KEMS歴史的経緯

都市政策
神戸市における新エネルギー導
入の促進
北野 瑛二 1066538c
大下 華 0976522c
谷野 舞子 0926578c
東日本大震災




福島第一原発事故
大規模計画停電
放射能
風評被害
一極集中型エネルギー社会の限界
新エネルギーを導入した
多極分散型エネルギー社会へ・・・
新エネルギーとは
太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、中小規模
水力発電、地熱発電、太陽熱利用、バイオマス熱利
用、雪氷熱利用、温度差熱利用、バイオマス燃料製
造・・・
メリット
デメリット
・地球に優しい
・CO2削減に繋がる
・エネルギー自給率向上
・コストが高い
・出力が不安定
神戸市の環境活動
1974年 人間環境都市宣言
2003年 神戸市役所本庁舎が
ISO14001の認証を取得登録
2004年 KEMS(神戸環境マネジメントシステム)
運用開始
2006年 CO2ダイエット作戦
EMS(環境マネジメントシステ
ム)とは
 組織の活動により生じる環境への負荷を積極的に
低減する仕組み
 ISO14001やKEMSなど、EMSでは環境方針
の策定、その方針策定に向けたPDCAサイクル
の確立、運用により継続的改善を図るシステムを
規定
KEMS(神戸環境マネジメ
ントシステム)とは①
 神戸において「具体的で取り組みやすく、かつそ
の取り組みによりコスト削減などのメリットに繋
がる環境マネジメントシステム」の審査登録制度
を神戸環境フォーラムが創設
 中小事業者が環境保全活動に自主的・持続的に取
り組み、省エネ・省資源、コスト削減等を図れる
よう普及拡大を目指す
KEMS(神戸環境マネジメント
システム)とは②

ステップ1、ステップ2を用意しレベルに応じ
た取り組みが可能
 構築講座やコンサルティングなどこうべ環境
フォーラムがシステム構築を支援
 マニュアルサンプルや法規制調査ガイドなどを用
意し事前調査や書類作成などの負担を低減
灘区役所におけるKEMSの取り組み
①
①電力使用量の削減
前年度比で2%削減
②ガス使用量の削減
前年度比で2%削減
③廃棄物の削減及びリサイクルの促進
一般廃棄物発生量を前年度比で1%削減
資源廃棄物を1%増加
④事務用紙の使用量の削減
コピー使用枚数を前年度比で1%削減
⑤グリーン調達の推進
事務用品をエコ商品に切り替え
⑥区役所周辺の清掃美化活動
月3回、JR六甲道駅前広場美化清掃活動実施
⑦環境啓発活動
区民へのKEMSの取り組み状況の紹介や住民団体主催事業への環境改善活
動の
働きかけ
灘区役所におけるKEMSの取り組
み②
・①~⑦の項目に関してデータをとり、月に一回
環境委員会を開き、実績報告・評価を行う
・区役所内で各職員に環境ハンドブックを配布
しかし・・・
①~⑦のような目標を掲げ、職員一人一人の
行動に任せるような取り組みだけでは、環境負
荷低減の根本的な解決には至らない
インフラ面での根本的な改革が必
要!!
KEMS設立までの歴史的経緯
 S47年 神戸市で「人間環境都市宣言」
 自然と文化の融合した人間性ゆたかな街
 環境破壊を阻止
 2000年頃〜 ISO14001の認証取得が盛んに
 認証基準が厳しい
 一定の労力的・経済的負担が必要
中・小組織にとっては取得しにくい!
より取り組みやす
いEMSの必要性
(参考)ISO14001
 ISO(国際標準化機構)
Plan
(計
画)
 国際規格を策定するため
の国際的なNGO
 ISO14001
 環境マネジメント
(EMS)の規格
 P-C-D-Aサイクルをベース
とする
Act
(改
善)
Do (実
施)
Check
(評
価)
KEMSの創設
 ISO14001よりも具体的で取り組みやすい
 コスト削減等のメリットにつながる
年表
 H15年10月 KEMS試験運用開始
 同年11月 「こうべ環境フォーラム」設立
 H16年1月 事務局開設・募集開始
取得事業者数
 ステップ1…523ヵ所(H23.6.9調べ)
 環境負荷の把握・環境宣言を行う
 ステップ2…92ヵ所(同上)
 「ISO14001」の認証取得を目標に取り組む
取得効果
2004年から2007年にKEMSを認証した359事業所についての認証前年との比
較
電気
ガス
上水道
402,362
認証の前年度
94,250,730
(kWh)
753,900 (m3)
認証年度
88,218,770
(kWh)
465,670
削減量
6,031,960 (kWh)
78,230
削減率
6.4%
10.4%
5.1%
CO2削減量
2,304 (t)
154 (t)
9 (t)
経費削減額
10,095万円
855万円
772万円
取り組み事業所数
276ヵ所
40ヵ所
51ヵ所
(m3)
(m3)
(m3)
381,696 (m3)
20,666 (m3)
(神戸市HPより抜粋)
現在の取り組み
 おひさまファンド(おひさまエネルギーファンド
株式会社)
 関西電力の新エネルギー導入計画
 神戸市の現状
おひさまファンドとは?
 自然エネルギーへの投資により、地球温暖化を防止する
市民出資のファンド
 市民からの出資金が自然エネルギーの普及につながる
立山アルプス小水力発電事業
 小水力発電とは?





