2002年度後期「企業論」ガイダンス

2008年度「企業論」ガイ
ダンス
2008年10月1日
経済第2講義室
川端望
1
教員自己紹介


氏名:川端望
略歴

出身地
出身中学
出身高校
出身学部
出身大学院
職歴
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学位
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
仙台市
仙台市立愛宕中学校
宮城県仙台向山高校
東北大学経済学部
東北大学大学院経済学研究科
大阪市立大学経済研究所を経て東
北大学大学院経済学研究科へ
博士(経済学)。東北大学より
2
担当科目・研究テーマ

担当科目:産業発展論(旧工業経済学)


学部科目:経済学入門A、企業論、産業発展論ゼミ、
産業発展論特殊講義
当面の研究テーマ:東アジア鉄鋼業の構造とダ
イナミズム
3
研究方法


政治経済学+経営学
実態調査に基づくケース・スタディ
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

日本企業の製品開発調査(1993-4年)
自動車生産システム国内調査(1995年)
鉄鋼生産システム国内調査(1995-1998
年)
東大阪工業集積調査(1995-1996年)
日立製作所調査(1999年)
山西省鉄鋼業調査(1999、2003、2004
年)
トヨタグループ調査(2000年)
韓国自動車産業調査(2001年)
中国自動車・鉄鋼産業調査(2002年)
ベトナム鉄鋼業調査(2000-2007年)
タイ鉄鋼業調査(2003、2006、2007年)
米沢電子産業調査(1998、2005年)
中国鉄鋼業調査(2007年)
台湾・韓国鉄鋼業調査(2008年)
ベトナム中部・ダナンスチール
にて
4
山西省におけるクリーン開発メカニズムプ
ロジェクト




問題の多い製鉄業が成り立っている経
済的条件の解明
省エネ潜在力の測定とその実現のため
の政策研究
クリーン開発メカニズムの実施による温
暖化抑制・汚染削減・省エネの追求
学内プロジェクト(終了)ホームページ

http://www.cir.tohoku.ac.jp/o
murap/omuraCDM/index.html
山西安泰集団のコークス炉
5
アジアにおける鉄鋼産業の発展と
変容


日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究プ
ロジェクト
アジアにおける鉄鋼産業の現状を把握し、開発
戦略や経済成長との関わりを比較・考察する。


川端はタイとベトナム担当。ほかに韓国、台湾、中
国、インドネシア、インドに担当者が張り付く
http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Project/2
007/417.html
6
研究成果の例



川端望『東アジア鉄鋼業の構造
とダイナミズム』ミネルヴァ書
房、2005年。
張興和・明日香壽川・川端望・
大村泉・川原業三・高橋禮二郎
「中国山西省におけるコークス
乾式消火設備(CDQ)設置によ
るCDMプロジェクトの設計」『鉄
と鋼』Vol.94, No.9、日本鉄鋼
協会、2008年9月 。
佐藤創編『アジア諸国の鉄鋼
業:発展と変容』(独)日本貿易
振興機構アジア経済研究所
(IDE-JETRO)、2008年(近
刊)。
7
授業の目的




現代社会での生活に「企業」は欠かせない存在であ
る。この授業では、企業について経済学的に理解す
ることを学ぶ。
具体的には、日本の企業システムを対象として、こ
れを組織の経済学(取引費用理論=TCE)
を中心とした組織の経済学によって理解するアプ
ローチと、その問題点を考察する。
このことを通して、社会人の基礎的素養としての、企
業に関する冷静で自立的な分析と考察の能力を養
う。
8
到達目標






企業を経済学的に理解する様々なアプローチについて
学ぶ。
組織の経済学による企業認識の体系を学ぶ。
日本の企業システムの概要を、雇用システム、企業間
システム、金融システム、コーポレート・ガバナンスの
各々の側面から理解する。
組織の経済学による日本企業論について、その意義と
問題点を学ぶ。
日本企業理解の新たなアプローチについて学ぶ。
社会人の基礎的素養として、企業システムに関する冷
静で自立的な分析と考察の能力を養う。
9
参考文献について

