Landscape with the Fall of Icarus c. 1558 (180

ブリューゲル と「劇的なるもの」
ブリュッセルのベルギー王立美術館の所蔵作品より、
16世紀のフランドル絵画から印象派、象徴主義を経
て20世紀の超現実主義(シュルレアリスム)絵画ま
で、およそ400年にわたるベルギー絵画の歴史を紹
介します。
ブリューゲルをはじめ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ク
ノップフ、アンソール、さらにはマグリット、デル
ヴォーまで、油彩とデッサン合わせて87点の名品を
展示します。特に半世紀以上ベルギーから出ること
のなかった「イカロスの墜落」は、本展の目玉作品の
ひとつです。
油彩画とフランドル地方
油彩画がベルギーから誕生した、と聞いて驚
かれる人は多いでしょう。
また、ヤン・ファン・エイク、ブリューゲル、ルー
ベンスといった巨匠に代表されるフランドル絵
画が栄えたフランドル地方とは現在のベルギー
である、ということもあまり知られてはいないか
もしれません。
油彩は15世紀のフランドル地方、つまり現在のベル
ギーで開発された技法です。
16~17世紀、アントワープは貿易港として繁栄し、
ブリュッセルには宮廷が築かれるなどフランド
ル地方は黄金時代を迎えます。ルーベンス、ブ
リューゲルらフランドルの画家たちは、宮廷画
家として、あるいは大工房を構えてヨーロッパ
の貴族やコレクターのために幾多の珠玉名品
を作成しました。こうして、ルネサンスからバ
ロックにかけては、精密な細部描写と豊かな色
彩に特徴づけられるフランドル絵画がイタリア
絵画とともにヨーロッパで主導的な役割を果た
したのです。
やがて、1830年にフランドル地方がベルギー
王国として独立して以後、フランドル絵画はベ
ルギー美術と称されるようになり、印象派、象
徴主義を経て、20世紀の超現実主義へと展開
していきます。
ベルギー王立美術館
ベルギー王立美術館の歴史は、ナポレオンによって美術館設
立の政令が発布された1801年に遡ります。フランス革命の
のち、ナポレオン率いるフランス軍が、ベルギーを占領。多く
の芸術品をフランスに持ち帰ってしまうのですが、後に数点
をベルギーに返却します。それらフランスから返却された作
品とフランス軍の略奪を逃れた作品を核として、フランス革
命期という激動の時代に王立美術館は誕生しました。
以後、ルーベンス、ブリューゲルなどベルギーの誇るフラン
ドルの巨匠の作品を熱心に蒐集。紆余曲折を経て収蔵され
たそのコレクションは、歴史的に見ても、またその質において
も大変意義深い貴重なものです。
今日では古典美術館と近代美術館の2館に15世紀から20世
紀までの名品約20,000点が収蔵される、ベルギー王国最大
かつ最高の美術館として知られています。
美術館の外観と内部
Landscape with the Fall of Icarus
c. 1558; Oil on canvas, mounted on wood, 73.5 x 112 cm;
Musees royaux des Beaux-Arts de Belgique, Brussels
イカロスの墜落のある風景
巨匠ピーテル・ブリューゲル初期の代表的な作品『イカロスの墜落のある風
景』。古典神話を題材とした現存する画家唯一の作品としても知られる
本作に描かれるのは、オウィディウスの転身物語より、クレタ島の王ミノ
スに仕えた伝説的な名工ダイダロスが、自身の裏切りによってミノス王に
捕らえられている息子イカロスの救出を目論み、息子イカロスに蝋(ろう)
と羽で拵えた翼を与え空から脱出を試みるも、脱出途中で興奮した息子
イカロスが空高く舞い上がったために太陽の熱で蝋(ろう)が溶け、海へ
と墜落して死してしまう≪イカロスの墜落≫の場面で、イタリアでの修行
からの帰国直後頃に描かれたと考えられている。本作では墜落するイカ
ロスの扱いは非常に小さく、画面右部の帆船の下に下半身だけが描か
れ、画面の大部分は農耕に従事する民の姿とブリューゲル初期様式の
特徴である高位置の視点による風景描写によって占められているほか、
構成はほぼ忠実に転身物語の記述に従い描かれているも、水平線に近
い低い位置に描かれる太陽に相違が認められる。また一部からは、老
農民の姿に「人が死しても、鋤は休まぬ」というネーデルランド地方に伝
わる諺の解釈が指摘されている。
イカロスの墜落の意味は?
