1 自己資本比率規制 銀行規制 事前的対策 事後的対策 個別銀行の破綻を 防ぐために 個別の破綻がシス テム危機へ拡大す ることを防ぐため 2 事前的対策 競争制限的な規制 緩和へ ①金利の上限規制や 手数料に関する規制 ②特定の業務分野や 地域への参入規制 銀行にレントを 規制対象外の競争 もたらす 相手の登場で規制 が銀行の地盤沈下 を招くものとなった。 3 事前的対策 リスクウェイトに応じて 資産を算出 事前規制の中心は ③銀行の資産選択に かかわる規制 自己資本が損失の バッファーとなり、 ④ 自己資本比率規制 破綻の確率を低下 される役割がある。 これらに移している 4 事後的対策 最後の貸 し手機能 預金保険 制度 ①支払い能力の喪失 ②流動性の一時的な欠如 法貨を創出できる中央銀行 銀行からの保険料徴収と引 による貸出で、流動性を供 き換えに、1000万まで預金の 給し救済する。 払戻しを保証する。 5 モラルハザードと 早期是正措置 セーフテ 早期是正 ィネット 措置 預金者に よる選別 自己資本比率が一定水準を リスクプレミアムの支払いが ①リスク・プレミアムを要求す 下回ったら、当局の監視下に 必要なくなり、預金者による るか 置いて経営改善措置を促す。 選別がされなくなる ②危険な銀行には預けようと しなくなる 銀行による過度な モラルハザード゙ リスクテイクの可能性 6 市場ルールの必要性 自生的なルール 利益獲得が目的でも長期的な利益のた めにルールを守ることが重要である。 司法・警察制度 を通じた仕組み 資本市場で形成される価格が、 法制的なルールでその遵守を確保する 情報効率的なものでなければならない ことも必要である。 7 不公正取引からの 投資家保護 投資家 保護 金融商品による損を保護しよう というものではなく、 不公正な取引からの保護である 金融商品取引業者に対するルールが必要 ・説明義務 ・適合性の原則 等 8 情報効率的な 価格形成の維持 虚偽の情報開示が行われないよう、また情 報が比較可能性のあるものであるために、 情報開示に関するルールの形成とその実 当局は規制される側に対し情報劣位にある 効性確保が必要である。 ため、当局の規制だけに頼るべきではない 業者のコンプライアンスの充実と市場 詐欺的行為や相場操縦、風説の 参加者による自主規制の役割が重要 流布、インサイダー取引の禁止 9 論点 コンティンジェント・キャピタル 発行を金融規制に盛り込む べきではないか 10
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