10章 ネットワーク利用環境とその変化 4405020 帯金 秀行 10.0 目次 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 ネットワーク利用環境の変化 インターネットへの接続形態 セキュリティ ネットワークの運用管理と更新 IPv6と今後のネットワーク 10.1 ネットワーク利用環境の変化 10.1 ネットワークの利用環境の変化 TCP/IPの普及により誰でも何処でもネット ワークが利用できる環境に →新たな課題も表面化 ネットワークが複雑化し多種多様な人が参 加するのにしたがって、個人の誤操作や ネットワーク経由での事件も発生 10.1 ネットワークの利用環境の変化 限られた範囲の限られた利用、ナローバンド →ブロードバンド、常時接続、モバイル 性善説的に相互が助け合うネットワーク →自己防衛が必要なネットワーク 責任と影響の小さい情報交換ネットワーク →社会の根幹を支えるインフラストラクチャー 10.1 ネットワークの利用環境の変化 個人だけで運用管理できるネットワーク →システマティックに 運用更新されるネットワーク 限られたコンピュータだけが接続 →家電からPOS端末まですべてが接続 10.2 インターネットへの接続形態 10.2.1 10.2.2 10.2.3 10.2.4 10.2.5 10.2.6 10.2.7 ダイヤルアップ接続 常時接続 一時的なIPアドレスと恒久的なIPアドレス NAT(NAPT)によるインターネット接続 インターネットに接続するときの注意点 ファイアウォールを利用したインターネット接続 アプリケーションゲートウェイの利用 10.2.1 ダイアルアップ接続 インターネットに接続するときにだけプロバ イダが提供する接続用の電話番号にダイア ルして接続。 1つのアクセスポイントで接続を受け付けら れる数が決まっているため、同じアクセスポ イントにアクセスが集中すると接続できなく なる場合も・・・ 10.2.2 常時接続 インターネットと通信する、しないに関わら ず、常にプロバイダと接続している形態 現在では安価な料金で比較的高速なデー タ通信が可能になり、インターネット利用者 の急増の要因になっている 10.2.3 一時的な IPアドレスと恒久的なIPアドレス ダイアルアップ接続では、接続するたびに 異なるIPアドレスが割り当てられる 常時接続では、接続を切らない限りずっと 同じIPアドレスを使用 自分で外部に向けてWebサーバー立ち上 げたい場合は、恒久的に利用可能な固定 IPアドレスの取得が必要 10.2.4 NATによるインターネット接続 ダイアルアップ接続などでインターネットに 接続する場合、プロバイダからグローバル IPアドレスが動的に1つだけ割り当てられる →IPv4のアドレス不足で、複数のグロー バルIPアドレスを取得するのは困難 NATを利用すると、NAT内のクライアントと して利用するので複数のホストがインター ネットに接続できる 10.2.5 インターネットに接続するときの注意点 インターネット接続費用と回線使用料がか かる。E-mailアドレスの取得や、ホームペー ジの作成をするとさらに費用がかかる。 自分のホストを「踏み台」にされ、犯罪に荷 担させられたり、見知らぬ人からコンピュー ターウィルスが送られてくることも。 10.2.6 ファイアウォールを 利用したインターネット接続 組織内のネットワークをインターネットに接 続する場所に設置する「防火壁」 ファイアウォールを通過できるパケットを、 一定の条件下で制限できる 10.2.7 アプリケーションゲートウェイの利用 内部のネットワークとインターネットとの間で トランスポートプロトコルのセッションを区 切ってから通信を行わせる インターネットと直接通信できないが、イン ターネットから直接内部のネットワークを攻 撃されない。企業や学校で多く利用されて いる 10.3 セキュリティ 10.3.1 10.3.2 10.3.3 10.3.4 ファイアウォール 暗号化 認証 IpsecとVPN 10.4 セキュリティ TCP/IPは当初、閉じた範囲(特定の範囲内 でのユーザー)での情報交換・共有 インターネットの発展 セキュリティ確保の必要性 ・・・「利便性」と「安全性」の両立 ・・・プライバシーポリシーの作成 10.3.1 ファイアウォール ファイアウォールの種類 1.パケットフィルタリングタイプ ・・・規定されたパケットのみを通過 2.