• イカロス (Ikaros)は、ギリシア神話に登場する人物
の一人である。伝説的な大工・職人ダイダロスとナ
ウクラテの息子。イカルス (Icarus)とも表記される。
• クレタ島のミノス王の不興を買い、父子は塔に幽閉
されてしまう。彼らは蝋(ろう)で鳥の羽根を固めて
翼をつくり、空を飛んで脱出したが、調子に乗ったイ
カロスは父の警告を忘れ高く飛びすぎて、太陽の熱
で蝋を溶かされ墜落死した。彼が落下した海は、彼
の名にちなんでイカリア海と名づけられた。
絵画解釈のこころみ・・・
?神話との共存・・・
?ブリューゲルとその時代・・・
?絵画主題のヒエラルキー
?世界の俯瞰図・・・
The painter and the buyer
c. 1565; Pen and black ink on brown paper, 25 x 21.6 cm (9 7/8 x 8 1/2 in); Albertina, Vienna
The Tower of Babel
1563 ; Oil on oak panel, 114 x 155 cm; Kunsthistorisches Museum Wien,
Vienna
バベルの塔
巨匠ピーテル・ブリューゲルの最も世に知られる代表作『バベル
の塔』。旧約聖書創世記 第11章に記されている伝説の塔で、
ノアの洪水後、人間が天にも届くような高い塔≪バベルの塔
≫を築き始めたのを神が見て、その驕りを怒り、人々の言葉
を混乱させ建設を中止させたとされる逸話中、塔の建設場面
を描いた本作は、内部まで細密に描かれている建設途中の
塔の形態、色彩、人物・風景描写など各部分において特筆に
価する秀逸の出来栄えを示している。ノアの洪水後、ノアの
子孫ニムロデ王が自身の力を誇示せんが為に高い塔を築き
始め、その奢りに神が怒り、人々の言葉を混乱させ建設を中
止させたことから、世界中の言語が誕生したとされている。建
造を指導したニムロデ王は、人類の堕落に怒った神の命を
受け箱舟を造り、自身の家族と一つがいずつの動物たちと
共に乗船し、神が起こした大洪水を77日間生き延び、新たな
人類の祖となった義人ノアの息子の子供とされる。なお本作
を描いた翌年に、画家は本作より塔の完成が進んだバベル
の塔を描いている。
The "Little" Tower of Babel
c. 1563 ; Oil on panel, 60 x 74.5 cm; Museum Boymans-van Beuningen,
Rotterdam
The Peasant Dance
1568 ; Oil on oak panel, 114 x 164 cm; Kunsthistorisches Museum Wien, Vienna
農民の踊り
大画家ピーテル・ブリューゲルを代表する作品のひとつ『農民
の踊り』。本作に描かれるのは画家随一の傑作とされる『農
民の婚宴』と同様、農民の日常生活における集団的風景を
描いたもので、村の聖堂の開基祭を祝う縁日の様子を、巨
大な人物描写などイタリア絵画風のモニュメンタル的な画面
構成によって表現しているのが大きな特徴である。本作にお
いて、ブリューゲルは単に農民の日常風景を捉え描いたの
ではなく、画面右端に描かれた聖祭の象徴である聖母マリ
アの絵画に背を向け、暴飲暴食や情欲に溺れる農民の姿
や、怠慢や憤怒、虚偽を露わにする農民の姿や象徴を大き
く取り上げることで、道徳的な戒めを表している。このような
アイロニー的な表現はブリューゲル作品の最も重要な表現
のひとつであり、本作は画家後期の様式による作品の代表
的作例として広く知られている。なお一部の研究者からは同
時期に制作され同サイズであることから『農民の婚宴』と一
対であったとする説が唱えられている。
The Beggars
1568 ; Wood; Louvre
いざり(の乞食)
16世紀のネーデルランド絵画史最大の巨匠ピーテル・ブリュー
ゲルを代表する寓意的作品のひとつ『足なえたち』。本作は
二肢マヒの為に歩行の手段として松葉杖を使用する者≪足
なえ≫たちを乞食の姿で描いた作品で、五人の乞食らはそ
れぞれ王、司教、兵士、市民、農民という社会的階級層を暗
示させる帽子を着用するほか、体には精神の俗化の象徴で
ある狐の尻尾を無数に身に付けた姿は、(一般的に社会的
