レイアウトシミュレーションに よるピッキング場設計

レイアウトシミュレーションに
よるピッキング場設計支援
0555018 歸山 翔平
目次







研究の背景
研究の目的
レイアウトシミュレーションとは
実験概要
実験1~3のケースと結果
結論
今後の課題
物流センター設計
物流センターレイアウト図
入荷作業(上)と出荷作業(下)
出典:写真と図でみる物流・配送センター設備システム事例集
ピッキング場設計
ピッキング場レイアウト図
ピッキング作業
出典:物流改善事例大会2001(左図)、マテリアルフロー(右図)
ピッキング場の設計項目
設計項目
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
ピッキング方式
作業機器
詳細
デジタル
伝票
固定棚
移動棚
流動棚
回転棚
自動倉庫
パレット
ケース
バラ
パレット
ケース
バラ
摘み取り方式
種まき方式
スタッカークレーン
フェースピッカー
フォークリフト
カート
台車
設計項目
詳細
搬送方法
人
コンベヤ
無人搬送台車
棚レイアウト
I型
作業の開始・終了位置 U 型
L型
商品ロケーション
通路幅と通行制限
作業終了後
補充方式
常時
作業人数
在庫量
以下の設計条件に基づいて行う必要がある。
・出荷量
・品目数
・製品の形状・寸法
・出荷指示
・作業面積
レイアウトシミュレーションとは

設備やラインの配置、スペース効率、作業者の安全衛
生管理など製造ラインの設備上の制約を、3次元画像
などの模擬実験によって予測・分析・改善するツールの
ことである。
面積、位置関係、人や設備の大きさや動きなどを表現することができる
出典:エイ・アイサービス(株)RaLC-Brainデモ
研究の目的

本研究では、レイアウトシミュレーションを用いて、
作業時間からみて、設計における概括的指針を
与え、ピッキング場の概要設計支援を行うことを
目的とする。
ピッキング場の設計支援
設計項目
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
ピッキング方式
ピッキング機器
搬送方法
詳細
デジタル
伝票
固定棚
移動棚
流動棚
回転棚
自動倉庫
パレット
ケース
バラ
パレット
ケース
バラ
摘み取り方式
種まき方式
スタッカークレーン
フェースピッカー
フォークリフト
人
カート
台車
フォークリフト
コンベヤ
無人搬送台車
棚レイアウト
I型
作業の開始・終了位置 U型
L型
商品ロケーション
通路幅と通行制限
作業終了後
補充方式
常時
作業人数
在庫量
情報システム
設計条件
出荷量
品目数
製品の形状・寸法
出荷指示
作業面積
具体的には、ピッキング場の設計項目の内
棚レイアウト、商品ロケーション、作業の開
始・終了位置、在庫量、ピッキング方式を対
象とする。
実験項目



シミュレーション実験1
作業の開始・終了位置、棚レイアウトの作業時間に
与える影響を明らかにする。
シミュレーション実験2
商品ロケーション、A,B,C分類毎の在庫量の作業時
間に与える影響を明らかにする。
シミュレーション実験3
ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)、1回
あたりのピッキング量の作業時間に与える影響を明
らかにする。
シミュレーション実験1

実験目的
作業の開始・終了位置、棚レイアウトの作業時間に与える影
響を明らかにする。
作業の開始・終了位置 棚レイアウト
縦置き
横置き
同位置
縦横混合①
縦横混合②
縦置き
横置き
別位置
縦横混合①
縦横混合②
作業の開始・終了位置について
同位置
別位置
終
始&終
始
棚レイアウトについて
横置き
縦横混合①
縦置き
縦横混合②
シミュレーション実験1結果(同位置)
1ピッキングあたりの作業時間(秒)
作業時間差(秒)
縦置き
60
0
混合②
61
1
混合①
62
2
横置き
62
2
約3%の作業時間差となる。しかし・・・
始&終
始&終
1日に2000オーダー受けるとすると・・・
2秒×2000=4000秒(約1時間6分)
始&終
始&終
シミュレーション実験1結果(別位置)
1ピッキングあたりの作業時間(秒)
作業時間差(秒)
縦置き
94
0
混合②
97
3
混合①
97
3
横置き
98
4
終
終
始
始
約4%の作業時間差となる。
終
終
始
始
4秒×2000=8000秒(約2時間12分)
同位置の場合の動線距離
横置き
始&終
縦置き
始&終
別位置の場合の動線距離
横置き
縦置き
終
終
始
始
直線距離で同じ場所に取りに行く場合、横置きの方が迂回距離が長くなる
シミュレーション実験1まとめ

