知っておきたかったこと --- What You`ll Wish You`d

(16才の頃) 知っておきたかったこと
--- What You‘ll Wish You’d Known
Paul Graham, January 2005
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Copyright 2005 by Paul Graham 原文: http://www.paulgraham.com/hs.html
<版権表示終り>
日本語訳:Shiro Kawai (shiro @ acm.org)
PowerPointファイルへの再編:Jun Hirabayashi ([email protected])
これから話すこと
知らなくても良いこと
 「あきらめるな」
 自分の可能性は「自分の風上」にある
 高校生活の過ごし方
 「好奇心を持てること・問題」を探そう
 「さぁ、はじめよう」

「知らなくてよいこと」
「人生で何をしたい?」なんて知らなくてもいい
 好きなことを見つけよう

「好きなこと」は「上手くできる」
 「好きなこと」を見つけるのは結構難しい

 君はまだ世界をよく知らない
 世界はどんどん変わっていく!

「人生をかけること」を急いで選ばなくてもいい
「夢をあきらめるな」

大事なのは「夢」じゃない


あまりに早く「夢」を一つに決めなくてもいい
「あきらめるな」「他人ができたことは自分もできる」

「他の人ができる」ことを「自分はできない」と思うな
 16才のアインシュタインは君とちょっとしか違わない
 「できた」の「天才」だからじゃなく「たくさん何かをした」から
 「天才」なんて言葉は「(自分が)怠けるための言い訳」だ

自分の可能性を過小評価するな
 「自分の可能性」ってなんだろう?
「たくさん選択肢がある方向」=可能性
「一つの選択肢を追いかけない」
 「面白そうな選択肢が増えること」を選ぼう


「増えた選択肢」のどれを選ぶかなんて後で考えればいい

「自分に見える選択肢の数」が「自分の可能性」だ

大学1年生が数学 / 経済学専攻で迷うなら?
 「数学→経済学は○」「経済学→数学は×」

「選択肢が増えるコツは?」「難しい問題に取り組む」

グライダーなら「風上」に向かえば、どこへでもいける
高校生活はどうすればいい?

友達と一日中ぶらついても退屈する?
もう(一日中遊んでいても飽きない)子供じゃないからさ。
 「大人」=昼間仕事をして、仕事後「やりたいこと」をする
 「学校=仕事」後は「やりたいこと」をしてみよう
 「仕事後」の貴重な時間を無駄にするな

「大学に入るのを人生の目標とすること」は…
 クソったれの世界に反抗する?

反抗でも服従でもなく、自分の好きな方向に足を踏み出せ
 大人になったきみたちには「高校生活」は「昼間の仕事」だ
 冷静にゲームを続けよう

「好奇心を持てること・問題」を探そう

「好奇心を持てること」=「やりがいのあること」
子供の好奇心=広く浅い泥の庭→すぐ乾く
 大人の好奇心=狭く深い井戸→水がずっと湧いている


好奇心があると…努力が遊びに変身する
アインシュタインには「相対性理論はスリリングなクイズ」
 数学の問題も自分が出題者になれば楽しいクイズ (ハーディ)


自律心はほんのチョットあればいい
(興味のないことは) ぐずぐず先に延ばす? 全然しない?
 仕事を始める心さえあれば「興味ある仕事」はやれる


好奇心を持てる・興味惹かれる問題(クイズ)を探そう
さぁ、はじめよう

「興味があること」にたくさんの時間を費やそう


「なにを成し遂げるか」を自分から探してみよう
まずは、面白そうなことを選んでみよう
自分の欲望に忠実な、一月くらいでやれそうなこと
 失敗しても、成功しても、次のことへ進もう

「怠けることを肯定するもの」に気をつけろ
 大人と高校生の「ただ一つの違い」



「ものごとを成し遂げる必要がある」ことを知っているか
さぁ、はじめよう