多重検定（多重比較）ハムスターの成長をよくする餌（ひまわり，大豆，人工餌）のうち，どれが効果があるかあるいはないかを比較したい．したがって，ひまわり，大豆，人工餌の３つを比較することになる分散分析の結果分散分析では，水準間で平均がどれか一つは異なること（餌のうちどれかひとつは他よりも効果が高いあるいは低いこと），すなわち餌には効果があることだけがわかるつまり，人工餌だけほかの２つより効果があるのかもしれないし，大豆だけほかの2つよりよくない効果があるだけなのかもしれないしたがって，それぞれの水準間で有意差があるかはわからない回帰分析と多重検定回帰分析（最適な量を知る）多重比較法（最適な水準を知る）成長量薬の量ＡＢＣ薬の種類Ｄそれぞれの薬に差があるのか？対照区薬Ａ薬Ｄ薬Ｂ薬Ｃ同じ符号を記した値の間には，○○法で有意水準5％において有意差がない議論が分かれる LSD法 LSD計算誤差分散標本数 t値 #NUM! 誤差自由度 LSD #NUM! LSDの計算例 LSD計算誤差分散 5.433333 標本数 5 t値 2.178813 誤差自由度 12 LSD 3.212056 人工餌 17.6 a ひまわり 15.6 a 大豆 11.8 b 分散分析: 一元配置概要グループひまわり大豆人工餌分散分析表変動要因グループ間グループ内合計標本数合計 5 5 5 変動 86.8 65.2 152 78 59 88 自由度平均 15.6 11.8 17.6 分散 5.3 4.2 6.8 分散観測された分散比P-値 F 境界値 2 43.4 7.98773 0.006229 3.885294 12 5.433333 14 SPSSによる多重比較 SPSSによる多重比較（LSDとTukey法） Tukey法の検定結果と記号のつけかた人工餌 17.6 a ひまわり 15.6 a,b 大豆 11.8 b a a，b b エクセルでの分散分析（予習練習）予習問題のウズラの例を5％の有意水準で多重比較してみよう．