スライド 1

社会学部
模擬授業
社会調査から見る日本社会
グラフからよみとれること
社会学科准教授
村瀬洋一
41歳 東北大学大学院出身(行動科学専攻分野)
1997年10月 立教大学社会学部に着任
専門分野
政治社会学、計量社会学、社会階層と社会意識
趣味
ドライブ、スキー、水泳、パソコンいじり
嫌いなもの
たばこ、ネクタイ
日本最大の社会学部 3学科
10教員×3学科 30のゼミ
社会学科
理論と方法、自己、人生、
公共性と政策、構造と変動
現代文化学科
理論と方法、価値とライフスタイル、
環境、グローバル、都市
メディア社会学科
情報社会、マスコミ、メディア
1.研究対象と研究法 の例
学問分野 -社会階層構造と社会意識研究を中心に
日本社会は平等か
親子の職業には関連があるか
人々の意識にはどのような違いがあるか
政治社会学 -政策に影響を与えるのは誰か
民主主義は平等が原則だが、現実には
産業化命題
産業化が進んだ国ほど平等化も進む
本当にそう言えるか?
これらのことは、無作為抽出を伴う質の良いデータを分析
しないと分からない
1.2.社会調査の具体例
1.5
26.7
1995年
49.1
16.7
6.1
18.1
6.0
1.2
1985年
25.2
48.7
23.6
53.6
1.2
1975年
0.4
1965年
12.2
17.4
44.2
34.4
4.2
8.9
0.3
7.3
1955年
0%
35.2
20%
上
中の上
38.5
40%
中の下
60%
18.7
80%
下の上
図1 階層帰属意識 日本男性 SSM調査
100%
下の下
ソウル 2 5
15
デグ 1 5
13
東京北部 2 10
仙台 3
仙北郡部
3
0%
78
0
81
23
14
63
27
16
かなりつきあいがある
つきあいはないが会える
DK/NA
1
0
57
26
20%
2
53
40%
60%
2
80%
100%
少しはつきあいがある
つきあいはないし会うことは難しい
図2 議員との関係的資源 地域間の比較 男性
ソウル
20
14
デグ
東京北部
仙台
仙北郡部
26
8
25
16
13
19
40
47
30
23
45
29
23
14
1
12
2
1
36
28
30
1
0%
20%
40%
60%
80%
100%
そう思う
どちらかといえばそう思う
どちらかといえばそう思わない
そう思わない
DK/NA
図3 すべての人が同程度の収入を得るような社会が望ましい
地域間の比較 男性
1.2.年齢別、地域別集計
70 %
60
65
仙北
51
50
40
34
30
20
10
24
18
35
32
25
31
45
47
40
31
20
23
東京
0
20代
30代
仙台
40代
50代
60代
図4 「すべての人が同程度の収入を得るような社会が望まし
い」の賛成率 年齢と居住地域別 3地域調査男性
2.社会学部の4年間
1年
2年
3年
4年
全学教育カリキュラム中心、基礎ゼミも
全カリと学部専門科目
必修科目、選択必修科目が中心
専門科目
専門科目、卒論作成
ゼミとは 少人数での討論中心の授業
全学年でゼミ 1学年15人前後
希望者の学生は、どこかのゼミに必ず入ることができる
が、人気のあるゼミは選抜を行う。
ゼミの1年間 村瀬ゼミ3年の例
前期
1)テキストをもとに発表と討論。
2)さまざまな統計データ(マクロデータ)の収集と分析
3)コンピューターを用いた社会調査データの分析実習
4) 自由にテーマを設定し、小研究(ゼミ論)を実施
9月中 ゼミ合宿 ゼミ論構想発表会
後期
5)計量社会学に関する文献発表と討論
6)各自のゼミ論(データ分析等)の中間発表と討論
7)ゼミ論完成、発表会
3. ミクロ-マクロ リンク
行動科学の考え方
マクロレベルでの社会現象(巨大な社会)
ミクロな個人行動(一人一人の行動、調査結果)
この2つの関連を考える
マクロな社会現象を漠然ととらえるのでない
その基礎にある個人行動の集積から、現象
のおこるメカニズムについて考える
例)環境問題というのはなぜ発生するか
4.社会階層構造
東京圏1都3県の人口 -全人口の26%
2008年度 四大への進学率 51%
大企業勤務+公務員 男性2割、女性1割のみ
社会には、さまざまな異質性の構造がある
職業、意識、人間関係などが異なる
職業による社会的役割分業
社会階層構造 -社会的地位の構造
社会的資源の不平等分配