棚レイアウトは、作業の開始・終了位置に対して、
棚のピッキング面を直角に置くより、平行に置く
ほうが、作業時間が短くなる。
シミュレーション実験2

実験目的
商品ロケーション、A,B,C分類毎の在庫量の作業時間に与え
る影響を明らかにする。
作業の開始・終了位置 棚レイアウト 商品ロケーション A,B,C分類毎の在庫量
縦置き
横置き
同位置
縦横混合①
分布①
A:2日、B:2日、C:2日
縦横混合②
分布②
A:2日、B:4日、C:6日
縦置き
分布③&④ A:2日、B:6日、C:10日
横置き
別位置
縦横混合①
縦横混合②
商品ロケーション分布①
商品を作業の開始・終了位置を結んだ線に対して、作業の開始位置から
奥行き方向に平行に、A,B,Cの順に配置する方法
終
C
B
C
B
A
A
始&終
始
商品ロケーション分布②
商品を作業の開始・終了位置を結んだ線に対して、作業の開始位置から
幅方向に平行に、A,B,Cの順に配置する方法
終
始
C
B
A
B
C
C
B
A
B
C
始&終
商品ロケーション分布③&④
ピッキング動線の距離に応じて、短い棚から順にA,B,Cの順に配置する方法。
終
C
B
C B
A
BC
A
始&終
商品ロケーション分布③
始
商品ロケーション分布④
A,B,C分類毎の在庫量について
A:2日、B:2日、C:2日
A:2日、B:4日、C:6日
A:2日、B:6日、C:10日
C
B
C
B
A
C
B
A
A
すべて同じ頻度でピッキング
する理想的な場合
ピッキング頻度の低い
商品がある場合
シミュレーション実験2結果(縦置き同位置)
分布①
60
60
60
60
55
57
C
B
55
54
51
50
50
A
40
分布②
分布①
分布②
分布③
30
10
C
B
20
A
B
C
作業時間(秒)
始&終
始&終
分布③
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
2,6,10
C
B
A
始&終
縦置きと横置きの比較(同位置)
A,B,C分類毎の在庫量が(A:2日、B:6日、C:10日)の場合
55
51
53
55
50
50
分布①
縦置き
-4秒
横置き
-2秒
52
分布②
0
0
分布③
-5秒
-3秒
作業時間(秒)
40
分布①
分布②
分布③
30
縦置きの方が作業時間差が大きい
20
10
0
2,6,10
2,6,10
縦置き
横置き
商品ロケーションによる影響が強くでる
シミュレーション実験2結果(縦置き別位置)
分布①
終
94
94
94
94
91
91
90
92
89
C
B
89
A
80
始
分布②
60
分布①
分布②
分布④
50
40
終
C
B
A
B
C
作業時間(秒)
70
30
20
始
10
分布④
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
終
2,6,10
C B
A
始
BC
縦置きと横置きの比較(別位置)
A,B,C分類毎の在庫量が(A:2日、B:6日、C:10日)の場合
98
92
90
89
95
分布①
縦置き
0
横置き
0
95
89
80
分布②
-3秒
-3秒
分布④
-3秒
-3秒
作業時間(秒)
70
60
分布①
分布②
分布④
50
40
縦置きも横置きも作業時間差が同じ
30
20
10
0
2,6,10
2,6,10
縦置き
横置き
商品ロケーションによる影響は同じ
シミュレーション実験2まとめ


