ペンテコステ霊性

牧師に望まれる霊性(1)
-霊性とは何か-
通信科スクーリング
2013年1月29日・30日
1
この単元で学ぶこと
 日本の教会の現状と対処
 霊性向上へのプロセス
 霊性とは何か
2
日本の教会の現状
 何故日本の教会だけがアジアにお
いて取り残されたような状況なの
か。
 何故ある教会は活気があり、他の
教会は沈滞しているのか。
 何故ある教団は成長し、他の教団
は衰退するのか。
3
 教会数
212
 教会数
49
 礼拝出席
10,781
 礼拝出席
41,060
 出席平均
54.2
 出席平均
837.0
(2011年度)
4
日本の教会の現況
 教会の神学はその時代のニーズ
に対応しているかどうか
1) 即時的ニーズ(Felt Needs )
2) 本質的ニーズ(Real Needs)
5
日本の教会の現状
 教会の儀式・活動は時代の動
向に適切であるか
1) 時代の流れに受動的であるか
2) 時代の流れに積極的であるか
6
日本の教会の現状
 講壇からの説教は会衆のニー
ズを把握した上で準備された
ものであるか
1) 人々の頭をかすめる声か
2) 人々の心に響く「ことば」か
7
問われているのは
教会の霊性
牧師の霊性
8
国民性と霊性
良く歌う
良く捧げる
良く動く
良く知っている
良く祈る
良く批判する
9
世界の中の日本人
「戦後、日本人はある意味で
国際社会の現実から隔離され、
自分たちで一方的に造り上げた
バーチャルな世界の中で外の現
実を直視せずに生きてきた」
小和田 恒
(ひさし)
10
日本の国際評価
ジャパン・ナンバー・ワン
(Number One) 1970年代
ジャパン・バッシング
(Japan Bashing-1980年初期)
ジャパン・パッシング
(Japan Passing-1990年後期)
ジャパン・ナッシング
(Japan Nothing-2005年台)
11
霊性向上への自己省察
 “Am I doing right things?”
 正しい「こと」をしているだろう
か。
 Am I doing things right?
 「こと」を正しく(うまく)やっ
ているだろうか。
12
霊性向上への自己省察
 “Am I doing right things?”
 正しい「こと」をしているだろうか?
 目標の設定、優先順位の決定、動機の照
査、
人間関係の調整…
 私は何のために伝道者として生きているの
であろうか?
13
霊性向上への自己省察
 Am I doing things right?
 「こと」を正しく(うまく)やって
いるだろうか?
 効率、能率、効果…の向上
 礼拝出席者を増加するためにどうす
ればよいだろうか?(その動機
は?)
 間違ったことを効率よく実現する可
能性
14
霊性の形成ヘの道
物事を
言語化して
思考する人
説教の傾聴
聖書の熟知
霊
性
の
形
成
物事を
イメージ化して
思考する人
深い瞑想
礼拝音楽・祈り
15
霊的な者
(聖書的定義)
 出発点
 聖霊による新生体験(ヨハ1:12-13)
 特質
 神の国に入った者(ヨハ3:5)
 いのちの原泉として聖霊を持つ者(ロマ
8:2)
 神の子とされた者(ロマ8:14,16)
16
霊的な者(聖書的定義)
 特質
 イエスに似る者,神の御性格に限りな
く似ようとする者(ロマ8:29)
 御霊の実を結ぶ者(ガラ5:22-23)
 神を知る知識,神と人への愛において
成長する者(エペ4:13,15)
 心が神の国に向かい,また,その実現
に向かう者(エペソ1:14)
17
霊的な経験(聖書的定義)
 経験







