環境科学A (髙島) - Well come to Jubi

環境科学A(髙島)
出席カード:本音で書いて頂いて結構です。
悪口(授業展開に関する課題、提言)も大歓
迎です。
出席カードが環境科学Aの生命線です。
出席点として評価点に加えます。情報提供
などは考慮しますが、感想は成績評価には
影響しません。
環境科学A(髙島)
・履修人数確定!気になる方は問い合わせ受
け付けます。
・授業に関する質問はメールでも受け付けます。
・授業のHPは授業終了後に更新します。
【重要】
この授業は
レポート30点+テスト70点+出席12点=112点
で成績評価します。
先週の出席カードから
スライドの切り替えが早すぎます
→ 気を付けます m(_)m
スライドの後半部分がプリントに無かったよ
→ 今週の後半に付け足し&再説明します。
TOKIOのCMって、そーゆーことだったんですね。
(サルファーフリーガソリン:含まれている硫黄
の量が少ないガソリン:SOXの低減)
先週の出席カードから
ディーゼル車は、けむりが多くて汚いから、運
転してるときもディーゼル車のうしろは走りたく
ないって思っていたけど、体にも悪いなんてく
わしいことは知りませんでした。早くディーゼル
トラックがなくなりますように。。。
先週の出席カードから
物質が「安定」とか「不安定」ってどういうこと?
・その状態を保っていられない状態:不安定
分解してしまう、他の物質と化学反応を起こしてしまう
・その状態を保っていられる:安定
分解しにくい、他の物質と反応しにくい
氷(固体)は氷点下で安定だが、室温&大気圧では不
安定なので、安定な水(液体)になる。
一酸化炭素は常温常圧で不安定なので、より安定な二
酸化炭素になる。
放っておくと、より安定な方向に動いていく。
先週の出席カードから
わかったような、わからないような...なんとか
ギリギリ理解できた、こんな感じです。
テストが心配です(不安です)。
例えば先週の授業で問題を作ると...「大気
汚染物質の危険性について、身体への侵入経
路と言う観点から述べよ。」
例:大気を漂う物質は、大気の流れに乗って地
球全体規模で広がってしまう可能性がある。ま
た、経肺で身体に取り込まれるため、経口と比
較して吸収力が高く、危険性も高い。
先週の出席カードから
 ディーゼル車にもメリットがあるのに...
先週の出席カードから
先週の出席カードから
アイドリングストップって、ステッカー良く見る
割にやってない運転手が多いですよね。
昨年の受講者の出席票から:三重交通では
アイドリングストップを全社的に行っています。
「バス環境定期券制度」の導入(定期券を
持っている人の同乗者に割り引き)
自家用車利用の削減
→ 排気ガス削減&渋滞緩和
NOXで大型トラック運行規制
大気汚染防止へ、大型ディーゼル車規制開始 兵庫県
条例 (10月1日 共同通信)
兵庫県の阪神地区
窒素酸化物(NOX)・粒子状物質(PM)に関して
排ガス基準を満たさない大型ディーゼル車などの通
行を禁止する県条例による規制が1日、始まった。
粒子状物質を基準とする規制は首都圏で既に実
施されているが、NOXを含む規制は全国初。
今年も意外に(?)反響が大きかった
PCリサイクル法(資源有効利用促進法)
そんなん、あったんですね、知りませんでした。
手間がかかる,面倒だ,お金がかかるのは良
くない
自作PCではどうするの?
PCの回収:これまでは
住んでいる市区町村に連絡
一般的には「粗大ゴミ」
自治体の定める、異なる回収ルールや料金
の元にPCが回収
施行後は
製造・販売メーカーに回収申し込み
所定の料金を支払って送られてくる専用の伝
票を使いPCを排出。“PCリサイクルマーク”が
付いている製品は支払いの必要なし。
PCリサイクル法で、こう変わる!
循環型社会を目指して不要になったパソコン
の回収・再資源化が義務づけられる。
昨年10月1日以降にメーカーが出荷する商品
には「PCリサイクルマーク」が付く(リサイクル
料金が商品代に含まれる)。
このマークが付いていたら...
