コンクリート構造物を 長持ちさせるには

曲げを受ける鉄筋コンクリート部材
(状態I)
コンクリート工学研究室
岩城一郎
曲げを受ける鉄筋コンクリートはり
教科書を読んで
理解すること!
弾性体はりの力と変形の関係
力の釣合
M 
断面諸量
Px
2

M
y
I
外力
内力・断面力
応力
(荷重P)
(曲げモーメントM)
(曲げ応力σ)
(M-φ関係)
(σ-ε関係)
(P-δ関係)
Px(3l 2  4 x 2 )

48EI
変形
(変位δ)

M
EI
(曲率φ)


E
ひずみ(ε)
弾性体はりの断面力図と,ひずみおよび応力分布
外力
任意の断面での
曲げモーメント
任意の位置での
応力(ひずみ)
例題
幅300mm,高さ600mmの長方形弾性体はり
がスパン10mで単純支持されている.これに荷
重P=100kNがスパン中央に載荷された際の曲
げモーメントの最大値,はり上縁での応力,お
よびひずみを求めよ.ただし,弾性係数は
2.00×105N/mm2とする.
等分布荷重を受ける弾性体はり
等分布荷重:w
外力
スパン:l
任意の断面
での曲げ
モーメント
b
任意の位置
での応力
(ひずみ)
h
 
'
c
s 
wl 2
M
8
 c'
Ec
s
Es
ひずみ
y
 c' 
M
y
I
s 
nM
y
I
応力(コンクリート)
bh3
I
12
Es
n
Ec
教科書解説
演習問題
教科書p.49に示される長方形鉄筋コンクリー
トはりがスパン8mで単純支持されている.これ
に等分布荷重w=6kN/mが作用した際の曲げ
モーメントの最大値,コンクリート上縁での応力
,鉄筋の応力を求めよ.ただし,はりの高さは
75cmとする.なお,このはりは状態I(弾性体)
であることを前提に計算してよい.また,中立
軸は鉄筋を無視し,図心軸にあるものとして計
算してよい.