レポートの書きかた 2011年4月26日 レポートとは何か? • 何らかの(学術的)問題に解答するための文章 • 目的: 他人に理解してもらうこと • 例1 大学でのレポート – 授業で出題された問題に対して,自分で調査したり実験したりした 結果をふまえて導いた結論を記述する (→自分が理解した内容を 教員に伝える) • 例2 研究論文 – ある学術的問題に対して解答を考案し,その結果を分析して文章に まとめる (→他の研究者に理解してもらう) • 例3 企業での報告書 – 活動状況やアピールしたいことを顧客や同僚に理解してもらう 2 レポートの作成手順と構成 • レポートの作成手順 レポートの構成 (1) 問題の明確化 (2) 調査・実験を行う (解答のために必要な事実の収集) (3) 考察する (得られた事実からの論理展開) (4) 結論を出す (自分の意見をまとめる) 1.序論 2.本論 3.結論 実際にはこれらの前に「タイトル」 後ろに「参考文献」が付く 3 大学でレポート課題を出す理由 • 授業内容が理解できているか確認する • 事実に基づき自分の意見をまとめる練習になる • 他人に理解してもらえる文章を作成する能力を 養成する 社会に出たら必要! • 参考: 情報工学科ディプロマポリシー(学位認定方針) (5) 技術者として必要な他者とのコミュニケーション 能力を身につけます 4 レポートには約束事がある • 学術・技術的な情報を誤り無く伝達できるように, 標準的な構成(記述の順序)や,形式上のルール が定められている.それに従って書く. • 基本事項 – 「客観的な事実」と「主観的な意見」を混同することが ないように,はっきりと区別して書く – なるべく曖昧性の無い表現を使うように心掛ける – 通常,すべての文を「である」調で統一して書く 5 レポート作成におけるルール • タイトル – レポート名,科目名,学籍番号,氏名,提出日を書く – 枚数の多いレポートの場合は,タイトルのみで1ページ (=表紙)とする.それ以外の場合は,タイトルの後ろに 本文を続けて書いてよい.(今回のレポートではタイトル の後ろに本文を続けてよい) • 図,表 – 図の下部中央に図番号,図タイトルを必ず記入する (例:図1~) – 表の場合は,上部中央に表番号,表タイトルを付ける (例:表1~) 6 レポート作成におけるルール(続き) • 参考文献 – レポートを書く上で参考にした文献や引用した文献の 情報を,レポートの最後に記す. – 書くべき情報と記述形式(レポートの例を参照) 著者名,文献名,巻号,ページ,出版社,発行年等 – Web上の情報を参考にした場合は,そのWebページ のタイトルとアドレス(URL)を記す. 7 他人に理解してもらえる (読みやすい)文章を書く • パラグラフ・ライティング – 段落(パラグラフ)を単位として文章を構成する – 各段落で主張したいことや段落の順序をよく考える – 段落の最初は1文字字下げする • 書いた後で十分に見直し(推敲)をする – – – – 誤字・脱字がないか.辞書を引く習慣をつけるとよい 主語・述語の対応関係がおかしくないか 話し言葉やくだけた言葉が使われていないか 1文が長すぎると読みにくい 8 参考文献 • 酒井聡樹:「これからレポート・卒論を書く若者の ために」,共立出版,2007 • 木下是雄:「理科系の作文技術」,中公新書,1981 9 情報工学通論 第1回レポート課題 • 研究分野紹介1~4の中から1つを選んで,その研究分野に ついて講義での説明を要約し,自分で調べた結果を付け加え た上で,自分なりに考察したことを,次ページの「課題レポー トの構成」に従って論述せよ. • 提出日: 6月7日(火) (本授業中に回収) • 本レポートは,Microsoft Word を用いて指定された書式(原 稿用紙の書式)で作成すること.手書きは不可. • A4の紙に両面印刷し、左上をホッチキスで止めて提出する. 書式等は,http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~sasano/lecture/lecture.html にある. 指定されたレポートの構成、字数制限を守っているか、参考文献に web page以外の文献が入っているかどうかは採点においてチェック され、従っていない場合減点対象となる。 10 課題レポートの構成 タイトル,学籍番号,氏名,提出日 1.序論: どの研究分野を選んだか,およびその理由.レ ポートで論じるテーマへの導入.(200字以上400字以内) 2.講義の要約(300字以上400字以内) 3.調査結果: どんな目的を持って何について調査したのか. その結果わかったこと.(800字以上1200字以内) 4.考察: 講義の内容と調査結果を踏まえて自分で 考えたこと(感想は不可)(300字以上400字以内) ※ 考察では,自分が今後学びたいことや,社会に出て からやりたいこと,行動計画等と関連付けるのもよい 5.結論: レポートのまとめ(100字以上200字以内) 参考文献 (web page以外の文献を1つ以上入れる) 図、表、数式は別途作成、印刷し、ここに入れる. 11 レポート提出後の手順 1.レポートの提出 (6/7 授業中) 2.添削済みレポートの返却 (6/21) 3.レポートの再提出 (6/28 授業中) – 返却されたレポートの内容により,再提出が必要な場合 は,添削コメントを参考に修正した上で改めて提出する. – この際,返却された添削済みレポートと修正後のレポート をホッチキスで1つに束ねて提出すること. – また,返却された添削済みレポートは,今後も参照できる ように 再提出前に各自でコピーを取り,手元に残してお くとよい. 12
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