電気電子情報第一(前期)実験 G5. ディジタル回路 五島 「ディジタル回路」 数学 ブール代数 (Boolean algebra) 有限オートマトン理論 (finite automata theory) ディジタル回路/論理回路 (digital circuit/logic circuit) 組み合わせ回路 (combinational logic) 順序回路 (sequential logic) コンピュータ・ハードウェア これらは「抽象化された論理回路」を扱う学問分野 抽象化された論理回路 論理ゲートはモデル 論理ゲートは,通常,電子回路でできている が, 「論理ゲート is 電子回路」ではない! 電子回路のアナログ的性質をいちいち考えていては, 数学的性質の考察や,大規模なシステム開発は不可能 5.0V 0.2V 0 4.5V 4.8V 1 1 物理的論理ゲートの構成 逆に言えば, 物理的論理ゲート 電子回路のアナログ的性質を忘れてもいいように作る 抽象的論理ゲート どうしても忘れられない性質だけを取り出す 論理ゲートを特徴づける性質 性質 1. 入出力論理値 (0/1) の関係 2. 遅延 3. ノイズ耐性 4. エネルギーの消費と発熱 5. … 理想は スイッチ では,どうやって? 実験の内容 1. CMOS インバータのアナログ的性質の測定 後述 2. D-FF 「FF のしくみを理解する」 3. 直列加算器 n bit の値 2つを,下位から順に加算 その制御回路 「ディジタル回路を作ってみる」 おせっかい 回路設計,配線図など,できるものは予めやっておく 実験中にカルノー図を描いている時間はない レポート の 内容 (1/2) この実験 (G5) のレポート限定 Conciseness 書くべきこと:オリジナルなこと 実験結果,考察等 その説明のために必要な実験の手順など 書くべきでないこと:冗長なこと 読者(採点者)にとって常識的なこと – ex) 論理ゲート一覧 参考文献としてあげれば済むこと ページ数制限はなし 少なくても,多くても,悪印象 レポート の 内容 (2/2) この実験 (G5) のレポート限定 書くべきこと: 結論: 「グラフから○○という性質が読み取れる. この性質があると,△△となる.その結果, 論理ゲートを抽象モデルとして扱うことができる.」 結論を補強するように描かれたグラフ 今日やること 実験 1: CMOS インバータ 入出力特性 ゲートの遅延 負荷(容量)による変化 VDD パルス ジェネレー タ F.O.4 Inverter Vin V V Vout 実験 1:Low/High,閾値 入力 出力電圧特性を測定 Vout VDD Vin VDD Vout O Vth VDD Vin 実験 1:遅延 入力 → 出力 遅延を測定 Vin Vout VDD Vin VDD Vout O time 電源装置 パルス ジェネレータ 電源 と 入力 出力をドライブするのは,入力ではなく,電源 VDD VDD 充電 Vin Vout 放電 注意事項 IC を壊さない 1. 定格電圧 (5V) を超えないようにする IC を挿す 前に 電圧を調整する – 電源装置 – パルス・ジェネレータ 2. 足(ピン)を曲げない 抜き差しは,真っ直ぐ 抜く時は,エクストラクタを使う
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