弱者の姿を用いて)人間が見せる偽善的行動への批判、特
に聖職者の偽善や貧欲への痛烈な批判だと解釈されている。
このような社会的な権力層に対する批判が込められた寓意
的な表現は、ピーテル・ブリューゲルの作品の大きな特徴で
もあり、本作はその性格が強く示された典型のひとつとして
広く知られている。また本作に描かれる足なえ(の乞食)たち
は、聖書の中で聖人らがそれを癒す逸話としてしばしば登場
するなど一般的な題材であったほか、画家が1559年に手が
けた代表作『謝肉祭と四旬節の喧嘩』の中にも描かれている。
The Harvesters
1565 ; Oil on wood, 118.1 x 160.7 cm (46 1/2 x 63 1/4 in); Metropolitan
Museum of Art, New York
穀物の収穫
季節ごとの農民の生活を克明に描いた連作月暦画の1点『穀
物の収穫』。ブリューゲルの友人でありアントウェルペンの裕
福な金融商人ニコラース・ヨンゲリンクの邸宅の装飾画とし
て制作された連作月暦画は2ヶ月毎の生活を描いた合計6
点からなる作品群の1点だと推測されている本作は、おそら
く麦などの穀物の収穫時期にあたる8月・9月を描いた作品
であると考えられており、生きるために欠かせない労働と収
穫の喜びを自然の中へ調和的に描き出すことで、ブリューゲ
ルの本質的な思想が表現されている。また見事な細密描写
による右部背景には教会(聖堂)の屋根が描かれており、自
然界と人間との深い繋がりをより強く示すことに成功してい
る。これらが示す幾つかの特徴が重なり合うことによって、本
作にも連作月暦画シリーズに示されるブリューゲル独特の
詩情的雰囲気が感じられるのである。
The Hunters in the Snow
1565 ; Oil on panel, 117 x 162 cm; Kunsthistorisches Museum Wien,
Vienna
雪中の狩人
季節ごとの農民の生活を克明に描いた連作月暦画の1点『牛
群の帰り』。ブリューゲルの友人でありアントウェルペンの裕
福な金融商人ニコラース・ヨンゲリンクの邸宅の装飾画とし
て制作された連作月暦画は2ヶ月毎の生活を描いた合計6
点からなる作品群の1点だと推測されている本作は、収穫の
見込めない冬期(12月・1月)に農民たちがおこなう狩猟の風
景を描いた作品であると考えられている。ネーデルランドの
伝統的な月暦農事の図像を周到しつつ、画家独自の画風で
大自然に繰り広げられる農民の営みを季節感に満ちた情景
が描かれている本作は、連作月暦画の中でも特に秀逸の出
来栄えを見せており、古くから画家の最高傑作のひとつとし
て知られている。
The Triumph of Death 、c. 1562
Oil on panel 、117 x 162 cm
Museo del Prado, Madrid
死の勝利
初期ネーデルランド絵画の巨匠であるピーテル・ブリューゲルの代表的作
例のひとつ『死の勝利』。署名や年期は残されていないものの、全ての
者に訪れ蹂躙する死の圧倒的な存在と、それに対する人々の儚い抵抗
という陰惨な主題から、おそらくは当時の社会において強さを増した女性
たちに対する画家の鋭い考察と風刺が示される『悪女フリート』や、善徳
と悪徳の対決を描いた『叛逆天使の墜落』と同時期(1562年頃)に描か
れたと推測される本作は、当時ネーデルランド地方で制作された伝統的
な木版画と、イタリア滞在時に同地で見た同主題の作品から構想を得て
いることが指摘されている。本作に示される骸骨の姿で表現された≪死
≫の象徴(運び手)たちは、画面内のあらゆる場面で身分を問わず全て
の人々を蹂躙し、支配している。画面左下部では人間の王が≪死≫の象
徴によって生命と、その財産(金貨)が強奪され、画面下中央から右部分
においては、集団化した≪死≫の象徴が、人間の生と喜びを象徴する≪
晩餐≫を破壊し強奪や姦淫を犯しながら進軍している。そこで剣を手に
とり必死に抗う人間の姿が描かれるも、大軍の前には虚しい抵抗である
ことが窺い知れる。このような(画家の独創性を示す)陰惨で絶望的な場
面描写によってピーテル・ブリューゲルは逃れられない≪死≫の圧倒的
な存在を示しているのである。
