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すまいるナビゲーター ブックレットシリーズ No.2
統合失調症ABC
お薬について
監修 : 国際医療福祉大学 教授 上島 国利
こころの健康情報局 すまいるナビゲーター http://www.smilenavigator.jp
抗精神病薬はどんなお薬です
か?
抗精神病薬の主な効果と特徴
幻覚や妄想を抑えるか少なくする
興奮を抑える
考えをまとめる
気持ちや神経を和らげる
意欲の減退を改善する
再発を予防する
など
長期間飲み続ける必要があります
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主な抗精神病薬
定型薬
 陽性症状(幻覚・妄想など)に効果がある
主な副作用 ・錐体外路症状(手が震える、体が硬くなる、など)
・生理が止まる、乳房がはる、性欲がわかない、など
・のどの渇き、便秘、排尿障害、記憶障害など
非定型薬
 陽性症状だけでなく陰性症状(感情の平板化、思考の貧困、
意欲の欠如、など)にも効果がある
錐体外路症状が少ない
※非定型抗精神病薬でも錐体外路症状などの副作用が出る場合があります
※一部の薬剤については、糖尿病の方には使用できません。
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代表的な抗精神病薬
薬物名
定型薬
非定型薬
商品名
クロルプロマジン
ハロペリドール
ウインタミン コントミン
フルフェナジン
フルメジン
レボメプロマジン
ヒルナミン レボトミン
アリピプラゾール
エビリファイ
オランザピン
ジプレキサ
クエチアピン
セロクエル
クロザピン
クロザリル
ブロナンセリン
ロナセン
ペロスピロン
ルーラン
リスペリドン
リスパダール
セレネース ハロステン リントン
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剤形について
同じ成分の薬でも異なった剤形があり、
用途や目的によって使い分けされます
錠剤・カプセル剤・散剤(粉薬)
液剤(水薬 / シロップ剤)
注射剤(筋肉注射・点滴)
急性期など効果を速く得たいときや
内服が難しいときに
デポ剤(筋肉注射の一種)
1回の注射で約2~4週間効果が持続
よく薬を飲み忘れる人などの助けになる
その他、症状の調整に使用される薬
抗不安薬
強い不安感や緊張感を和らげる
睡眠薬(睡眠導入薬)
作用時間によって、長時間型・中間型・
短時間型・超短時間型にわけられる
抗うつ薬
憂うつな気分を和らげ、意欲を高める
副作用を抑える薬
・抗パーキンソン病薬
⇒錐体外路症状に使用
・便秘薬
抗精神病薬の主な副作用
錐体外路症状
・手が震える、体が固くなる(パーキンソン病様症状)、
・足がむずむずする、絶えず歩き回る、
・よだれが大量に出る
など
・目が上を向く、首が反り返る、
・無意識に口が動く、
体重が増える、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)
生理不順、乳汁が出る、勃起しない、性欲を感じない(性機能障害)
ぼーっとする、いつも眠い、体がだるい(過鎮静)
口が渇く、便秘
立ちくらみ、血圧低下
悪性症候群(まれだが重い副作用)
・急に(38℃以上)が出て下がらない、汗を多くかく、脈が速くなる、など
副作用かなと思ったら、すぐ医師や薬剤師に相談を
自己判断で服薬を中止するのはやめましょう
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服薬について
規則正しく服薬を続けましょう
勝手にやめると再発の可能性が高くなります。また、再発を繰り返すと
症状が悪化し、回復しにくくなります。
規則正しい服薬の工夫
食事や歯磨きなどの日常習慣と結びつける
ピルケースを使う
目に付くところに薬をおく
カレンダーにチェックする
など
※薬の数が多くて飲みづらい場合や、副作用が辛い
場合には医師や薬剤師に相談しましょう
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服薬時に注意すること
喫煙
アルコール
薬の効果が低下することがあるので
できれば禁煙を
副作用が起きやすく、薬の効果
が
不安定になるので避けましょう
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