アプリケーションゲートウェイタイプ ・・・アプリケーションを介在させ不正な接続を遮断 する アクセス制限 数千、数百のホストに不正侵入の対策をするのは大変 危険なホストにのみ集中してセキュリティをかける 10.3.2 暗号化 第三者への情報漏洩 暗号化技術の登場 □共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式 ある値(鍵)を用意し元のデータ(平文)に対してアルゴリズムによる変換 元のデータ(平文) 暗号化 暗号化データ(暗号文) 復号 10.3.3 認証 利用者が正当な利用者かどうか識別 →正当な利用者でない場合は排除 ある情報をもっていることによる認証 パスワード・暗証番号 あるものを持っていることによる認証 ID・鍵・電話番号 ある特徴を持っていることによる認証 指紋・目の瞳孔 一般的には3つを組み合わせる 10.3.4 IPsecとVPN 情報漏洩防止 公共網ではなく専用回線 問題点:費用が高い 仮想的な私的ネットワーク=VPN 暗号化・認証の利用 10.4 ネットワークの運用と管理 10.4.1 運用管理を取り巻く状況 10.4.2 運用管理のガイドライン 10.4.3 運用管理、更新のサイクル化 10.4.1 運用管理を取り巻く状況 ネットワークの必要性の増大 Eメール ホームページ ビデオ会議 ネットワークのセキュリティ ウィルス 情報流出 ネットワークの運用・維持管理・更新は企 業全体を左右する。 10.4.2 運用管理のガイドライン ITIL(Information Technology Infrastructure Library) サービスサポート ITサービスの運用に焦点を当てて日常的なサポート を行う サービスデリバリ ITサービスの中長期的な更新に焦点を当てる その他ガイドライン セキュリティ、アプリケーション管理等 10.4.3 運用管理、更新のサイクル化 ⑦最適化 ①準備 ②計画 ⑥問題共有 ③デザイン ⑤運用 ④導入 10.4.3 運用管理、更新のサイクル化 1. 準備 運用ポリシーの決定・要求事項の整理・現地調査 2. 計画 作業項目・業務内容・品質・運用コスト等の計画立案 3. デザイン 業務フロー・検証環境の設計 4. 導入 事前テスト・運用ツールの導入と稼動 5. 運用 システムのモニタリング・障害、問題、変更の管理 10.4.3 運用管理、更新のサイクル化 6. 問題共有 運用プロセスで得た情報を運用側、設計側と共 有する 最適化 共有された問題を各分野での解決策の検 討 →再び①準備へ 7. 10.5 IPv6の今後とネットワーク 10.5.1 NAT(NAPT)とアプリケーションゲート ウェイの問題点 10.5.2 IPv6になると何が変わる 10.5.3 IPv6時代のネットワーク 10.5.4 IPv6の普及と今後のネットワーク 10.5.1 NAT(NAPT)と アプリケーションゲートウェイの問題点 IPv4では不足→NATなどを使うのが一般的 NATは外部→内部に接続不可 アプリケーションゲートウェイは利用するもの をすべて認識する必要あり →様々なものを利用するには不便 どちらもデータ転送能力を向上させるのが難 しい→今のブロードバンドではもったいない 原因はエンドツーエンド通信してないため。 10.5.2 IPv6になると何が変わる 十分なアドレスの確保 アプリケーションゲートウェイやNATは不必 要→セキュリティ対策が必要 アプリケーションゲートウェイは代理サーバ として運用 →見せたくない情報がある場合 10.5.3 IPv6時代のネットワーク 「必要なときにどのホストでもエンドツーエン ド通信ができるように設定を変更できる」環 境が得られる。 例:ビデオ会議 NATはそのつど個別に設定しなければなら ないし、仕組みが複雑であるが、IPv6なら 個別設定が必要なく、ちょっと設定するだけ で高速に通信可能 10.5.4 IPv6の普及と今後のネットワーク 現在限定的な形でしか普及していない IPv4のアドレスが枯渇<セキュリティ重視 セキュリティは代理サーバで対応 →ゲートウェイなのでエンドツーエンド不可 →アドレスは代理サーバ1つでOK・・・不必要 それぞれの組織にアドレス1つかつセキュリ ティ万全 →IPv6に移行するメリットがない 10.5.4 IPv6の普及と今後のネットワーク しかし、エンドツーエンド通信ができない →インターネットの最大の利点が無駄 今後も進化し続けていくにつれて必要になる かもしれない
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