どの棚レイアウト、作業の開始・終了位置におい
ても、すべての商品のピッキング頻度が同じとい
う、いい在庫管理ができている場合は、どのよう
に商品ロケーションを行っても差はない。
逆にピッキング頻度の低い商品を多く抱えてい
るという悪い在庫管理の場合は、動線に応じた
距離に従って配置する方法がよい。
同位置の場合、横置きよりも縦置きの方が商品
ロケーションによる影響が強くでる。
シミュレーション実験3

実験目的
ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)、1回あたりの
ピッキング量の作業時間に与える影響を明らかにする。
1回あたりのピッキング量
2個,6個,10個
作業人数
ピッキング方式
ピッキング場 仕分け場
4人
6人
5人
5人
種まき方式
6人
4人
7人
3人
8人
2人
10人
0人
摘み取り方式
1回あたりのピッキング量について
OrderListID ProductID Quantity
P60
1
P50
1
P1
1
P33
1
P2
1
P1
1
P45
1
P1
1
P1
1
P56
1
P4
1
P30
1
P2
1
P5
1
P2
1
P19
1
P2
1
P1
1
P5
1
P6
1
Style
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
From
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
Location
00-412-03-03
00-48-09-03
00-110-02-03
00-320-05-05
00-114-04-05
00-15-02-03
00-46-07-03
00-14-09-02
00-14-05-02
00-410-10-03
00-28-06-01
00-319-04-05
00-116-02-05
00-29-10-01
00-116-08-05
00-38-05-04
00-116-04-01
00-11-04-03
00-211-04-05
00-212-02-01
BarCode
1回あたりのピッキング量が2個の場合
平均2個、標準偏差1個の正規分布に
従うものとした。
x
0
1
2
3
4
確立密度関数
0.05
0.24
0.40
0.24
0.05
1回あたりのピッキング量
4
1
3
2
2
2
1
3
2
1を2つ
2を4つ
3を2つ
4を1つ
OrderListID
ProductID Quantity
Quantity
OrderListID ProductID
1
P1
11
P60
1
P1
11
P50
1
P1
11
P1
1
P1
11
P33
12
P1
11
P2
13
P1
11
P1
13
P1
11
P45
13
P1
11
P1
14
P1
11
P1
14
P1
11
P56
15
P1
11
P4
1
P1
1
5
P30
1
1
P1
1
6
P2
1
1
P1
1
6
P5
1
1
P1
1
7
P2
1
P1
11
8
P19
1
P1
11
P2
18
P1
11
8
P1
1
P1
11
9
P5
1
P1
11
9
P6
1
Style
Style
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
bara
From
From
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
SPM
Location BarCode
BarCode
Location
00-110-02-03
00-412-03-03 1 1
00-15-02-03
00-48-09-03 3 1
00-14-09-02
00-110-02-03 3 1
00-14-05-02
00-320-05-05 4 1
00-11-04-03
00-114-04-05 8 2
00-112-01-02
00-15-02-03 10 3
00-17-01-02
00-46-07-03 14 3
00-16-09-02
00-14-09-02 17 3
00-112-01-04
00-14-05-02 18 4
00-110-06-01
00-410-10-03 19 4
00-13-06-03
00-28-06-01 22 5
00-13-07-04
00-319-04-05 23 5
00-11-08-03
26
00-116-02-05
6
00-11-07-02
26
00-29-10-01
6
00-14-08-05
29
00-116-08-05
00-11-02-01
30 7
00-38-05-04
00-18-08-05
31 8
00-116-04-01 32 8
00-19-06-01
00-11-04-03 33 8
00-17-09-02
00-211-04-05
00-11-10-05
35 9
00-212-02-01
9
摘み取り方式と種まき方式のモデルの全体像
摘み取り方式
種まき方式
シミュレーション実験3結果
1回あたりのピッキング量が2個の場合
94
作業時間(分)
83
80
68
57
60
71
63
40
20
0
6人
5人
4人
3人
2人
0人
4人
5人
6人
7人
8人
10人
種まき
摘み取り
シミュレーション実験3の結果
1回あたりのピッキング量別ピッキング方式の比較
80
70
作業時間(分)
60
50
種まき方式
摘み取り方式
40
30
20
10
0
2
6
1回あたりのピッキング量
10
シミュレーション実験3まとめ

