1.紛争が起こったら…

2.仲裁とは
仲裁とは、
①トラブルの解決を第三者に委ねて
②互いにその第三者の判断に従う
という制度のことです。
そして、仲裁でトラブルを解決するためには
互いに仲裁で解決する旨の合意書面が必要なんで
す。
2.仲裁とは
そうなんですか。
でも、どうして
裁判所があるのに
わざわざ仲裁を
利用するんですか?
それは
仲裁にはいろいろ
と メリットがある
から
なんですよ!
2.仲裁とは
まず、仲裁には、
その紛争取引に精通した人を仲裁人に選ぶことで
実務にあった解決を図ることができるという
メリットがあるんです。
裁判と違って専門用語をいちいち説明しなくても
仲裁人はちゃんとわかってくれるんです。
2.仲裁とは
それから、仲裁には、
トラブルの内容を周りの人たちに知られないようにして
解決することができるというメリットもあるんです。
裁判と違って自分の取引内容を
同業他社さんに知られずに解決することができるんです。
2.仲裁とは
さらに、仲裁には、一旦仲裁人の判断が出されると
もう一度手間暇をかけて同じ内容を争うことはできない
というメリットもありますよ。
三審制を採る裁判と違って一回で決着がつくから
結果として裁判より早く安く済むことが期待できるんです。
2.仲裁とは
また、一度出された仲裁判断は、
裁判所の確定判決と同じ効力が法律で保証されていて
ニューヨーク条約という条約に加盟した世界各国でも
執行することができるんです。
裁判所の判決では
なかなかこうはいかないんです。
2.仲裁とは
へぇ~。そ~なんですか。
でも、仲裁って
いったいどこにもっていけば
いいんですか?
それは、
お互いの合意によるんです。
もちろん海事に関する紛争
ということであればだんぜん
集会所がお勧めですけどね!
2.仲裁とは
集会所の仲裁?
海運集会所は
契約書の制定だけじゃなくて
仲裁もやるんですか~?
そうなんです。
集会所は日本で唯一
そして最も古くからある
海事仲裁機関でも
あるんです。
2.仲裁とは
でも、集会所の仲裁って
他とどう違うんですか?
それでは次に、
「集会所の仲裁」
について
ご説明しましょう。
海運集会所の仲裁