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早期胃癌におけるdysadherinとE-cadherinの発現意義
『研究対象者の方へ』
当研究は形態機能病理学教室において1990年から2007年までに診断された早期胃癌の切除病変を対象に
研究させていただきます。対象者になることを希望されない場合は、下記連絡先まで連絡をお願いいたします。
【はじめに】
胃癌は、組織学的に腫瘍細胞の腺管形成の程度に応じて、分化型胃癌
と未分化型胃癌に分類されてきました。今回、着目するdysadherinと
E-cadherinというタンパク質は、ともに細胞間接着に中心的役割を果た
しております。これらのタンパク質は、大腸癌や乳癌、胃癌において、
正常部に比べ増強或いは減弱しており癌の浸潤・転移との相関が報告
されています。
図1.胃粘膜下層浸潤癌
【研究内容】
九州大学形態機能病理学教室において診断された早期胃癌 (図1)の
切除病変を対象として、dysadherin発現 とE-cadherin発現、生物学的
悪性度について比較検討します。
【患者さんの個人情報の管理について】
本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、
患者さんを特定できる情報は一切含まれません。患者さんの個人情報
は、連結可能匿名化の上で取り扱います。
【研究期間】
承認日から2011年3月31日まで。
【医学上の貢献】
この研究により、早期胃癌におけるdysadherinとE-cadherinの臨床病
理学的意義が明らかになれば、転移を来しやすい癌や予後の悪い癌を
早期に見分ける上で、医学上の貢献はあるものと考えます。
【研究機関】
九州大学大学院
准教授
大学院生
形態機能病理
小田 義直 (責任者)
前畠 良智
連絡先:〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
Tel 092-642-6061
前畠 良智 (担当者)