1回あたりのピッキング量が多いときは、摘み取り
方式の方がよく、また、 1回あたりのピッキング量
が少ないときは、種まき方式の方がよい。
結論

本研究では、レイアウトシミュレーションを用いて、
作業時間からみて、設計における概括的指針を
与え、ピッキング場の概要設計支援を行うことを
目的とした。
具体的に、ピッキング場の設計項目の内、棚レ
イアウト、商品ロケーション、作業の開始・終了
位置、ピッキング頻度、ピッキング方式を対象と
し、シミュレーション実験を行った結果、設計にお
ける概括的指針を与え、ピッキング場の概要設
計支援を行うことができた。
結論の詳細


作業の開始・終了位置
1回あたりのピッキング量が多いとき
C
棚レイアウト
C
B
作業時間が短い
B
商品ロケーション
A 摘み取り方式の方がよい
A
A,B,C分類毎の在庫量
ピッキング頻度の低い
すべて同じ頻度でピッキング
ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)
商品がある場合
する理想的な場合
1回あたりのピッキング量
1回あたりのピッキング量が少ないとき
終

始&終
始
どのように商品ロケーションを
行っても差は出ない。
終
始&終
始
動線の距離に応じて配置する方法
がよい。
種まき方式の方がよい
終
C
B
C B
A
A
始&終
始
BC
今後の課題


今回検討対象としていないピッキング場の設計
項目の検討
入荷や出荷も含めた物流センター全体における
検討
ご清聴ありがとうございまし
た。
モデル化対象項目
モデル化対象項目
作業の開始・終了位置
棚レイアウト
商品ロケーション
在庫量
出荷指示(1回あたりのピッキング量)
ピッキング方式
作業人数
出荷量
品目数
製品の形状・寸法
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
作業機器
搬送方法
通路幅と通行制限
補充方式
作業面積
モデル化番号
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
⑱
⑲
本研究の対象ピッキング作業

本研究では、人手による台車ピッキングを想定し
た。
具体的には、作業者は、所定の位置で伝票を受
け取り、固定棚にケース保管された商品を、台
車をおしながら棚までいき、棚から商品を取り出
した後、所定の位置へ商品を搬送する。
実験1の商品ロケーション

本実験では、商品ロケーションによる影響は考
慮しないため、ランダム配置とした。
実験1の在庫量

本実験では、在庫を全くもたないことはないもの
とし、最低限の量として、2日分とした。
実験1の出荷指示

1回のピッキング量が複数ある場合は、ピッキン
グ量によって歩行距離が変わるため、純粋に棚
レイアウトによる比較ができない。
そのため、本実験では、棚レイアウトによる作業
時間の変化傾向の知見を得て、ピッキング場設
計の概括的指針を与えることが目的のため、最
初は基本的な検討として、1回あたりのピッキン
グ量を1とした。
実験1のピッキング方式

実験では、棚レイアウトによる作業時間の変化
傾向の知見を得て、ピッキング場設計の概括的
指針を与えることが目的のため、ピッキング方式
による作業時間の影響がないように1つで行う
必要がある。
そこで、実環境においても多用されている摘み
取り方式を用いることとした。
実験1の作業人数

文献では、1日に約2000ケースの出荷を行い、
施設規模が53m×111mにおいて、作業人数
10人と示されていた。ただし、施設規模が53m
×111mであり、ピッキング場の規模は記され
ていなかった。本研究のピッキング場では、34
m×37mの規模である。
そこで、本実験でも、この文献16)を参考に作業
人数を10人とした。
参考文献
全日本物流改善事例大会
実験1の出荷量

