2006年度「企業論」ガイダンス 2006年10月2日 経済第1講義室 川端望 1 教員自己紹介 氏名:川端望 略歴 1983年3月 宮城県仙台向山高等学校卒業 1987年3月 東北大学経済学部卒業 1989年3月 東北大学大学院経済学研究科前期博士課 程修了。経済学修士 1992年3月 東北大学大学院経済学研究科後期博士課 程単位取得退学 1992年4月 大阪市立大学経済研究所に就職 1998年1月 東北大学経済学部に着任 1999年4月 東北大学大学院経済学研究科所属となる 2 担当科目・研究テーマ 担当科目:産業発展論(旧工業経済学) 学部科目:経済学入門A、企業論、産業発展論ゼミ、 産業発展論特殊講義 当面の研究テーマ:東アジア鉄鋼業の構造と ダイナミズム 3 研究方法 政治経済学+経営学 実態調査に基づくケー ス・スタディ ベトナム中部・ダナンスチールにて ベトナム鉄鋼集中セミナーにて 4 東北大学学際科学国際高等研究センター「中 国におけるCDM普及に向けての学際的研究」 (終了)(主査:大村泉教授) 問題の多い製鉄業が成り立って いる経済的条件の解明 省エネ潜在力の測定とその実 現のための政策研究 クリーン開発メカニズムの実施 による温暖化抑制・汚染削減 ・省エネの追求 ホームページ http://www.cir.tohoku.ac.jp/omurap/omuraCDM/index.html 5 Vietnam Development Forum (VDF) 政策研究大学院大学の21世紀COE拠点で あり、同大学と国民経済大学(ハノイ)の共同 研究拠点でもある 大野健一氏が主宰し、ベトナム人若手研究者 とともに、ベトナムの工業化と社会開発につ いて実践的な調査・研究 を行う(川端は外部協力) http://www.vdf.org.vn 6 アジアにおける鉄鋼産業の発展と変容 日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究 プロジェクト アジアにおける鉄鋼産業の現状を把握し、開 発戦略や経済成長との関わりを比較・考察す る。 川端はタイとベトナム担当。ほかに韓国、台湾、中 国、インドネシア、インドに担当者が張り付く http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Project /2006/423.html 7 宣伝:『東アジア鉄鋼業の構造とダイナミズ ム』 ミネルヴァ書房より2005年11月公刊。4500 円+税 8 授業のテーマ 企業について経済学的に理解するアプロー チについて学び、その意義と限界を考える 日本の企業システムについて理解する 日本企業理解のアプローチについて考える 自立したまなざしで企業と日本企業を見る能 力を養う すじみちを立てた思考を持つことと、個別具 体的な現実に学ぶことの関係について考える 9 テキストについて 宮本光晴『企業システ ムの経済学』新世社、 2004年 生協に300冊入荷要請済 み 10 テキストの利用法に関する注意 冒頭の理論紹介を除いて、テキストの叙述に 沿って進行する ただし、テキストに全面的には依拠せず、テ キストに対して批判的な見解をも講義する。 講義内容がテキストと異なる場合は、その都 度指示する。 スライドではDOをつけて表現する 11 テキストを深めるための主要参考文献 ロナルド・H・コース(宮沢健一ほか訳)『企業・市場・ 法』東洋経済新報社、1992年(原著1988年)。 オリヴァー・E・ウィリアムソン(浅沼萬里・岩崎晃訳) 『市場と企業組織』日本評論社、1980年(原著1975 年) ポール・ミルグロム&ジョン・ロバーツ(奥野正寛ほ か訳)『組織の経済学』NTT出版、1997年(原著 1992年)。 大学院に進学して産業・企業研究を行おうとする者 は、以上は必読文献。 12 テキストと異なる見解について有力な参考文 献 上井喜彦・野村正實編著『日本企業 理論と現実』ミ ネルヴァ書房、2001年。 生協に数冊入荷要請済。 清晌一郎「曖昧な発注、無限の要求による品質・技 術水準の向上」(中央大学経済研究所編『自動車産 業の国際化と生産システム』中央大学出版部、 1990年。 清晌一郎「価格設定方式の日本的特質とサプライ ヤーの成長・発展」『関東学院大学経済研究所年 報』第13集、1991年3月。 13 経済用語辞典 以下を勧める 伊東光晴編『岩波現代経済 学事典』岩波書店、2004年 金森久雄ほか編『経済辞典 第4版』有斐閣、2002年 (CD-ROM版あり) 取引費用経済学(TCE)の 用語は、ミルグロム&ロバ ーツ、前掲書の末尾の用 語集も便利。 14 教員への連絡方法 研究室:経済学研究科棟618号室(オフィス・アワー 以外は予約すること) Tel&Fax 022-795-6279 E-mail [email protected] ウェブサイト http://www.econ.tohoku.ac.jp/~kawabata/index.htm プレゼンファイル等はウェブサイトに掲載するので、 随時チェックすること。 15 授業の予定 試験日を除いて28回。 