PowerPoint プレゼンテーション

知的CAIの基本構成
① 専門知識
・・・ 学習の対象となる分野の知識。
教授
方略
・
指導
法略
どの様な知識[宣言的(概念的)知識,手続き的知識,
発見的知識,メタ知識]を,どの様に取り扱うか.
学習者
モデル
② 学習者モデル
・・・ 学習者の理解状態や過程など
を表現。
専門知識
・教授知識
・メタ知識
③ 教授方略・指導方略
・・・ 学習者の誤りを診断,
治療などの方法
④ インタフェース
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インター
フェース
学習
者
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学習者モデル
(1) オーバレイモデル
(2) バギーモデル
エキスパートの知識・推論
学習者の知識・推論
(3) Matzのモデル
エキスパートの知識・推論
学習者の知識・推論
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(1)オーバレイ・モデル
•学習者が理解している知識
•実施している推論
•専門家の知識や推論と同じ。
あるいは, その部分集合(一部)
(例) SCHOLAR(Carbonell, P.21)
GUIDON (Clancy, 図5-6, P.22 付録B-2 )
* 専門知識と比べることで,何が欠落しているか(できなかった部分)
は分かる。
* なぜできなかったかを診断するには不向きとされる。
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SCHOLAR(Carbonell(BB&N社))P.21
• 南米地理の教育用システム。
• 学習は,ソクラテス式問答法の対話による
主導権混在型の個人指導
適切な質問を作成,
学習者の解答の正否を決定,
学習者からの質問に対応
• 知識表現は, 意味ネットワーク構造(次図)
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南米地理に関する意味ネットワーク構造
(坂元監訳,「人工知能による学習革命」ホルトサンダース,1984)
国
上位概念
上位集合
例
:
アルゼンチン
上位概念
位置
隣接国
緯度-22~-55
大陸
:
南アメリカ
上位概念
国
:
ブラジル
:
緯度
:
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ウルグアイ
:
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GUIDON (Clancy(BB&N社))
P.22
• スタンフォード大学で開発されたMYCIN(感染症診断エ
キスパートシステム)の専門家養成のための医療診断
教育用システム。
• GUIDONの専門知識 ← MYCINの専門知識(Dルール)
•
教育知識
← MYCINから分離し,
200個のプロダクション・ルールで構成(Tルール)
(機能) 主導権混在型の対話により,学生が正しく問題解
決を行うように指導する。
診断規則を表示, 学生モデル構築,
学生からの質問に応答など
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GUIDON (Clancy(BB&N社))②
P.22
(a) 専門知識 ← MYCINの専門知識
Dルールとして,450個のプロダクション・ルールで構成
①感染症の診断の知識
患者の状態観察,病理状態の推論,病原菌の決定
②治療の知識
(b) 教育知識(指導の知識)
←MYCINのDルールとは独立
Tルールとして,200個のプロダクション・ルールで構成
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GUIDONのD・Tルールの例
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(2) バギー・モデル
専門家の知識や推論と同じ。
あるいは, その部分集合(一部)
• 専門知識の誤った(バグ)理解状態も,学習者の
理解状態と捉える ~ バグのDBを持つ
(例) BUGGYシステム(Brown, Burton; 付録B-3)
* 専門知識の内容に強く依存するので,一般性の
ある理解モデル構築への発展性に欠ける。
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BUGGY(Brown,Burotn&Larkin )
P.22
• 算数の基礎的技能を習得するに際して,
学習者の思い違い(バグ)を発見するシステム
• 1つの減算という技能を,より細分化された下位の機能に
分解,構造化し,
減算はこれらの機能的な結びつきで行うとして,
正しい演算技能,誤った演算技能を「手続的構造」で知識
表現した。 (P.23 図B-3-1)
• 学習者の思い違いは,予め用意された誤った副手続きで
を正しい手続きに対応させ置き換えることで表現。
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BUGGYの
減算手続
的ネットワーク
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(3) Matzモデル
• 学習者が理解している知識
• 実施している推論
• 専門家の知識や推論とは異なる。
• 学習者の既存の知識・推論(正しいものだけ
でなく,誤った理解も含む)を出発点にしてい
る。
(学習者には,学習者の理解・推論がある)
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