教科書は使用しないが、以下の2冊
が全体にわたる重要参考文献。



本講義は、宮本光晴『企業システムの経
済学』新世社、2004年を批判的に読解す
ることを通して作成した。
本講義の考え方は、上井喜彦・野村正實
編著『日本企業 理論と現実』ミネルヴァ
書房、2001年の影響を受けている。
章ごとの参考文献はその都度指示す
る。
10
企業理論をより深めるための参考
文献

取引費用理論的企業論




経営史的企業論


ロナルド・H・コース(宮沢健一ほか訳)『企業・市場・法』東洋経
済新報社、1992年(原著1988年)。
オリヴァー・E・ウィリアムソン(浅沼萬里・岩崎晃訳)『市場と企
業組織』日本評論社、1980年(原著1975年)
ポール・ミルグロム&ジョン・ロバーツ(奥野正寛ほか訳)『組織
の経済学』NTT出版、1997年(原著1992年)。
アルフレッド・D・チャンドラーJr.(鳥羽欽一郎・小林袈裟治訳)
『経営者の時代(上・下)』東洋経済新報社、1979年(原著1977
年)。
大学院に進学して産業・企業研究を行おうとする者は、
以上は必読文献。
11
経済用語辞典

以下を勧める



伊東光晴編『岩波現代経済
学事典』岩波書店、2004年
金森久雄ほか編『経済辞典
第4版』有斐閣、2002年
(CD-ROM版あり)
取引費用経済学(TCE)の
用語は、ミルグロム&ロバ
ーツ、前掲書の末尾の用
語集も便利。
12
授業の予定

試験日を除いて27回。










ガイダンス(1回)
企業と産業の伝統的理論(2回)
内部組織(4回)
雇用システム(3回)
日本企業(4回)
企業間関係システム(4回)
金融システム(3回)
コーポレートガバナンス(4回)
結論と試験のポイント(1回)
自由質問コーナー(1回)
13
授業の進め方




教科書は使わず、プレゼンスライドとそのプリントアウトで
講義を行う。
プレゼンスライドを3スライド/ページで印刷したものを配
布し、ウェブにも掲載する。
他に、補足資料を配布する。
注意:レジュメにすべてのことが書かれているのではな
い。



スライド右側にノートを取ること。取らないとわからないと予
想される。
スライドをダウンロード・加工してレジュメ化し、書き込みや
すくするなど工夫するのもよい
周囲が騒音を気にしない限りにおいて、パソコン直接入力で
14
取っても良い
予習と復習について


予習が絶対に必要というわけではないが、解説速度は
速めなので、わかりにくい場合は予習した方が安全であ
る。
試験前に復習する方が重要。
15
教員への連絡方法




研究室:文学研究科棟629号室(オフィス・アワー以外は
予約すること)
Tel&Fax 022-795-6279
E-mail [email protected]
ウェブサイト
http://www.econ.tohoku.ac.jp/~kawabata/index.htm

プレゼンファイル等はウェブサイトに掲載するので、随
時チェックすること。
16
オフィス・アワーについて



教員が質問を受けたりディスカッションに応じたりする時
間のこと。学生は予約なしで教員研究室を尋ねてよい。
当分の間、月曜日の2校目とする。
それ以外の時間に研究室に来るときは、予約すること。
直前の電話確認でもよいが、メール等で事前に打ち合
わせることが望ましい。
17
成績評価について


期末テスト・小テスト・授業中の発言で評価す
る。
配点




期末テスト80点。
小テスト20点。1回5点で4回行う。
 小テストを1回でも受験した者は履修放棄を認
めない。
発言1回につきマイナス2~プラス3点。
過去の試験についてはウェブサイト参照
18
小テストの実施方法について

実施日





方式は○×式とする。
持ち込み不可とする。
出題範囲


予告しない。
実施した場合には、その事実をメーリングリストに配信し、続いて掲示する。
実施時点まで行った授業の範囲とする。2回目以後の小テストも同様であり、前回
の小テスト以後の授業の範囲には限定されないので注意。
欠席について



