平成２０・２１年度国立教育政策研究所・教育課程研究センター指定「小・中連携教育実践研究事業」国語科公開授業研究会南丹市立園部第二小学校はじめに開校１０年目児童数３５８名、学級数１３クラス児童の課題・根拠を明らかにしながら自分の考えを話す。・互いの意見を話し合い、読み深めていく。研究主題自分の考えを持ち、生き生きと表現する児童の育成～児童の学びを高める授業の在り方と学びの達成感の追究～～幼・小・中学校連携による１２年間を見通した質の高い学力の育成～＜研究仮説＞１言葉をもとに読む力を育てる。各学年で身に付けさせたい力を明確にし、言葉の働きや表現に着目しながら読み深める授業の展開を工夫することにより、「言葉をもとに論理的に思考する力」が身に付くであろう。２書くことの活動を大切にして表現力を育てる。学習課程に、「読み取ったことを生かした書くことの活動」を位置付けた授業の展開を工夫することにより、自分の考えをまとめたり表現したりする力が身に付くであろう。３学習の学び方を身に付ける。学年の発達段階や教材に応じた学習の学び方を身に付けさせることにより、「自分の考えを持って主体的に学ぶ児童」が育つであろう。４他教科等での言語活動の充実を図る。他教科等の学習において、国語科で身に付けた力を生かした言語活動の充実を図ることにより、「他教科の基本となる国語力」を高めることができるであろう。本校の研究構想「活用」する力を身に付けさせるためにこれまで通り、基礎的・基本的な知識・技能の習得を重視する。「活用」する力に結び付く学習活動（指導）をひと工夫する。国語科で他教科で・国語科で育てる言語能力の明確化・言葉と向き合う授業の創造・よりよく言語化する言語活動の充実・知識・技能の活用を図る学習活動の充実（国語科で身に付けた力を他教科等で生かす。）例えば・・・自分の考えを話す・聞く。話し合ったり、意見を交流したりする。理解したことをまとめる。＜学力の充実・向上を図るための視点＞ ◆ 幼小連携幼児期からの言葉の教育「聞く」「伝える」「言葉」の領域との連携（体験を言葉で表現する経験の重視） ◆ 幼小学校における基礎・基本の徹底と活用の力の育成国語科の基礎・基本の徹底教師の指導力の向上小・身に付けさせたい力を明確にした指導の在り方・効果的な指導の流れ（「型」）の追究 ◆ 小中連携小５・小６・中１の指導の連携系統性・学習習慣中児童の実態全国学力・学習状況調査の結果より（６年）問題別正答率（国語Ａ） 100 80 60 40 20 0 １１１１１１２２２２一一一二二二一一一３二（１（２（３（１（２（３（１（１（２４５６７８９９一二全国 98.1 89.1 76.3 82.6 63.0 64.4 58.1 36.8 64.8 90.1 33.7 53.1 78.2 74.1 47.5 78.7 40.6 48.5 本校 96.6 88.1 81.4 89.8 66.1 74.6 49.2 25.4 54.2 94.9 25.4 55.9 67.8 69.5 37.3 79.7 37.3 57.6 京都府 98.8 89.8 77.2 86.8 67.5 70.2 61.1 39.9 65.5 91.7 33.6 57.0 80.7 77.6 52.3 81.5 45.2 54.3 問題別正答率からの分析児童の実態全国学力・学習状況調査の結果より（６年）問題別正答率（国語Ｂ） 100 80 60 40 20 0 １一１二２一２一３三３三４ア４エ２二２三３一３二アイ（１）（２）イウオカ 76.5 69.4 72.8 52.2 49.3 45.0 39.2 32.8 41.3 32.4 59.4 35.6 全国 64.4 55.9 72.9 45.8 52.5 39.0 20.3 39.0 40.7 32.2 55.9 30.5 本校京都府 80.5 74.5 73.5 55.0 52.6 48.4 43.6 34.4 43.5 35.2 63.5 39.5 全国本校問題別正答率からの分析京都府授業展開（基本の型）学習課題提示の場の設定導入【課題の明確化】・児童の疑問や ○ 黒板に学習課題を提示し、本時の学習課題を明確にする。思いを大切にした課題づくり・学習意欲を喚起する。・単元を見通した・学習の見通しを持たせる。課題づくり ①思考する場②判断する場 ③表現する場の設定 ①思考する場展・・考えたり想像したりする場の設定関係付ける・情報を取り出す・置き換える要約する・比べる等 ②判断する場・・どのような言葉を使って表現すれ開ば、相手にうまく伝わるか判断する場。表現様式に応じた文章を書く等 ③表現する場・・・自分なりに読み取ったことを表現する場の設定説明する・意見交流する・討論する感想を書く・意見を書く等【表現する場の設定と工夫】・言葉と向き合い思考する。・言葉で伝え合う能力を育成する。学習を振り返る場の設定まとめ本時で学んだことや理解したことをまとめる。 ○ 言葉のきまりや働き、特徴 ○ 効果的な表現の仕方（語句、文や文章の構成等） ○ 筆者の表現の工夫（文末表現、比喩表現等）【振り返る場の設定と工夫】・自分の考えをまとめる。・自分の立場を明確にして意見交流する。・言葉のきまりや働きについて振り返る。