1,000kW~10000kW以下の水力発電
川の高低差と流量をそのまま利用
「新エネルギー」に認定
環境配慮型
地域密着型
立山アルプス小水力発電事業
 富山県立山アルプスを水源とする早月川に建設す
る小水力発電の建設に投資
 環境省のH21年度「二酸化炭素排出抑制対策事業費
等補助金(市民協働発電推進事業)」の交付の決
定を受けて実施
立山アルプスと早月川
立山アルプス小水力発電事業
資金の流れ
短期融資金融
機関
環境省補助金
事業主体
売電先
(株)ア
ルプス発
電
富山県内企業
専門メーカー
市民出資
実績 南信州おひさまファンド






募集期間 2005年2月~5月
一口10万と50万の募集
出資期間 タイプにより15年または5年
出資総額 2億150万円(476名)
分配開始年 2007年6月
目標年間分配利回り タイプにより2~3.3% (計
画通り分配中)
関西電力の新エネルギー導入計画
 メガソーラー発電所「堺第7-3
区太陽光発電所(仮称)」(発
電出力1万kW、CO2排出削減量
年間約4,000トン見込み)
 完成すれば国内最大級の規模
 2010年11月には一部の設備を運
転開始し、いち早く技術検証を
おこなう計画(すべての設備は
2011年10月に運転開始予定)
 兵庫県淡路市北部において、出
力2万4,000kWの風力発電の開
発
堺第7-3区太陽光発電所
(仮称)
神戸市の現状
 住宅用太陽光発電システム設置に対する補助制度
申請→本年度300件以上
 市内の住宅用太陽光発電システムの設置数・・・
5555件(2010年12月現在)
政策提言
 目的:KEMS認証を取得した事業所に太陽光パネル
の導入を促進
 対象:こうべ環境フォーラム
 問題
 誰(どの組織)が主体となって進めるのか?
 どうやって資金を調達するのか?
提言①
 技術・資金・人員を提供してくれる企業・大学を
募る
 神戸環境フォーラムが実施
 神戸市内に限定せず、関西近郊から募集
提言②
 「おひさまファンド」の導入
 一般市民のみを対象
提言③
 より熱心に取り組んでいる事業所から優先的に太
陽光パネルを設置
 →取り組みに対するインセンティブが生まれる
論点
 新エネルギー導入を促進するためにはどのような
手段があるか?また、その問題点は?
 例.電力買取制度、蓄電池の開発、電力自由化、
「次世代エネルギー社会システム実証」など
 新エネルギーを導入していく際に、現在稼働中・
点検中の原発はどうすべきか?また、停止すると
したら、地方への補助金はどうすべきか?
参考文献
灘区役所 『環境マネジメントマニュアルハンド
ブック』
こうべ環境フォーラムHP(11/06/13)
http://www.h7.dion.ne.jp/~kems/
神戸市HP(11/06/13)
http://www.city.kobe.lg.jp/
財団法人日本規格協会HP
http://www.jsa.or.jp/default.asp