本実験では、すべての間口に対して行った。
そのため、4000ケースとした。
実験1の取り扱い品目数

実際の現場では、物流センターが対象とする顧
客数や業種などによって変わってくるが、多いと
ころでは何千~何万品目、少ないところでは、何
十~何百品目である。
本実験では、上述したように、基本的な知見を得
るため、取扱品目数は、作業時間に影響がでな
いため、最初は、取り扱い品目は3品目とした。
実験1の貨物の寸法について
一般的によく用いられているサイズ⇒120サイズ8)
32cm
46cm
29cm
参考文献
8)伯水永志:「物流現場において重さの判断に及ぼす色彩の影響に関する研究」
東京商船大学 平成15年度卒業論文、p26-30
実験1の保管設備について
参考文献を元に、棚の寸法を高さ2m、間口2.5m、奥行き0.75mと設定した。1棚5
間口、5段構成、1間口1商品を保管するとした。
また、通常この様な棚を単独ではなく、ある程度つなげて使用しているため、2棚を
つなげて1つの棚として使用する事を想定した。
0.5m
2m
0.4m
0.75m
2.5m
参考文献
最新物流機器データガイドブック、p172
実験1の保管単位について

保管単位は、上述したように、ケース保管とす
る。
実験1のピッキング単位について

ピッキング単位も、上述したように、実験1と実験
2では、ケースとし、実験3ではバラとした。
実験1の作業機器について

参考文献を元に以下のように設定を行った。
・歩行速度:60m/分
・商品を取る時間:2.2秒
・商品を置く時間:2.2秒
参考文献
中小企業庁HP、物流ABC準拠による物流施設パターン別ベンチマーキング
標準作業時間データベース解説編
実験1の搬送方法について
参考文献を元に、1.2m×0.75mとした。
1.2m
0.75m
参考文献
最新物流機器データガイドブック、p85
実験1の通路幅と通行制限について
手押し台車付きの時
片側通行の場合:1m
両方通行の場合:2m

参考文献
物流設備機器 計画・設計ハンドブック、p36
実験1の補充方式について

作業終了後に補充する。
実験1の作業場面積について
今回対象とするピッキング場の敷地は、
34m×37mの作業面積
実験1の全体像
実験2のモデル化について
モデル化対象項目
作業の開始・終了位置
棚レイアウト
商品ロケーション
在庫量
出荷指示(1回あたりのピッキング量)
ピッキング方式
作業人数
出荷量
品目数
製品の形状・寸法
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
作業機器
搬送方法
通路幅と通行制限
補充方式
作業面積
モデル化番号
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
⑱
⑲

①~②、⑤~⑦、⑨
~⑲は、シミュレー
ション実験1と同一で
ある。新たにモデル
を構築したものにつ
いて次に示す。
実験2の出荷量について
在庫日数
在庫量
圧縮在庫量
出庫量
A
B
C
A
B
C
A
B
C
A
B
C
パターン1
2日
2日
2日
2800
800
400
2800
800
400
1400
400
200
パターン2
2日
4日
6日
2800
1600
1200
2000
1150
850
1000
288
142
パターン3
2日
6日
10日
2800
2400
2000
1550
1350
1100
775
225
110
シミュレーション実験3-1について
1オーダー平均 ピッキング方式 作業人数 実験番号
2個
種まき方式
60人
3-1-1
6個
種まき方式
29人
3-1-2
10個
種まき方式
21人
3-1-3
実験3-1の作業人数について
1オーダー平均個数
2個
6個
10個
荷主数
497
186
111
実験3-1の取扱品目数について

