私情協 授業情報技術講習会 著作権について 慶應義塾大学理工学部 山本 喜一 著作権の位置付け 知的創作活動による結果の利用の権利を 保障 知的財産権(知的所有権) 自動的に与えられる 著作権 政府への申請・登録が必要 工業所有権(特許権,意匠権,商標権など) その他の権利(植物品種,IC回路に関する権 利など) 2006-08-08 授業情報技術講習会 2 利用と使用 利用 exploitation 著作者に無断ではできない行為 コピーを作ること いままで無視できたコピーが,技術進歩に よって著作者の権利を侵害するようになっ てきた。 使用 use 無断でできる行為 本を読む,CDを聞くなど 2006-08-08 授業情報技術講習会 3 著作権侵害 犯罪である。 刑事 3年以下の懲役又は300万円以下の罰金 加害者が法人の場合1億円以下の罰金 民事 被害者からの損害賠償請求 著作物の使用の差し止め(本の回収・廃棄) 2006-08-08 授業情報技術講習会 4 著作権の意味 著作権A(著作者) 著作権B(著作者の権利) 人格権 著作権C(財産権) ‐-- 著作権者 著作隣接権(伝達者の権利) 人格権(実演家の権利) 財産権 2006-08-08 実演家の権利 レコード製作者の権利 放送事業者の権利 有線放送事業者の権利 授業情報技術講習会 5 著作権B 人格権 著作者が精神的損害から守られる権利 著作者が死ぬまで 他人に譲渡できない。 権利 2006-08-08 同一性保持権:無断で改変されない 公表権:無断で公表されない 氏名表示権:無断で名前の表示を変えられない 授業情報技術講習会 6 著作権C 財産権 著作者が経済的損害から守られる権利 著作者の死後50年 譲渡可能 権利 2006-08-08 複製権:無断でコピーされない 公衆送信権など:無断で公衆に伝達されない 二次的著作物の利用権:無断で作成,利用されない 授業情報技術講習会 7 ネットワークでの利用 インタラクティブ送信 送信可能化権 Webコンテンツとしてサーバに置くだけで権利 侵害になる。 P2Pソフトウェアを利用したファイル交換も権 利侵害になる。 2006-08-08 授業情報技術講習会 8 著作物 著作者の知的活動の産物として作り出されたもの 言語:講演,論文、レポート、作文,記事,小説… 音楽:楽曲,歌詞… 振付 美術:絵画,彫刻,版画,書,漫画… 建築:芸術的建築物 図形:地図,設計図,図面,図表,グラフ… 映画:映画フィルム,ビデオテープ,CD-ROM,DVD… 写真 プログラム など 2006-08-08 授業情報技術講習会 9 二次的著作物 既存の著作物を原作として加工したもの 翻訳 編曲 変形:絵画⇔彫刻,写真→絵画 脚色 映画化 その他:要約など 2006-08-08 授業情報技術講習会 10 編集著作物 既存の著作物を部品としてこれらを創作的 に編集することによって作られた新たな著 作物 2006-08-08 授業情報技術講習会 11 コピーしてもよい条件 あくまでも例外規定 私的使用のため 教員が教室で教育目的に使用のため 条件はとてもきつい 基本的にコピーは禁止と考えたほうがよい。 コピープロテクトされたCDのプロテクトをはず すのは違法 2006-08-08 授業情報技術講習会 12 利用してもよい場合 Webの例 他のWebをハイパーリンクで参照する。 他の著作物を“引用”する。 “引用”の形式と量に注意 出典を明示 他人の著作物をWebに置くことは許可なくしてはでき ない。遠隔講義での利用(対面講義と同時)に限り特 例として認められた。 法律,政府出版物等は明示されていない限り著作権 はない。 2006-08-08 授業情報技術講習会 13 私情協のe教材 http://www.juce.jp/ 事業別index 情報倫理教育 情報倫理教育e教材→こちら 教員個人または大学としてDL 2006-08-08 授業情報技術講習会 14 Moodleにのせた資料 園田学園女子大学moodle コースカテゴリ→ その他→ 情報倫理教育e教材2005年版 登録キー:sjkintmoodle 2006-08-08 授業情報技術講習会 15
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