メーカーまたは販売店で無料回収
PCリサイクル法で、こう変わる!
PCリサイクルマークがついていなかったら...
製造・販売メーカーに回収の申し込み
回収・再資源化料金の支払い(振り込み、カード等)
ゆうパック伝票が送付される
PCやディスプレイの梱包(箱は取っておいた方が良い)
メーカーに送付
要らなくなったPCは...
友人・知人に格安で譲渡
下取りサービスの利用
(分解してパーツを再利用:自作PC)
詳細は、メーカーや販売店のホームページ等を参照
最近はいくつかのメーカーで(他のメーカーのものも
含めて)買い取りサービス有り
循環型社会を目指して
3つのR
・Reduce: 排出されるゴミを最小限に削減(使い捨て製品
や不要な物を購入しない、廃棄物を分別・減量して家庭
からの発生量削減に努める )
・Reuse: 使用を終えた製品を、基本的に形を変えずに他
の利用法で用いること。再利用。
・Recycle: 廃棄物を再生利用(紙、鉄くず、アルミニウム、
ガラス瓶、布など有価物の再生利用、不用品交換など)
循環型社会ができると...
必要最小限以上のゴミが出ない
→ 排気ガスも最小限
大気汚染も水質汚染も最小限に抑えることができる!
注:人間が活動する以上、汚染をゼロにする
ことはできない。
では、なぜ、人間が活動していながら汚染が
ほとんど存在していない空間があるのだろう
か?
自然界には自浄作用がある
自浄作用:自然に浄化する作用
身の回りにある浄化作用について考えてみよう!
川が非常に汚れて濁っていたが、次の日に見たらそれ
ほどでもなかった。 → なぜ?
・川の流れによる対汚染物質の拡散
・
・
「汚染」とはどう言う状態なのだろう?
どの物質も、何か一つが偏って発生したり蓄積したり
することなく、環境を循環している。
発生量(環境への負荷) < 負荷を少なくする作用
これが自然の自浄作用
人間の活動によりある物質が大量に環境に放出される
環境への負荷 > 自浄作用
その物質が環境に蓄積する
これが所謂、環境汚染
大気汚染とは
自浄作用を上回る大気汚染物質が大気中に
滞留してしまっている状態。
その汚染物質とは、NOX、SOX、一酸化炭素など。
NOX、SOXなど、酸化物(酸素と化合した物質)
が大気中に大量にあることにより...
光化学スモッグ、酸性雨などが発生
酸性雨:大気汚染物質である硫黄酸化物や窒素酸化
物が大気中で化学変化を受けて硫酸や硝酸に変わり
雨に溶けて降るもの。pH5.6以下の雨。
第一回レポート
環境問題を語る際に良く使用される pH、DO、
BOD、COD について説明し、それぞれの指標で
評価することのメリットとデメリットを述べよ。
これらの用語がわからないと、環境問題に関す
る記事が読めない(新聞や雑誌も結構不親切)
例)pH:ピーエッチ、ペーハー:水溶液の性質の
一つで水素イオン濃度を示す。
pH(ペーハー、ピーエイチ)
 溶液の酸またはアルカリの強さを表す尺度。
溶液のpHは、“1リットルあたりのモル数で表した水
素イオン濃度の対数をとり、それにマイナス符号をつ
けた値”である。0~14の値をとり、7が中性。
 
pH   log H

[水素イオン濃度 ]  10
-pH
pHが1違う → 水素イオン濃度は10倍違う
・pH試験紙などで簡易的に測定可能
・溶液の性質を表す際に必ずと言って良いほど用いられる。
種々の溶液のpH
物質
レモン
強酸性
酢
0.001 mol / L の塩酸
炭酸飲料
オレンジ
トマト
弱酸性
雨水
牛乳
中性
純水
海水
0.001 mol / L アルカリ性
の苛性ソーダ
pH
2.3
2.8
3.0
3.0
3.5
4.2
6.2
6.5
7.0
8.5
11.0
水素濃度
5.01×10-3 mol / L
1.58×10-3 mol / L
1.00×10-3 mol / L
1.00×10-3 mol / L
3.16×10-4 mol / L
6.31×10-5 mol / L
6.31×10-7 mol / L
3.16×10-7 mol / L
1.00×10-7 mol / L
3.16×10-9 mol / L
1.00×10-11 mol / L
・pHの値が低くないから水が安全とは限らない
(硝酸イオン、
硫酸イオン濃度、アンモニア濃度を考慮する必要)
酸性雨の状況
地名
平成元年度
2年度
3年度
4年度
利尻
札幌
新潟
佐渡
-
5.2
4.6
-
-
5.3
4.7
-
4.8
5.2
4.5
4.6
4.8
5.1
4.4
4.6
仙台
東京
川崎
5.2
4.9
4.5
5.0
5.2
4.8
5.1
4.7
4.9
5.0
4.7
4.7
名古屋
大阪
隠岐
北九州
5.1
4.5
-
5.0
5.5
4.6
-
4.9
5.1
4.5
4.9
5.0
5.2
4.6
4.9
5.1
対馬
-
-
4.5
4.5
酸性雨の影響で... 噴水塔から氷柱(ツララ)
ブロンズ像の変色
酸性雨はなぜ起こるの?