キリストが内住
神・人への愛に成長・実感
罪責からの解放
御霊による自由
イエスをあかしする喜び
人への親切、赦し
力と愛と慎みの霊 の働き
18
パウロの霊性理解
・
御霊に
従う態度
対
御霊に
反する態度
ガラ3:3
ガラ5:13,16-25
Ⅰコリ3:1
ロマ7-8章
19
ヨハネの霊性理解
。
霊
性
• キリストにつながる・とどまる状態
• キリストの言葉にとどまる状態
• キリストの愛にとどまる状態
(ヨハ15:1-10)
20
霊性の構成
霊的要素
霊性
認識的要素
行動的要素
感性的要素
21
霊性とは
「特定の宗教的共同体として性格
づけることができる信条と価値観
によって満たされた行為と心情の
総体」
ラッセル・スピットラー
22
霊性とは
「人間の根元的次元、即ち霊的な次
元を現実化する生きた体験である,そ
の霊的な次元は,個人の霊的もしくは
宗教的な経験,個人の信条や信念,思
考のパターン,個人の究極的なもの、も
しくは神に関わる感情と行動のすべて」
ダニエル・アルブレヒト
23
霊性とは(福音主義的定義)
「キリスト者の霊性は、イエスを主
と告白する特性に、心と生活が
どれだけ適合しているかで知ら
れる」
T.R.アルビン
生活を神学すること
(高木)
神学を生活すること(北野)
24
霊性-生活の神学
・
弁証神学
論証神学
身証神学
宇田進『今日における「霊性」と教会』 p.16
25
霊性-生活の神学
 身証神学:
 弁証神学、論証神学とは異な
り、身をもって証する行動的
な神学<Doing Theology>

(2コリ4:10.11)
26
いつでもイエスの死をこの身
に帯びていますが、それは、
イエスのいのちが私たちの身
において明らかに示されるた
めです。
27
私たち生きている者は、イエ
スのために絶えず死に渡され
ていますが、それは、イエス
のいのちが私たちの死ぬべき
肉体において明らかに示され
るためなのです。
(2コリ4:10,11)
28
霊性-生活の神学
概念の
世界
神
学
体操
生活
行動
29
神学と霊性
神
学
概念的
相
互
作
用
霊
性
実
命題的
キリストにある生き方
人格的知識
践
認識的
知る 悟る 体得する す
る
30
神学と霊性
マクグラス『キリスト教の霊性』
 神学(Theology- qeo;"+ +
lovgo")
 キリスト教信仰の知的内容を組織的に
省察する学問
 元来単なる客観的科学ではなく、神と
神の物事(創造物と出来事)について
の人格的知識
 霊性:
 キリスト教信仰の神学的内容を適用し
31
生活の神学
「神学とは神へと生きるこ
との学である。」(16-17世紀)
ウイリアム・エイムズ、
p.16
32
生活の神学
「神学は、教会の神学であると同時
に、ひとりひとりのキリスト者の実存
をかけたものでなければならない…
ひとりひとりのキリスト者が聖書に
即して考え、生きるとき、そこに「神
学する(doing theology)」姿勢があるの
である。」
C.F. ヴィスロフ、『現代神学小史』p.194
33
霊性形成の3要素
Knowing
Doing
生活の神学
Being(基盤)
34
霊性形成の3要素
霊
性
…になること
の
主キリストのみ姿に似せられる
Becoming
成
熟
・
…であること
Being
…知ること
Knowing
…すること
Doing
35
キリスト教霊性とは(要約)
百瀬文晃『キリスト教の神学と霊性』
「一人一人のキリスト者が、ど
のようにイエス・キリストの福音
を受容し、その信仰の生き方をど
の様に具体的に実践するか、その
具体的な信仰の営み方、信仰の実
現様式」 (p.248)
36
キリスト教霊性とは(要約)
マクグラス『キリスト教の霊性』
「イエス・キリストとの
出会いからでた生に関す
るもの全て」
(p.19)
37
キリスト教霊性とは(要約)
マクグラス『キリスト教の霊性』
「イエス・キリストとの
出会いからでた生に関す
るもの全て」
(p.19)
38
霊性への勧め(パウロの身証)
ただ一つ。キリストの福音
にふさわしく生活しなさい。
( ピリ1:27)
39
霊性とは何か?
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