CD-ROM,DVD…
写真
プログラム など
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二次的著作物
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既存の著作物を原作として加工したもの






翻訳
編曲
変形:絵画⇔彫刻,写真→絵画
脚色
映画化
その他:要約など
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編集著作物

既存の著作物を部品としてこれらを創作的
に編集することによって作られた新たな著
作物
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コピーしてもよい条件

あくまでも例外規定



私的使用のため
教員が教室で教育目的に使用のため
条件はとてもきつい


基本的にコピーは禁止と考えたほうがよい。
コピープロテクトされたCDのプロテクトをはず
すのは違法
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利用してもよい場合

Webの例


他のWebをハイパーリンクで参照する。
他の著作物を“引用”する。




“引用”の形式と量に注意
出典を明示
他人の著作物をWebに置くことは許可なくしてはでき
ない。遠隔講義での利用(対面講義と同時)に限り特
例として認められた。
法律,政府出版物等は明示されていない限り著作権
はない。
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私情協のe教材
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
http://www.juce.jp/
事業別index
情報倫理教育
情報倫理教育e教材→こちら
教員個人または大学としてDL
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Moodleにのせた資料
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園田学園女子大学moodle

コースカテゴリ→
その他→
情報倫理教育e教材2005年版
登録キー:sjkintmoodle
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