より実環境に近い検討を行うために、取扱品目
数を100品目とした。
実験3-1の貨物の寸法について
10cm
10cm
10cm
実験3-1の搬送方法について


コンベヤの運搬速度は、35m/秒とした。
仕分け場における1コンベヤによる分岐数は10
荷主分とした。
実験3-1の結果
1オーダー平均
2個
6個
10個
稼働率平均
10%
20%
30%
RaLCイメージ図
出力結果
シミュレーション実験2結果(横置き同位置)
62
62
62
60
62
56
58
62
56
62
53
55
52
作業時間(秒)
50
40
分布①
分布②
分布③
ランダム
30
20
10
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
2,6,10
シミュレーション実験2結果(混合②同位置)
61
61
61
60
61
61
55
57
54
61
51
54
51
作業時間(秒)
50
40
分布①
分布②
分布③
ランダム
30
20
10
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
2,6,10
シミュレーション実験2結果(混合②別位置)
97
97
97
97
97
95
94
97
96
93
93
97
90
80
作業時間(秒)
70
60
分布①
分布②
分布④
ランダム
50
40
30
20
10
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
2,6,10
シミュレーション実験2結果(横置き別位置)
98
98
98
98
98
96
96
98
98
95
95
98
90
80
作業時間(秒)
70
分布①
分布②
分布④
ランダム
60
50
40
30
20
10
0
2,2,2,
2,4,6
A,B,C分類ごとの在庫量
2,6,10
ABC分布曲線について

y  1124.5 x
在庫日数
在庫量
圧縮在庫量
出庫量
A
B
C
A
B
C
A
B
C
A
B
C
1.208

パターン1
2日
2日
2日
2800
800
400
2800
800
400
1400
400
200
パターン2
2日
4日
6日
2800
1600
1200
2000
1150
850
1000
288
142
パターン3
2日
6日
10日
2800
2400
2000
1550
1350
1100
775
225
110
シミュレーション実験3結果(オーダー平均6)
122
作業時間(分)
120
100
85
83
80
68
60
60
56
40
20
0
6人
5人
4人
3人
2人
0人
4人
5人
6人
7人
8人
10人
種まき
摘み取り
作業時間(分)
シミュレーション実験3結果(オーダー平均10)
120
100
80
60
40
20
0
121
83
82
68
61
6人
5人
4人
3人
2人
0人
4人
5人
6人
7人
8人
10人
種まき
55
摘み取り
シミュレーション実験3結果
(オーダー平均別種まき方式の比較)
122
120
作業時間(分)
100
80
60
94
83
85
83
68
57
63
68
60
121
83
82
68
61
40
20
0
6人 5人 4人 3人 2人 6人 5人 4人 3人 2人 6人 5人 4人 3人 2人
4人 5人 6人 7人 8人 4人 5人 6人 7人 8人 4人 5人 6人 7人 8人
2
6
オーダー数平均(個)
10
シミュレーション実験3結果
(オーダー平均別摘み取り方式の比較)
作業時間(分)
70
71
60
50
40
56
55
6
オーダー数平均(個)
10
30
20
10
0
2
摘み取り方式の作業時間減少傾向について
同じ総量のピッキングを行うにしても、摘み取り方式の場合、平均個数が
少ない方が、往復回数が増えてしまうため、その分だけ距離が伸びてしまうため、
作業時間が増加する。
始&終
始&終
種まき方式の作業時間増加傾向について
1オーダー数平均
2個
6個
10個
作業人数
作業時間 ピッキング作業時間
ピッキング場 仕分け場
4人
6人
1:23:46
1:22:48
1:08:44
1:07:51
5人
5人
0:57:15
0:56:14
6人
4人
1:03:56
0:47:53
7人
3人
1:34:32
0:42:20
8人
2人
4人
6人
1:23:26
1:22:26
1:08:32
1:07:33
5人
5人
1:00:52
0:56:03
6人
4人
1:25:07
1:00:18
7人
3人
2:02:33
1:17:20
8人
2人
4人
6人
1:23:41
1:22:40
1:08:40
1:07:46
5人
5人
1:01:28
0:56:10
6人
4人
1:22:15
1:00:30
7人
3人
2:01:30
1:32:19
8人
2人
1オーダー平均個数
2個
6個
10個
荷主数
497
186
111
ピッキング改善事例うちわけ
レイアウトの変更
作業環境の整備
システム化・機械化
その他
10
5
3
1
レイアウトが問題となっている
レイアウトの改善対象要素うちわけ
作業の開始・終了位置
棚レイアウト
商品ロケーション
通路幅
0
5
7
3
商品ロケーションについて




商品番号順
顧客別
配送先別
ABC別(出荷頻度、出荷量、金額)
出荷頻度によるABC配置が効率的7)
参考文献: 7)株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ HP