試験前まとめ

ネットワークコミュニケーション
試験前まとめ
7/19/07
1
試験問題は

IPとTCPの基本を理解しているかどうか?
2
I P
インターネットプロトコル
3
I P


送り先のコンピュータまで,パケットを送る
 データリンクだけでは,遠くに送ることができな
い
 ルータで中継する
IPv4(4版)と呼ばれる,現在,利用されているプ
ロトコルの話
 v4には制約があるので,次はIPv6
4
IPアドレス


(詳細は後述)
ホストを区別するためのアドレス
 パケットのあて先ホスト,差出ホスト
32ビット(IPv4では)
5
I P の 制 約 (1)
p.140

パケットが届くことを保証しない

送り出した順に届くことを保証しない
TCPで対処する

ひとつのパケットが,複数個届くことがある


データの内容が壊れる可能性がある
 そのことが分からない
最大65515オクテットまで
6
I P の 制 約 (2)


IPの制約はTCPで補う
IPパケットは,ルーティングテーブルを参照して
送られる
 バケツリレー
7
I P ア ド レ ス (1)


(IP)ネットワークに接続する,ホスト(コンピュータ,
ルータ)を識別するユニークなアドレス
 同じIPアドレスを複数のホストに付けられない
32ビット
 0 ~ 4294967295 (インターネット上のホストの
上限)
 v6では,128ビット
8
I P ア ド レ ス (2)

表記法
 8ビットずつ,10進法で表記して,“.”で区切る

192.168.10.5
1100 0000
1010 1000
0000 1010
0000 0101
9
ネットワークアドレス,ホストアドレス(1)

IPアドレスは


ネットワークアドレス部
ホストアドレス部
に分けることができる
10
ネットワークアドレス,ホストアドレス(2)



ネットワークアドレス
 そのホストが接続しているネットワーク(LAN)
のアドレス
ホストアドレス
 そのホストのネットワーク内でのアドレス
教室の番号301(階数+その階での番号)
11
ネットワークアドレス,ホストアドレス(3)



32ビットの中で,ネットワークアドレスのビット数
を明示する
192.168.10.68/26
前26ビットがネットワークアドレス,
後6ビットがホストアドレス
12
ネットワークアドレス,ホストアドレス(4)







192.168.10.68/26
ネットワークアドレス・ホストアドレス
11000000 10101000 00001010 01000100
11111111 11111111 11111111 11000000
ネットワークアドレスに対応する部分を1
255.255.255.192
ネットマスク(netmask)
13
ネットワークアドレス,ホストアドレス(5)

ネットワークアドレス部とホストアドレス部の区切
りの記法
 ビット数(例 /26)
 ネットマスク
二通りあるのが,ちょっと面倒
14
ネットワークアドレス,ホストアドレス(6)



192.168.10.68/26
ホストアドレス部をすべて 0 にしたものが,
ネットワークアドレス
192.168.10.64/26
ホストアドレス部をすべて 1 にしたものが,
ブロードキャストアドレス
192.168.10.127
 そのネットワーク内の全ホストにパケットを送
るときに指定する
15
ネットワークアドレス,ホストアドレス(7)



ネットワークアドレス,ブロードキャストアドレス共
に,ホストに割当て不可
192.168.10.64/26 のホストアドレスは
000001 ~ 111110
ホストアドレス部が6ビットであっても,接続可能
ホスト数は64ではなく,62となる
16
ネットワークアドレス,ホストアドレス(8)


あるPCのIPが
192.168.10.68/26 (先の例)
ネットワークアドレスは
192.168.10.64/26
このLANの
ネットワークアドレスが
192.168.10.64/26
17
パケットの配送
18
パ ケ ッ ト の 配 送 (1)


各ノード(ホスト,ルータ)は,パケットの送り先を
記録してある
ルーティングテーブル
を持つ
これは,
“あて先のネットワークアドレス”と
“とりあえずの送り先のIPアドレス”
の対応表
19
パ ケ ッ ト の 配 送 (2)

ルーティングテーブル例
20
パ ケ ッ ト の 配 送 (3)

直接配送




送り先が自分自身
あて先が,自分と直接つながっている
データリンクに任せる
間接配送



送り先が自分自身でない
あて先が直接つながっていない
“とりあえずの中継先”に送る
21
パ ケ ッ ト の 配 送 (6)


ルーティングテーブルに,すべての情報を格納す
ることは不可能
“その他の送り先”を指定できる
 デフォルトルート(default route)
 テーブルでは,0.0.0.0/0
 パケットの送り先をデフォルトゲートウェイ
(default gateway)
22
ルータのLAN側のIP
192.168.10.65
パ ケ ッ ト の 配 送 (7)
ルーティングテーブル
0.0.0.0/0
192.168.10.65
192.168.10.64/26
192.168.10.68
LANの外に送るパケットはルータに渡す
デフォルトゲートウエイは
192.168.10.65
23
TCP
トランスポート
24
トランスポート層のプロトコル




TCPとUDPのふたつのプロトコル
ポートの管理
パケットの到達性
 信頼性のない IP を使って,信頼性のある通
信を行うものがTCP
 IPを下請けに使って,ホスト間で通信する
 途中のルータでは利用されない
アプリケーションにより,TCPとUDPを使い分ける
25
ポ ー ト 番 号 (1)



1台のホストで,複数のアプリケーション
 メール,WWWなど異なるアプリケーション
 複数の同じアプリケーション
どのアプリケーションが送り出したパケットなの
か,どのアプリケーションあてのパケットなのか
区別する
 IPアドレスだけでは不可
そのためのものがポート番号
26
ポ ー ト 番 号 (2)
実際にはポート番号だけでなく,
終点IPアドレス
始点IPアドレス
終点ポート番号
始点ポート番号
プロトコル番号(TCP・UDP)
で,通信(パケット)を区別する


この組合せをアソシエーション(association)
27
データの信頼性

IPとは異なり,データもチェックサムの対象として
いる(p.191,204)
28
TCPでのパケットの到達保証
29
TCP(到達性の保証 1)



交信するホスト間で,データが届いたかどうかの
確認をすることにより,データの到達性の保証を
する
確認応答
ACK(アック,ACKnowledgement)
教科書p.193~
30
TCP(到達性の保証 2)

TCPヘッダ(p.192)
31
TCP(到達性の保証 3)




シーケンス番号
送信するデータに付ける連続番号
 1オクテットごとにつける
データの大きさが1000オクテットの時,
最初のシーケンス番号が3001なら,
次のシーケンス番号は4001となる
この番号でパケットの順序が分かる
32
TCP(到達性の保証 4)

確認応答番号


受信側で,次に受け取るべきシーケンス番号
を返答する
シーケンス番号3001の大きさ1000オクテット
のデータを受け取ると,確認応答番号4001の
返事を送る
33
TCP(到達性の保証 5)

教科書参照
34
TCP(到達性の保証 6)

再送処理 ー 送信側は,一定時間内に確認応答
のないパケットを再度送る

このためには,パケットのコピーを残しておか
なければならない
35
TCP(到達性の保証 7)

教科書参照
36
37