PowerPoint プレゼンテーション

法システムIII:情報法
データベースサービスとコンテンツ
附属資料
東京大学 情報基盤センター
中川裕志
この資料の構成
放送大学の教科書に直接関連する内容は
ここをクリック
以下は、基礎知識
WWWとブラウザはここをクリック
検索エンジンの構造に興味のある方はこ
こをクリック
Web Contentsと著作権をめぐって
 口伝の時代(伝達11 )から石板の文字へ
(伝達範囲 100倍以上か)
 石板、羊皮紙、手書き紙媒体から印刷媒体へ
(伝達範囲 1人から100,000人へ)
 紙の印刷からネットワークによる電子的配布へ
(伝達範囲 1人から1,000,000 人以上へ)
 さらに質的な変化は、伝達が双方向化(chat, blog,..)
 著作権





(電子コンテンツでは、伝達の拡がりに加え、改変も問題)
人格権
再配布
通信
改変、改竄
インターネット
mail,ftp,http
ローカルネット
abc
xyz.
192.168.01
利用者の要求にした
がって検索した情報コン
テンツ(例えばhtml ファ
イルやMIDIファイル)の
送信
ブラウザが受信し
た情報コンテンツ
を解釈してWeb
ページとして表示
あるいはスピーカ
で出力
インターネット
情報コンテンツの
サーバ
利用者からの要求
に応じて情報コン
テンツを送信
検索要求
利用者のパソコン
リンクの問題
 リンクの著作権
 リンク集の著作権
 額に汗の理論
 リンクを張ると、実際に見に行くにはオリジナル
なサイトなので、コピーにまつわる著作権侵害な
どはない。
 リンク連鎖の責任はどこにあるのか?
 実質的に連鎖に責任は
 負えるのか?追えるのか?
 著作権的に問題があることを知りつつリンクを断ち切らない
場合は、プロバイダの責任はあるとする判例もある。
フレーム問題
ここが広告だった
ら
右側のフレーム
内容が別のHPに
異動すると広告
ただ乗り?
コピーがあちこちに
サーバ2
サーバ1
インターネット
ローカルな
サーバ
クライアント
プロキシ-
=利用者のPC
A
B
サーバ
B
インターネットを流れる
コンテンツの蓄積と著作権
 Proxyが通過していくコンテンツを蓄積して、サー
ビスに使ったら、違法コピーか?
 遠隔図書館間でのコピーサービスは電子化でき
ない?
 一時的蓄積なら良いのか?
 一時的とは、第1次の目的以外の使用も許すのか?
 さらに電子コンテンツ固有の問題として改変まで許す
のか?
 放送業者には一時的蓄積は認められている
 通信業者、プロバイダには認められていない
 Googleは?
プロバイダとは
通信業者か放送業者か?
 矛盾する法的立場
 通信業者:
 通信の守秘義務。内容の改変は負荷
 放送業者:
 内容の改変(すなわち制作)ができる。通信の守秘義務という概
念がない!?
 プロバイダは、メールサービスという意味で通信業者だ
が、HP開設サービスやblog、チャット、掲示板のサービス
という意味では放送業者的
 双方向的なblog、チャット、掲示板は、通信か放送かとい
う二分法に馴染まない。法的立場を議論しないまま、後
追い法制が続く。矛盾に陥りがち。
ファイル交換ソフト
登録ファイル
の一覧表
一覧表
ファイル
一覧表
一覧表
ファイル
ファイル
ファイル交換ソフト:集中型
 集中型:Napstar:
 レコード会社の法律的攻撃を受け、無力化
 01年に著作権侵害でサービス停止命令を受け
て撤退に追い込まれた。
各会員が持っているファイルの
所在データを用いて、ファイル交
換を仲介
 このDBを押さえれば、無力化。
 訴訟の対象が固定されている。
ファイル交換ソフト;分散型
 分散型:グヌーテラ
インターネット






