フリーペーパーのビジネスモデ ル 牛 宝華 フリーペーパーとは 定義 フリーで作り、ただで手に入れるターゲット・ メディアとしての紙媒体のことである。 本質 フリーペーパーの本質は広告である。 分類ー産業論の視点 生活情報紙ー日本のフリーペーパー 無料日刊紙ー諸外国のフリーペーパー エスニック紙ーエスニック・メディア中の紙媒 体・デファクトフリーペーパー 契約配信 企画 編集制作 印刷 自主編集 広告運営 広告 代理店 配布 独自配布 配布業者 自社営業 広告主 ターゲット 読者 生活情報紙 歴史ー三つの群発期 第1次群発期は、1972~74年とされる。第1次群発期の特徴は、全国紙・ブロック紙・県紙がフリー ペーパーへ参画し、特に発行社が東京圏を中心に新聞社系に集中していたことである。 第2次群発期は、1982~83年とされる。第2次群発期の特徴として、趣味や個性が重視され、情報 紙誌やカタログ紙誌がブームとなったこと、生活情報に重点をおくフリーペーパーもブームの一 翼を担ったことなどが挙げられる。同時に、広告会社系・サービス業・個人オーナー・地域の団 体がフリーペーパーを発行するなど、発行社も多種多様になった。 第3次群発期は、1997年~2000年とされる。第3次群発期の特徴としての2つある。まず、編集・ デザイン・印刷などのハード技術の普及によって、フリーペーパーのタイプや発行社が、より多 岐に渡るようになったこと。2つ目は、大手媒体のネットワークの拡大化が目立ったことである。 (山中,2001) 第4次群発期 ーフリーマガジン ・クロスメディア戦略 乗算的 な表現手法 ・消費行動 の変化 「AIDMA」→「AISAS」→「AISAS」→「AISCEAS」 「AISCEAS」 A-Attention(注意)I - Interest(関心)S - Search(検索) C - Comparison(比較) E - Examination(検討) A - Action(行動) S - Share(共有) イベント知らせ 企画 タイアップ記事 ウエブアクセス 注意 ・ 関心 QRコード フリーマガジン 広告 代理店 広告主 ターゲット 読者 無料日刊紙 諸外国での無料日刊紙の特徴 ・ アメリカー有料紙による無料紙の発行 ・ スペインー移民、女性、児童へターゲットの変遷 ・ 韓国ー「新聞法」、外国資本の出資枠を「30%未満」に制限 (稲垣,2005~2006) 編集制作 契約配信 自主 編集 大手メディア グループ 通信社 新聞社 無料日刊紙と新聞 ・ 新聞はジャーナリズム事業であり、マスメディアである。無料日刊紙は情報 コンテンツを売る広告メディアとしてのターゲットメディアである。 ・ 新聞の特徴は、形的に言えば、一覧性があるところだ。内容と質的にみれ ば、分析性、評論性があるところだ。 無料日刊紙は、社説・社論を基本的に書かないところと、運営収入源は購 読料ではなく、広告料金だ。 ・ したがって、新聞はフリーペーパーにない得ない。 ただし、フリーペーパーは新聞ジャーナリズムを支えていく広 告メディアとしてのあり方が見られる。 エスニック紙 エスニック・メディアとは 「当該国家内に居住するエスニック・マイノリティの人々によって、そのエスニシ ティのゆえに用いられるメディアである」 (白水,2003) ・エスニック紙=エスニックメディアの中の紙媒体 ・エスニック集団にとって、事実上のフリーペーパー(デファクトフリーペー パー) ・代表例ー在日中国語新聞 従来の在日中国語新聞 新聞としての発展史 ・大陸系 ・華僑系 ・台湾系 (段躍中,2003) エスニックビジネスと在日中国語新聞 具体例ー「カクカク」 (東京で発行されている中国語フリーペーパー) 自社営業活動のツール クロスメディア効果 制作編集のアウトソーシング フリーペーパーとしてのエスニック紙の意義 フリーペーパーの情報としての機能を考察 国境を越えた情報発信機能 ビジネスとしてのグローバル化経営 「情報の移動」 グローバル化社会における情報のあり方 北京でのフリーペーパー 特 徴 外資系 DM雑誌 高収入ターゲット 結 論 広告としてのフリーペーパー ジャーナリズムを支えていくメディア グローバル化社会での情報 問題点 作られた情報選択のパターン など
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