窒素酸化物(NOX)や硫黄酸化物(SOX )が
排出され、大気中で硝酸や硫酸になる。
SOXは大気中の水分や塵と反応して、硫酸エア
ロゾルと言う物質になる
地球環境に様々な影響を与える
硫酸エアロゾル
 エアロゾル:大気中に浮遊している固体あるいは液
体の微細な粒子のこと
 硫酸を含むエアロゾルだから硫酸エアロゾル
酸性雨の原因物質の一つ
大気汚染の原因物質の一つ(光化学スモッグ)
地球の温度変化に関与している
太陽光を散乱させる → 地表に到達する太陽の放射
量を減少させる
雲の凝結核となる → 雲を増加させる → 雲が太陽光
を反射させる → 太陽の放射線量が減少する
二酸化硫黄 → 亜硫酸、硫酸
二酸化硫黄 → 亜硫酸、硫酸
硫酸エアロゾル
SOX
酸性雨
硫酸エアロゾル
SOX
酸性雨
ジメチルスルフィド
化石燃料の燃焼
火山活動
ジメチルスルフィド
海
ジメチルスルフォニオプロピオン酸
陸地
植物プランクトン
大気-地上間の硫黄循環
酸性雨が降ると...
 土壌、河川、湖沼を酸性にする。
生物には生育に最適なpHがある
→ 生態系が崩れる
樹木の立ち枯れ
花や葉の色抜け
生育する微生物種の変化
→ 微生物や植物を補食する動物の変化
水圏
大気圏
生物圏
生分解・
生物濃縮
底質
土壌
化学物質の環境中での動態
地球上では、様々な物質が大気中、水中、土壌中を
循環している。
大気汚染対策
 まずは発生源対策
法による排出規制、低硫黄軽油の使用、アイドリン
グストップ、焼却条件(温度、酸素濃度)の最適化
 環境に排出する前に処理
脱硫装置、脱窒装置、吸収・吸着などの物理的
処理、酸化・中和などの化学的処理
 定期的な観測
大気汚染物質濃度、環境条件(温度、湿度、風向
き、風速など)のモニタリング
大気汚染対策
 例えばアイドリングストップすることによって
排気ガスが減少
NOXやSOXが減少
硫酸エアロゾルの発生が抑制
酸性雨の発生が抑制
地球環境が保全される
大気汚染対策
 環境に排出する前の処理(既往の方法)
・物理的処理(吸収、吸着:活性炭など)
・化学的処理(化学反応)
二次的な処理(使用後の活性炭の処理、生成した
化合物の処理)が必要
→ 環境への負荷が大きい、維持コストが高い
微生物による汚染物質の除去が近年注目されている
(低環境負荷型、低維持コスト)
環境科学A(髙島)
レポート(第一回)を前に提出してください
環境問題を語る際に良く使用される
pH、DO、BOD、COD について説明し、
それぞれの指標を用いることのメリットと
デメリットを述べよ。
最終講義までに全てのレポートを提出しないものは
単位を認定しないので特に注意すること。