古地震を探る 1年 葛馬 拓 内容 古地震研究の歴史、またその意義。 古地震研究と地震予知、防災との関係。 古地震を研究する上での注意点。 島原大変における火山と津波の関係。 考古学、遺跡発掘による古地震研究。 活断層から古地震をみる。 古地震研究の問題点。 特徴 本書は、古地震を探るというシンポジウムの発 表を基に刊行され、多くの研究者が自分の専門 分野について論じており、その内容は多岐にわ たっている。そのため、古地震というものについ て広く浅く紹介されている。また、文章だけでなく 図やグラフなどを使いわかりやすい情報を提供 している。 古地震を噛み砕いて解説しており、初歩的な読 み物である。 批評1 古地震の全体像(どのような研究がなされてい るか)を見ることができる。 古地震を研究する上での注意点などがわかる。 古地震を中心にその関係する分野について言 及がある。 批評2 物理的な側面について紹介する記述もあり、そ れを理解するには一定の知識が必要。 専門用語も多数出てきており、研究する人向け 用の内容もある。 まとめと感想 古地震研究と一口に言ってもいろいろな分野が あることがわかった。研究によってわかったこと やそこから推測されることが書かれてあり、予備 知識を蓄えられたように思う。また、古文書の読 み方やその注意点についても言及してあり、こ れから古地震を学ぼうとする自分にとってその 第一歩になるような本であった。
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