ガイダンス(1回) 企業と産業の伝統的理論(2回) 内部組織(4回) 雇用システム(4回) 日本企業(5回) 企業間関係システム(4回) 金融システム(4回) コーポレートガバナンス(4回) 結論と試験のポイント(1回) 自由質問コーナー(1回) 16 授業の進め方 テキストの構成に沿ってひととおり解説する ので、予習が絶対に必要というわけではない。 解説速度は速めなので、あらかじめ各章を読 んでから参加した方がはるかに安全である。 受講者名簿を用いてランダムにあてて、発言 を求める 1度あたったら、全員を指名し終わるまでは再び当 たることはない 17 レジュメとノートについて プレゼンスライドを印刷したものを配布し、ウェブに も掲載する。 他に、補足資料を配布する。 注意:レジュメにすべてのことが書かれているので はない。 ノートを取留、取らないで頭に入る効率がまったく違う 別途、内容についてフルにノートを取ることを強く勧める スライドを加工してレジュメ化し、書き込みやすくするなど工 夫するのもよい 騒音に気をつければ、パソコン直接入力で取っても良い 18 オフィス・アワーについて 教員が質問を受けたりディスカッションに応じたりす る時間のこと。学生は予約なしで教員研究室を尋ね てよい。 当分の間、月曜日の2校目とする。 それ以外の時間に研究室に来るときは、予約するこ と。直前の電話確認でもよいが、メール等で事前に 打ち合わせることが望ましい。 19 成績評価について 期末テスト・小テスト・授業中の発言で評価する。 配点 期末テスト70点。 小テスト30点。1回10点で予告なしに3回行う。○×式。 小テストを1回でも受験した者は履修放棄を認めない。 発言。 問題を出されて正解:プラス3点 とにかく何かしゃべった:プラス1点 「わかりません」。沈黙など:マイナス1点 欠席:マイナス3点 2004年度、2002年度の試験についてはウェブサイ ト参照 20 著作権について 著作権について十分気をつけること。たとえ ば、教員が認めた一時使用以外は、市販さ れている本の全ページコピーを作成・利用し てはいけない。 21 留意事項 禁止:私語、喫煙、携帯電話の呼び出し音。その他 の雑音。 原則禁止:途中退室(手洗いは黙認)。 諸君の良心に委ねる:内職、居眠り、途中入室。 許可する:飲み物を飲むこと。パソコンでノートをとる こと。録音(録音内容そのままの一般公開は不可。 諸君の責任において編集したものは別)。 ※以上の事項は、この授業に限ってのことであり、他 の授業には適用されない。 22 メールでの質問について 随時受け付ける。 氏名および氏名が特定できる情報を削除した 上で印刷・配信することがある。 履修手続きや追試験に関わる質問は経済学 部教務係へ 23 メーリング・リストについて(1) 希望者には、各種連絡をメールで送る。各自 のアドレスは表示されないようにする(BCC)。 メーリング・リストに流した連絡は、掲示ある いは配布物で未登録者にも連絡するが、何 日か情報が遅くなる。 教員だけが全員に送信できる 24 メーリング・リストについて(2) 登録希望者は以下の事項を記したメールを川端に 送ること。 件名に「メーリングリスト登録」と書く。 本文に、学籍番号、氏名、登録するメールアドレスを書く。 どのISPでもよいし携帯電話でもよいが、全角500字以上 を受け取れる設定であること アドレスに字数制限がある場合は、全角換算で明記する こと。 アドレス変更はただちに通知すること。通知がなければリス トから削除される。 登録アドレスは、この授業と、学部からの広報、事 務的緊急連絡に用いる。外部には明らかにしない。 25 科目の関連性について テキストが依拠する理論は取引費用経済学(TCE) であり、ミクロ経済学の応用である。 ただしこの授業では経済数学は不要であり、ミクロ の初歩的知識があれば理解できる。 マルクス経済学や経営学の知識も役に立つ。 企業組織、日本経済、生産管理、人事管理に関連 した科目との相乗効果がありうる(保証はできない が) この講義では、理論の現実説明力、とくに日本企業 の特徴に対する説明力を重視する。したがって、 もっとも重要なことは、新聞やニュースを毎日チェッ クし、現実の経済事情に強くなっていることである。 26 ■Webで文献・経済資料を探す 東北大学付属図書館 http://www.library.tohoku.ac.jp/ 経済学部経済情報リンクページ http://www.econ.tohoku.ac.jp/kyoulink.html#01kanren 検索可能なWeb書店(各種あり)(単行本検索可能) Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/ 本やタウン https://www.honya-town.co.jp/index.html 国会図書館NDL-OPAC(単行書も雑誌論文も検索可 能) http://opac.ndl.go.jp/ OCU ERI-Biblio(日本語雑誌論文検索可能) http://rdbsv01.ipc.media.osakacu.ac.jp/eri/search/php3/top.php3 27
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