やむを得ず欠席した者は、試験日の7暦日後(休日も1日と計算)までに、欠席理
由を証明する書類を添えて川端まで申し出ること。川端が研究室に不在の場合は
留守電か電子メールでまず連絡を取ること。何も連絡がない場合は本人の責任と
して申し出を認めない。
『学生便覧』の「専門教育科目の履修上の注意」記載の追試験該当事由と同等の
理由であると教員が判断した場合は、当該小テスト受験者全員の平均点を与え
る。
就職内定先からの呼び出し、就職関係セミナーについては、当該小テスト受験者
全員の平均点と3点のうち、低い方を与える。これらについても、当該企業等が発
行した証明書類を提出することが条件である。当該企業等の担当者の署名・押印
があればよい。本人作成の書類のみでは認めない。
19
発言について

受講者名簿によりランダムに指名する。






問題を出されて正解ないし問題提起:プラス3点
とにかく何かしゃべった:プラス1点
「わかりません」「別に」。沈黙:マイナス1点
欠席:マイナス2点
期間中に2回以上指名されることはない。
ただし、自ら挙手して発言することはできる。
加点はプラス15点まで
20
著作権について

著作権について十分気をつけること。たとえば、
教員が認めた一時使用以外は、市販されている
本の全ページコピーを作成・利用してはいけな
い。
21
留意事項
禁止:私語、喫煙、携帯電話の呼び出し音。その他の雑
音。授業に無関係なテレビ、ラジオ、音楽の視聴は音が
しなくても不可。
 原則禁止:途中退室(手洗いは黙認)。
 諸君の良心に委ねる:内職、居眠り、途中入室。
 許可する:飲み物を飲むこと。パソコンでノートをとるこ
と。録音(録音内容そのままの一般公開は不可。諸君の
責任において編集したものは別)。途中入室(小テスト
の最中を除く)
※以上の事項は、この授業に限ってのことであり、他の授
業には適用されない。

22
メールでの質問について



随時受け付ける。
氏名および氏名が特定できる情報を削除した上
で、印刷・配信することがある。
履修手続きや追試験に関わる質問は、教員でな
く経済学部教務係へ
23
メーリング・リストについて(1)



希望者には、各種連絡をメールで送る。各自の
アドレスは表示されないようにする(BCC)。
メーリング・リストに流した連絡は、掲示あるいは
配布物で未登録者にも連絡するが、何日か情報
が遅くなる。
教員だけが全員に送信できる
24
メーリング・リストについて(2)

登録希望者は以下の事項を記したメールを川端に送る
こと。




件名に「メーリングリスト登録」と書く。
本文に、学籍番号、氏名、登録するメールアドレスを書く。
 どのISPでもよいし携帯電話でもよいが、長文や添付ファ
イルを受信できないことについては、教員は責任を取らな
いので注意。
アドレス変更はただちに通知すること。通知なく未達になった
ら、リストから削除される。
登録アドレスは、この授業と、学部からの広報、事務的
緊急連絡に用いる。外部には明らかにしない。

「学部」には東北大学経済学会と経和会を含む
25
科目の関連性について





本講義の中心となる理論は取引費用経済学(TCE)であ
り、ミクロ経済学の応用である。
ただしこの授業では経済数学は不要であり、ミクロの初
歩的知識があれば理解できる。
マルクス経済学や経営学の知識も役に立つ。
日本経済、生産管理、人事管理に関連した科目との相
乗効果がありうる(保証はできないが)
この講義では、理論の現実説明力、とくに日本企業の特
徴に対する説明力を重視する。したがって、もっとも重
要なことは、新聞やニュースを毎日チェックし、現実の経
済事情に強くなっていることである。
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Webで文献・経済資料を探す




東北大学付属図書館
http://www.library.tohoku.ac.jp/
国会図書館NDL-OPAC(単行書も雑誌論文も検
索可能)
http://opac.ndl.go.jp/
経済学部経済情報リンクページ
http://www.econ.tohoku.ac.jp/kyoulink.html#01k
anren
検索可能なWeb書店(各種あり)(単行本検索可
能)


Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/
本やタウン
https://www.honya-town.co.jp/index.html
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