ファイル交換ソフトは個人のPCにあり、会員同士がリクエストを中継
訴訟相手を探しにくく絞りにくい。
ファイル交換ソフト自体は有用。使い方がいけない(武器?)
独立系のアーティストの発表の場!?
ソフト作成者を逮捕するに至る。
プライベートな会員限定の環境なら合法的、取り締まりにくい?
ファイル交換ソフトに関する最近の
米最高裁判決
 グヌーテラ型のファイル交換ソフトはソフト制作者
を訴える方向である判例がある。
 米ソフト会社グロクスターなどが違法なファイル
交換を助長して著作権を侵害していると、米大手
レコード会社などが訴えた
 一審と控訴審では合法。
 最高裁では逆転。2005年6月27日、違法と判決
楽曲ファイル交換行為に対して
賠償支払い
 日本レコード協会は7月6日、ファイル交換ソフトを使って
市販の楽曲を著作権に違反して配信していた5人が、レ
コード会社5社に対して1人あたり平均48万円の損害賠
償
 ファイル交換ソフトを使って他人の楽曲を勝手に配信でき
る状態にすれば、著作権法(送信可能化権)を侵害する
ことになるという流れになってきた。
 日本レコード協会によれば、今年1月の時点でファイル交
換ソフトの利用者は約127万人、過去1年間にダウン
ロードしたファイル数は1人あたり236(うち音楽関連9
5)と推定しているそうである。
 プロバイダー責任制限法 によりファイル交換ソフト使用
者の氏名をプロバイダに請求できることを利用して、個人
を特定し、損害賠償請求という道筋ができた。
プロバイダー責任制限法
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限
及び発信者情報の開示に関する法律の概要
• 趣 旨 :特定電気通信による情報の流通
によって権利の侵害があった場合につい
て、特定電気通信役務提供者(プロバイダ、
サーバの管理・運営者等。以下「プロバイ
ダ等」という。)の損害賠償責任の制限及
び発信者情報の開示を請求する権利につ
き定めるものとする。
• 内 容
• (1) プロバイダ等の損害賠償責任の制限
特定電気通信による情報の流通により他人の
権利が侵害されたときに、関係するプロバイダ等
が、これによって生じた損害について、賠償の責
めに任じない場合の規定を設ける。
(2) 発信者情報の開示請求
特定電気通信による情報の流通により自己の
権利を侵害されたとする者が、関係するプロバイ
ダ等に対し、当該プロバイダ等が保有する発信
者の情報の開示を請求できる規定を設ける。
ビジネスモデルとしての解決
 ファイル交換ソフトは、それ自体が違法か?
 取り締まりきれるのか?
 むしろビジネスモデルを変えるべきではないか。
 広告込みのコンテンツを流通させ、広告料収入
による方法
 コピーコントロールによる法的規制
 1回だけコピー可能な仕掛けとか。。。
海賊版と電子透かし
ファイル交換ソフトも含め、あるいは著作
権無視の国も多い状況で、横行する海賊
版に対する技術的対策
電子透かし
コンテンツに利用者が気づかないように著作
権に関する情報を埋め込む
著作権処理された本物であることの認証、
海賊版において、電子透かしの入っているコ
ンテンツを押収したら?
電子指紋による著作権保護
コンテンツ配布時に、個別の購入者ごとに
異なる情報を電子指紋として埋め込んで
おく。
海賊版を押収したら、電子指紋の情報から、
横流しした購入者が判明すると期待
壊されにくい電子指紋の研究
協調フィルタリング:
Zグループ
個人情報との関係は?
Yさん
これらの人が好きな
商品
共通に好き
な商品多し
abc
趣味が似てい
るので、これ
を推奨
abc
X
WWWとは
 WWW:World Wide Web:インターネット上にシーム
レスに張り巡らされたハイパーテキストのネットワー
ク
 ハイパーテキスト:文書の中に,他の文書を指し示
すようなリンクを持った文書
 URL:URL(Uniform Resource Locator)といって,世
界中にあるウェブページを一意に特定する住所
 リンク:WWW でウェブページに他のウェブページを
結び付ける情報
Googleの検索
おなじみのGoogleにおける検索のヒント
 GoogleのHPにおける
検索オプション 表示設定 言語ツール を開
いてみよう。
その他の検索エンジン
 Yahoo!:ディレクトリー型(一種に情報ポータル:いろいろ
な情報源への玄関のこと)
 AltaVista,Goo などなど(これらにアクセスしてみるにはど
うしたらよいか?)
 こういった検索エンジンの仕掛けについて考えてみよう。
 これらの検索エンジンはどうやって、WWW上のページを集めて
くるのだろうか?
 集めてきたページをどうやって検索できるようにしているのだろう
か?
 どのような順番で表示しているのだろうか?
サーチエンジンを使うってどういう要求なのか?
 ユーザがある問題を解決するために、現有の知識だけでは不十分であ
ると感じている状態が情報要求(information need) な状態。
1.
直感的要求(visceral need): 要求を認識しているが言語化できない状
態
2.
意識された要求(conscious need): あいまいな、あるいはまとまりのな
い表現でしか言語化できない状態
3.
形式化された要求(formalized need): 具体的な言語表現
4.
調整済み要求(compromised need): 問題解決に必要な情報源が同定
できるくらいに具体化された要求
情報要求
ユーザがある問題を解決するために、現有の知識だけでは不十分である
と感じている状態が情報要求(information need) な状態。
広義の情報検索:ユーザの持つ問題を解決できる情報を見つけ出す事。
問題はユーザが与える。
狭義の情報検索:ユーザの検索質問に適合する文書を文書集合中から
見つけ出す事
情報の解釈をユーザが行なう= 情報検索
情報の解釈をシステムが行なう= 人工知能
データベースの場合、ユーザはデータベースの構造、内容まで知った
上で定型的な検索質問を行なう。つまり、文書集合を対象とする情報検
索よりもさらにユーザは情報内容に通じていなければならない。実際、
ユーザにとっては大変な負担であり、データベース検索の専門家が必
要になったり、典型的な質問例を利用したりすることになる。
検索システムおよび
インデクシング
検索エンジンの仕掛け
情報集め:crawling
 Googleなどの検索エンジンは世界中のHPを機
械的に集めてくる。
 2週間に1回世界を回る
 URLを辿ってHPを見つける、つまり皆さんが
行っている検索と同じことを機械が組織的に
行っている。具体的には
1.
2.
3.
4.
多数の起点のHPを見る。
次にそのページからリンクされているHPを集めて、
またそのHPからリンクされているHPを集めて
…….
検索システムの構造:crawlしたHPからこのデータベースを作る
Posting file
質問:Q
検索エンジン:
Qに一致する
Webページへの
ポインタを探す
URL1
URL2
URL3
:
URL1
URL2
URL3
所在 URL
HP本体
あるいは
snippet
転置インデックス
インデックス
ターム
ヒット
件数
科学
2
研究費 1
申請
3
ポスティングファイル
ポインタ
URL
Web全体
検索システムの構造
1.
2.
3.
4.
検索対象の文書各々は、それに現れる複数の語( 以下「ターム
(term) 」と呼ぶ) によって特徴付けられる。タームによる文書の特徴
付けをインデクシング(indexing) という。
利用者は自分が欲しい文献を特定する記述を質問Q として検索シ
ステムに与える。質問は、1 個以上のキーワード、あるいは自然言
語文で記述される
検索エンジンは、Q を解釈して、それに適合する文書を検索する。
適合する文書は一般的には複数存在する。したがって、検索結果は、
ポスティングファイルへのポインタの集合である。ポスティングファイ
ルは、URLの集合。
利用者には検索結果として検索されたURL などのアドレスが返され
る。多くの場合、文献名には文献のURL へアクセスできるリンクが
張ってあり、クリックすればURL にアクセスして文献が表示できる。
ターム と 検索
1.
2.


