2.大学図書館

2.大学図書館
(1)大学図書館の機能とコレクション
• 学習的機能
教育課程に密着し、主として学部学生の
学習と教養を育成する役割。
• 研究的機能とそのための資料
特定分野の研究資料・情報の網羅的な
収集が要求される。
(1)大学図書館の機能とコレクション
(続き)
• レファレンス機能とそのための資料
• 文化的機能
人類の文化遺産である基本的資料蓄積・
継承という、社会的に 重要な文化的機
能を担っている。
古典や名作、貴重書、特殊コレクション
• レクリエーション機能のための資料
(2)大学図書館設置の法的根拠
大学設置基準 (文部科学省令)において、国公私立を問わ
ず、図書館の設置根拠が示される。
第36条 (校舎等施設)
大学は、その組織及び規模に応じ、少なくとも次に掲げる施
設を備えた校舎を有するものとする。
3.図書館、医務室、学生自習室、学生控室
第38条 (図書等の資料及び図書館)
(3)大学図書館の統計
国立
図書館数
大学
公立 私立
計
短大・
高専
293
124
979
1396
283
1658
311
3254
5223
330
蔵書数(千) 96786 19506 181899 298191
17327
専任職員数
学生1人当た
り貸出冊数
11.8
11.4
9.3
10.1
10.8
(4)大学図書館の種類(続き)
国立大学
・86校。図書館数、約290館
・2004年から国立大学法人に変わる
・公私立大学とともに、文科省令の「大学設
置基準」に、図書館設置の法的根拠があ
る
・1953年「国立大学図書館改善要項」策定
(4)大学図書館の種類(続き)
公立大学
・95校。図書館数、約120館
・1961年「公立大学図書館改善要項」策定
私立大学
・597校。図書館数、約980館
・1956年「私立大学図書館改善要項」策定
(4)大学図書館の種類(続き)
短期大学
・396校。図書館数、約220館
・1961年「私立短期大学図書館改善要項」
・1978年「公立短期大学図書館改善要項」
(5)相互協力とネットワーク
・収集における相互協力
外国雑誌センター館
外国雑誌を網羅的に収集するため、文部省が国
立大学図書館の中に拠点館を定め、これを外国
雑誌センター館として運営する仕組み。
センター館は多数の外国雑誌を収集し、全国的
に共同利用できるような態勢を整えている。
1977年度から始まり、現在は4分野9館。
(5)相互協力とネットワーク(続き)
国立情報学研究所
(略称NII、旧学術情報センターNACSIS)
・全国的規模の共同分担目録と相互貸借シ
ステムを提供
・ほとんどの大学図書館が参加
・共同分担目録:NACSIS-CAT
・相互貸借システム:NACSIS-ILL
(6)大学図書館の課題
・情報環境の変化
書誌ユーティリティの利用と電子図書館へ
の対応
共同分担目録を利用した目録作成
学内の学術、教育資料を図書館を通して
発信
・大学図書館の地域公開