2002年8月24日 国立天文台天体観望会 アルビレオ はくちょう座β星/二重星 ようこそ 国立天文台へ • 日本の天文学研究のセンター • 施設公開 – 常時公開 (日中・年中無休) – 天体観望会 (夜間・毎月2回) – 特別公開 (2002年度は10月26日) • 情報公開・広報普及 – 質問電話 0422-34-3688 – Webページ http://www.nao.ac.jp/index_J.html 観望会の流れ • • • • • • 受付 解説 (講義室にて) 諸注意 ドームへ移動 (スタッフが誘導します) 50cm望遠鏡にて観望 アンケートの記入・回収 (コスモス会館) コスモス会館では、質問コーナー・映画の上映も行っています • 流れ解散 今日の星空 • 日没後西の空に輝く金星 • 東の空から昇る満月直後の月(月齢16) • 天頂付近に夏の大三角形 夜空に輝く星 • 夜空に輝く星の一つ一つは、太陽のように光を 放つ「恒星」です • 今日は、その恒星の「色」にテーマを当てます 星の色は何色? • 「星空の絵を描いてください」 ・・・あなたは何色で描きますか? •白? •黄色? •金、銀? •青色、赤色、緑色、紫色、玉虫色・・・ 星の色はどうやって決まっているのだろう? 温度と色と明るさの関係 • 電球でたとえると・・・ 低 赤 暗 温度 色 明るさ 高 青 明 星の色は温度で決まる • 電球の例で見た関係は星にも当てはまる • 図にすると・・・ “ヘルツスプルング・ラッセル図” 通称“HR図” 明 明るさ 暗 高 温度 低 青 色 赤 「天上の宝石」アルビレオ 「・・・ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」 窓の外の、まるで花火でいっぱいのやうな、あまの川のまん中に、 黒い大きな建物が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、 眼もさめるやうな、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな 二つのすきとほった球(たま)が、輪になってしずかにくるくると まはってゐました。・・・ 『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治 童話にも描かれた、全天でもっとも美しい二重星は、 どんな色をしているだろう 影絵:藤代清治 アルビレオ (はくちょう座β星) • 探し方 – 目印は夏の大三角形 – ヴェガとアルタイルの 真ん中付近 – はくちょう座のくちばしの先に ある三等星 アルビレオ ~星の種類~ • 50cm望遠鏡による写真 • データ • 主星(β1) 3.1等 K3II • 伴星(β2) 5.1等 B8Ve • 離角 34.3″ • HR図で見ると・・・ β1 β2 あなたは、 何色に見えますか? アルビレオ ~二重星? 連星?~ • 二重星・・・二つの星が同じ方向に重なって見える • 連星・・・重力的に作用して互いにまわりあっている アルビレオは連星系? →実は、よくわかっていません – 二星の距離が大きい – もし連星なら周期は数10万年? 最後に ~諸注意 • 構内は暗いため足元にご注意ください • 星を見るマナーとして – フラッシュ撮影はおやめください – 懐中電灯をお持ちの方は、足元に向けてください 邪魔な光は星を見る大敵です • お手洗いはロビーおよびコスモス会館にあります 最後に ~諸注意 • お子様をお連れの方に – 迷子にならないよう注意してください – 暗い中走り回らないようにしてください – 望遠鏡を待つ列では、静かに並んでください – 危険なので柵には絶対に上らないでください ※万一ケガなど起きた場合は直ちにスタッフへ 最後に ~諸注意 • 終バスの時間にご注意ください 武蔵境 21:43 三鷹 21:40 武蔵小金井 20:48 狛江 21:14 – バス時刻表はロビーに掲示してあります • それでは、観望をお楽しみください 了 (解説:東京大学大学院天文学教育研究センター 内藤誠一郎)
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