統制ターム: 予め決められたタームだけを使う。タームの質は統制により
維持されるが、利用者が統制タームしか質問に使えない。
自由ターム: 任意のタームを質問に使える。後に述べる全文検索では文
書中のタームを網羅するので、自由タームになる
完全一致検索(ブーリアン検索)
最良優先検索(ベクトル空間法など)
ブーリアン検索
• 質問は論理式。例えば、Q= 科学or( 研究費and 申請)
• 転置ファイルを検索して、タームt に対応する文書の集合D(t) が得ら
れるとしよう。すると、質問の論理式(1) によって検索した結果は次の
ようになる。
• D( 科学) or (D( 研究費) and D( 申請))
• 質問論理式を作ることが素人には難しい。
• 検索結果の文書数が多過ぎたり、あるいは0 だったりすると、論理式
を調整して適当な大きさの結果集合にするのだが、この調整が非常
に難しい。
ベクトル空間法
• 最良優先検索
• タームの重み付けと類似度
各タームを次元にし、質問と文書をベ
クトルで表現するベクトル空間
質問q:「人工知能
と知識の関係について
の論文」
人工知能=1.0
知識=1.0
論理プログラム=0
ターム:知識
文書D:「第5世代の失敗」
ターム:知識=0.7
1.0
:人工知能=0
:論理プログラム
0.7
=2.5
Dとqのなす角=類似度:
似たような文書はこの角
が小さい
1.0
2.5
ターム:人工知能
ターム:論理プログラム
ページ間リンクを利用する重みつけ
Webのホームページはリンクが張られて
いる。これは図書の引用索引に似てい
る。
基本原理:多くの良質なページからリン
クされているページは、 良質なページで
ある
この原理によるアルゴリズムとして有名
なのが GoogleのPageRank algorithm
Webページのランキング
 Webページ検索の特異性
 文書DBからの検索の場合、使える情報は文書中の
テキスト、単語
 tf×idfによるベクトル空間の類似度ではない重み付
けはできないか?
 Webページの検索の場合、テキスト、単語に加え、リ
ンク情報が使える
 リンクは(テキストや単語と異なり)、Web(=データ
ベース)の大域的構造
 リンクを利用する検索結果のランキングについて説明
する。代表的なPageRankについて説明する。
PageRank algorithm のアイデア
 多くの良質なページからリンクされているペー
ジは、 やはり良質なページである
 利用者がページをリンクをたどってサーフする
状況を模擬する。(良いページには沢山の利
用者がいると考えればよい)

