平成17年度 高専情報処理教育担当者 上級講習会発表会 テーマ名: 打楽器音を含む楽音の音高と楽器推定 函館高専情報工学科 東海林 智也 2005 / 7 / 29 目的 くし型フィルタを用いて打楽器を含む楽音の音 高推定をおこなう さらに打楽器の楽器推定をおこなう 対象データ 1楽器 + 6打楽器 ( 44100 Hz ) 楽器音( 3C, 3E, 3A, 4C, 4E, 4A, 5C, 5E, 5A ) 2sec x 9 = 18 sec 打楽器( BD, SD, LT, MT, HT, S ) 2sec/1set X 9 Rasonator型くし型フィルタ x 再帰型フィルタ(IIR) 特定周波数の信号と倍音成分を共振させる Y + N= -N a Z サンプリング周波数 共振させる周波数 Notch型くし型フィルタ 非再帰型フィルタ(FIR) 特定周波数の信号と倍音成分を減衰させる X + Y N= 減衰させる周波数 -N Z サンプリング周波数 -a くし型フィルタの並列接続による音階推定 くし型フィルタを並列接続し、ある区間内での 振幅を比較することにより音階推定をおこなう C3 X D3 Resonator型 → 振幅最大 Notch型 B5 → 振幅最小 打楽器の楽器推定 自己相関の負の第1ピークに特徴 (1)ある区間毎に入力信号を区切る (2)その範囲内で自己相関を計算 (3)負の第1ピークを探索 (4)各打楽器のテンプレートと最小二乗マッチング システム図 音階推定と打楽器推定を組み合わせる 音階推定器 推定結果 X 遅延器 Notch型 打楽器音 打楽器推定器 実験 音階推定はResonator型くし型フィルタの並列 接続でおこなう ( 再帰乗数0.9 ) 音階推定期間は10msec、かつ推定結果を6 点(60msec)のモードフィルタにかける 分解能は60msec ( 16分音符 = 62msec ) 自己相関のポイント数は2646点(60msec) 結果 (A5を除いて)音階をほぼ推定できた 打楽器をほぼ推定できた 今後の課題 A5がうまく推定できなかった理由 楽器名の推定 ライブラリの完成
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