Netherlandish Proverbs
1559 ; Oil on oak panel, 117 x 163 cm; Staatliche Museen zu Berlin Gemaldegalerie, Berlin
ネーデルランドの諺(資料参照)
16世紀ネーデルランド絵画の偉大なる巨匠ピーテル・ブリュー
ゲルの全作品中、最も有名な作品のひとつである『ネーデル
ランドの諺』。本作には当時の人々の生活を舞台に、様々に
繰り広げられる諺や格言の場面が80種類以上(一説では約
120種とされる)描かれている。古くから諺を題材とした作品
は幾多の画家が描いているも、本作のように複数の諺や格
言が収集、編纂され構成される作品は、当時(15~16世紀)
の人文主義者がおこない流行させた。本作に描かれる様々
な諺や格言の中で最も印象的な場面は、画面中央やや下
に描かれる≪夫に青外套を着せる妻≫で青い外套(マント)
は裏切りや欺瞞を意味し、老夫に青い外套を着せる行為は、
老夫に対する妻の肉体的な裏切りや金銭目的の結婚であ
ることを示している。このような人間に備わる欺瞞やエゴイズ
ム、愚行は本作における最も重要な題材であり≪夫に青外
套を着せる妻≫の場面はそれを象徴する存在として、17世
紀には本作の名称として使用されていた。
The Fall of the Rebel Angels
Oak; Musée des Beaux-Arts at Brussels
叛逆天使の墜落
大画家ピーテル・ブリューゲルを代表する作品のひとつ『叛逆天使の墜落』。
本作に描かれるのは大天使ミカエルが率いる天使軍≪善徳≫と、天を追
放され冥界へ落された神の敵対者である堕天使サタン(ルシファー)を始
めとした魔界軍≪悪徳≫との対決≪叛逆天使の墜落≫場面である。堕天
使サタン(ルシファー)を始めとした魔界軍の極めて異形的な姿と、≪善
徳≫と≪悪徳≫を図像として同等に扱っていることは、本作に示される画
家ブリューゲルの最も大きな特徴として特筆すべき点である。通常、この
ような≪善徳≫と≪悪徳≫の対峙を扱った主題ならば、伝統的に父なる
神の使徒≪大天使ミカエル≫を中心とした天使軍(善徳)の圧倒的な存
在感と勝利が描かれる(例:ドメニコ・ベッカフーミ作『叛逆天使を退治す
る大天使ミカエル』)のに対し、本作では≪善徳≫と≪悪徳≫が繰り広げ
る、渾然とした闘争場面の描写に注力され、それは画面全体を支配する
混沌とした場面表現や、天上の光の中から≪善徳≫と≪悪徳≫が入り乱
れ降下してくる姿としても示されている。また魔界軍の異形的姿には先
人ヒエロニムス・ボスからの影響を如実に感じさせ、本作においては類
稀な個性として圧倒的な存在感を示している。
Peasant wedding
c. 1568; Oil on wood, 114 x 164 cm (45 x 64 1/2 in); Kunsthistorisches
Museum, Vienna
農民の婚宴
農民を描いた画家ブリューゲルの傑作『農民の婚宴』。
本作は画家がキリスト教の主題である≪カナの婚
宴≫から着想を得て描かれたと思われ、構図的に
見ても類似する点が多々指摘されている。また本作
は、完成した後に、何らかの理由から下部が切断さ
れており、本来はそこに署名、年記などが記されて
いたと考えられている。なお、一部の研究者からは
同時期に制作され同サイズであることから『農民の
踊り』と一対であったとする説が唱えられている。
Bruegel, Pieter the Elder
•
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Pieter Bruegel (about 1525-69), usually known as Pieter Bruegel the
Elder to distinguish him from his elder son, was the first in a family of
Flemish painters. He spelled his name Brueghel until 1559, and his
sons retained the "h" in the spelling of their names.