 ページの重みが決められている
 リンク元ページからの流入する重み総和がその
ページの重み
 リンク先へ流入する重みは、そのページの重みを
リンク先の本数で割ったもの
ページ重みの概念図
10
30
10+5=15
10
5
10
10
10
5
ところが問題は
あるページPiの重みはPiへのリンク元の
ページの重みが確定しないと計算できない。
めぐりめぐって、Piの重みが確定しないとPi
へのリンク元のページの重みが確定しな
いと計算できない。

各ページの重みを要素とし、全ページ数の
次元を持つベクトル R を考え、このベクト
ルを数学的に求めることにする
ページ重みの計算法
 ここからしばらくは難しいのでスキップしたい方はお戻りください。
接続行列A=(aij)で表現
if ページiからページjにリンク then aij=1/Ni
(Niはiからでるリンク数)
otherwise aij=0
 ページのベクトル R は以下の式を満足す
る
 r1 
 a11  a1n   r1 
R=cAR つまり   
 
    c      
rn 
an1  ann  rn 
しかし、その1
2つのページの間だけでループしている状態に他
からのリンクがあり、そこに重みがどんどん吸収
されてしまう場合
ページがいくつかのグループにまとまり、グルー
プ間にはリンクがない
このような場合には、全ページにわたっての重み
が均等に行き渡らない。
ある割合(15%)で、ランダムにページを探した
と仮定
Aに全要素が一定値の行列を加算して計算
R=(cA+(1-c)E)R
Eは全要素が1の行列、c=0.85としている
しかし、その2
流出すれだけで、流入する全くリンクのな
いページとは
勝手に他人にリンクを張っているだけの権
威のないページ  無視する
機械的に張ったリンクの問題
PageRankのアイデアの基本は、人間がWeb
ページを評価しリンクを張った状況、すなわち
人間の判断を利用しようとしているので、機械
が張ったリンクは悪影響を与える
ページベクトルの計算:
 R=(cA+(1-c)E)R
 Eは全要素が1の行列、c=0.85としてみた
 これはベクトルの固有値問題で Rは固有ベ
クトル。これを以下の繰り返し計算で解く。
1.
2.
3.
4.
5.
6.

R(0)適当な初期値
R(i+1) (cA+(1-c)E) R(i)
D||R(i)||ー||R(i+1)||
R(i+1)R(i+1)+dE
δ ||R(i+1)ーR(i)||
if δ>ε then goto 2
なお ||x||はベクトルの全要素2乗の和の√
計算例
 簡単な例で繰り返し計算すると(ε=0.001)
4
 Rは  ri  1 と確率になるように正規化
i 1
a
A b
c
d
a b c
0
 0
1 / 2 0

1 / 2 1 / 2

 0 1/ 2
d
1 0
0 0  cA  (1  c) E  0.85A  0.15E
0 0

0 0
1/20.18
a: 0.365
b:0.204
1/20.18
1/20.102
10.321
c:0.321
1/2
0.102
d:0.110
考察
a,b,c,d ページともほぼ流れ込むリンクの重み
に近い
II. リンク重みとページ重みのズレは、0.15の確
率でランダムにページを移動する分
III. 良いページcからリンクされているaは重みが
大きい
IV. 多くのページからリンクされているcも重みが
大きい
V. あまりたいしたことのないページbだけからリ
ンクされているdは重みが小さい
VI. 以上、ほぼ我々の意図したページの重みに
なっている。
I.
数値計算の問題
 これまで述べてきたページ重みの繰り返し計算
はうまく収束するのか、十分早いのか?
 Googleの10億ページでは100億のリンクがあるの
で、まっとうに線形代数の計算をしていたのでは
無理。
 数値計算法ではかなり工夫をしているはず。企業秘
密らしく公開されていない
 Googleのマシンルームの様子からみると、
 PCクラスタによる並列計算
 疎な行列を適当に分解すればまとまったページ群を
独立に計算できるかも
収束の問題(以下の論文の数値例グラフ)
Lawrence Page, Sergey Brin, Rajeev Motwani, Terry Winograd,
'The PageRank Citation Ranking: Bringing Order to the Web', 1998
•
•
•
•
1回前との誤差
107
106
105
リンク数
161,000,000
322,000,0000
•
0
15
30
45
繰り返し回数
情報検索システムの評価法
評価法
再現率、適合率
F値など
社会科学における調査でも重要な考え方
本講座の趣旨からはだいぶ外れますが、
専門的な文献を読むときには役立つかもし
れません。
一般的な検索結果の状態
• 質問qで結果のHP集合が得られた。しかし、結果の中には間違いも
あるし、得られなかったHPの中にも正解がありうる。
文書集合全体
質問qに適合している
HP
質問qで検索され
たHP
fp
tp
tn
fn
検索エンジンの性能評価
• 再現率
tp
recall 
tp  fn
• 適合率あるいは精度
tp
precision
tp  fp
再現率 vs 適合率
• よく使う評価の表現法
1.0
適
合
率
再現率100%の自明
な検索システム??
0.0
0
0.5
再現率
1.0
再現率 vs 適合率に関連した尺度
•
•
•
Break even point
再現率と適合率が一致する点
11点平均適合率 再現率=0.0 , 0.1, 0.2, ….. 0.9, 1.0 の11点におけ
る適合率の平均値
F値 ただし、bは適合率が再現率よりどれだけ重視されているかを示
すパラメタ― b=1がよく使われる。
(1  b2 )  P  R
F
b2  P  R
F
2 PR
2

1
1
PR

P R
順位つき検索結果の評価
ブーリアン検索では検索結果は全て同等
ベクトル空間法やPageRankでは検索結果
が質問に適合した順番に並ぶ。(表示も適
合順)
この場合の評価法について
Recall , Precision
質問qに適合する結果(以下、正解、という)の数: |Dq |
検索エンジンの順位つけられた結果:
(d1…….dn)
di が質問qへの正解なら ri=1、 そうでなければ ri=0
とする。すると、
 第k順位まで拾ったときの
1
Recall(k ) 
ri

| Dq | 1i k
1
Precision(k )   ri
k 1i k
検索エンジンが
ここまで拾った
検索した
HP
質問に一
致するHP
○
○
○
○
○
○
○
○
○
2
Re call 
5
2
P r ecision
4
平均適合率:average
precision
1
AveragePrecsion 
 r  precision(k )
| Dq | 1k  N
k
ただし、 Nは正解が最後に現れた 順位
• 例:
順位
正解
か
1
2
3
4
〇
AvPrec
1 1 2 
   
2 1 4 
 0.75
5
6
〇
平均逆順位:Mean Reciprocal Rank(MRR)
N
MRR 
 (if
n位の結果が正解
n 1
1
n
else
0)
N
1

n 1 n
ただし、 Nは正解数
もし、正解がひとつも
•
現れなければ MRR=0
1 1

例 MRR  1 4  0.833
1 1

1 2
順位
正解か
1
〇
2
3
4
5
6
〇