Pieter Bruegel the Elder, generally considered the greatest Flemish
painter of the 16th century, is by far the most important member of the
family. He was probably born in Breda in the Duchy of Brabant, now in
The Netherlands. Accepted as a master in the Antwerp painters' guild
in 1551, he was apprenticed to Coecke van Aelst, a leading Antwerp
artist, sculptor, architect, and designer of tapestry and stained glass.
Bruegel traveled to Italy in 1551 or 1552, completing a number of
paintings, mostly landscapes, there. Returning home in 1553, he
settled in Antwerp but ten years later moved permanently to Brussels.
He married van Aelst's daughter, Mayken, in 1563. His association with
the van Aelst family drew Bruegel to the artistic traditions of the
Mechelen (now Malines) region in which allegorical and peasant
themes run strongly. His paintings, including his landscapes and
scenes of peasant life, stress the absurd and vulgar, yet are full of zest
and fine detail. They also expose human weaknesses and follies. He
was sometimes called the "peasant Bruegel" from such works as
Peasant Wedding Feast (1567).
Bruegel’s Style
He developed an original style that uniformly holds
narrative, or story-telling, meaning. In subject matter
he ranged widely, from conventional Biblical scenes
and parables of Christ to such mythological
portrayals as Landscape with the Fall of Icarus;
religious allegories in the style of Hieronymus
Bosch; and social satires. But it was in nature that
he found his greatest inspiration. His mountain
landscapes have few parallels in European art.
Popular in his own day, his works have remained
consistently popular. Bruegel died in Brussels
between Sept. 5 and 9, 1569.
Another Brueghels
Pieter Brueghel the Younger (1564-1638) was the elder of
two sons born just a few years before their father's death.
Known as "Hell Brueghel" because of his fascination with
hobgoblins, fires, and grotesque figures, he made his
career in Antwerp, where he became a master in the
guild in 1585. He is best known as a copyist of his
father's paintings, as they were both popular and scarce.
In his own canvases, such as Village Fair and The
Crucifixion, he shows a firm grasp of space and
movement. His son, Pieter Brueghel III (1589-?1640),
was also known primarily as a copyist.
Another Brueghels
Jan Brueghel (1568-1625), called the "velvet Brueghel,"
was the second son of Pieter Bruegel the Elder and, like
his brother Pieter Brueghel the Younger, made his career
in Antwerp. Known for his still lifes of flowers and for his
landscapes, he was a friend of Peter Paul Rubens and
collaborated with him in paintings such as Adam and
Eve in Paradise. He specialized in small wooded scenes
that were finely finished and brightly colored. His style
was perpetuated by his sons Jan Brueghel II (1601-78)
and Ambrosius Brueghel (1617-75), whose sons carried
on the tradition into the 18th century.
ルーベンス(1577-1640)
ヴァン・ダイク(1599-1641)
クノップフ(1858-1921)
アンソール(1860-1949)
マグリット(1898-1967)
デルヴォー(1897-1994)
Bosch, Hieronymusc. 1485-90; Oil on panel (triptych); El Escorial,
Monasterio de San Lorenzo (or Prado, Madrid)
Hieronymus, or
Jerome, Bosch,
b. c.1450,
d. August 1516
Paradise
Left wing; 147 x 66 cm
Hell
Right wing ; 147 x 66 cm
The Garden of Earthly Delights
(c.1500; Prado, Madrid)
The Earthly Paradise (Garden of Eden)
Left wing
Hell
Right wing
Christ Carrying the Cross
c. 1490 ; Oil on panel, 76.7 x 83.5 cm; Musee des Beaux-Arts, Ghent
The Ship of Fools
c. 1490-1500 ; Oil on wood, 58 x 33 cm (23 x 13"); Musee du Louvre, Paris
Death and the Miser
c. 1490 ; Oil on wood, 93 x 31 cm (36 5/8 x 12 1/8 in);
National Gallery of Art, Washington
Paradise and Hell c. 1510; Left and right panels of a triptych: oil on
wood, Each panel 135 x 45 cm (53 1/4 x 17 3/4 in); Prado, Madrid
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