前回復習と補足

第3章 学習指導要領と生徒指導
• (1)教育基本法における学校教育の課題
• 教育基本法
– (学校教育)
第6条 法律に定める学校は、公の性質を有するもので
あって、国、地方公共団体及び法律に定める法人のみ
が、これを設置することができる。
– 2 前項の学校においては、教育の目標が達成されるよ
う、教育を受ける者の心身の発達に応じて、体系的な教
育が組織的に行われなければならない。この場合におい
て、教育を受ける者が、学校生活を営む上で必要な規律
を重んずるとともに、自ら進んで学習に取り組む意欲を
高めることを重視して行われなければならない。
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• (2)新学習指導要領総則における教育課題
• 第1章 総則
• 第1.教育課程編成の一般方針
(略)
– 学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,生徒に
生きる力をはぐくむことを目指し,創意工夫を生かした特色ある教育
活動を展開する中で,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得
させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断
力,表現力その他の能力をはぐくむとともに,主体的に学習に取り組
む態度を養い,個性を生かす教育の充実に努めなければならない。
その際,生徒の発達の段階を考慮して,生徒の言語活動を充実す
るとともに,家庭との連携を図りながら,生徒の学習習慣が確立する
よう配慮しなければならない。(中学校学習指導要領)
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第3章 学習指導要領と生徒指導
(3)新学習指導要領と「生徒指導」
• 1)学習指導要領で、「生徒指導」という言葉は、どこで出てく
るか(資料参照)
– ・中学校学習指導要領
– 第1章 総則 第4.指導計画の作成等に当たって配慮す
べき事項
– ・高等学校学習指導要領
– 第1章総則 第5款教育課程の編成・実施に当たって配
慮すべき事項
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• ①中学校学習指導要領
• 1.生徒指導の充実
– ・教師と生徒の信頼関係及び生徒相互の好ましい人間
関係を育てる
– ・生徒理解を深める
– ・生徒が自主的に判断,行動し積極的に自己を生かして
いくことができる
• 2.計画的組織的進路指導
– ・生徒が自らの生き方を考え主体的に進路を選択するこ
とができる
• 3.ガイダンス機能の充実
– ・生徒が学校や学級での生活によりよく適応する
– ・現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を
育成する
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• ②高等学校学習指導要領
• 1.個々の生徒の特性等の的確な把握に努め,その伸長を図る
• 2.ガイダンスの機能の充実
– ・生徒が適切な各教科・科目や類型を選択
– ・学校やホームルームでの生活によりよく適応する
– ・現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成する
• 3.生徒指導の充実
– ・教師と生徒の信頼関係及び生徒相互の好ましい人間関係を育て
る
– ・生徒理解を深める
– ・生徒が主体的に判断,行動し積極的に自己を生かしていくことがで
きる
• 4.計画的,組織的な進路指導を行いキャリア教育を推進する
– ・生徒が自己の在り方生き方を考え,主体的に進路を選択すること
2015/9/30 ができるように
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
第3章 学習指導要領と生徒指導
• 2)生徒指導の充実とは
– ①基本的観点
– 生徒指導は、単なる問題行動への対応という
消極的な面だけにとどめるのではなく、「すべて
の生徒のそれぞれの人格のよりよき発達を目指
すとともに、学校生活がすべての生徒にとって有
意義で興味深く、充実したものにする」ために行
われる。
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
– ②三つの観点
– 1.生徒理解
• 多面的、総合的に理解する
• 日ごろの人間的ふれあいだけでなく、学年、教科、部
活等広い視野からの理解を深める
– 2.信頼関係の構築
• 人間的なふれあい
• 生徒とともに歩む姿勢
• 授業等における生徒の充実感、成就感を生み出す指
導
• 生徒の特性や状況に応じた的確な指導
• 不正や反社会的な行動に対する毅然とした態度
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第3章 学習指導要領と生徒指導
– 3.望ましい人間関係の構築
• 自他の個性の尊重
• 互いの身になって考え、相手の良さを見つけ
ようと努める集団
• 互いに協力しあい、主体的によりよい人間関
係を形成していこうとする集団
• 生徒一人一人が存在感を持ち、共感的な人
間関係を育み、自己決定の場を豊かに持ち、
自己実現を図っていく人間関係
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第3章 学習指導要領と生徒指導
3)進路指導の充実とは
①生徒が自らの生き方を考え、将来に対する目
的意識を持って、主体的に自己の進路を選択決
定
②生涯にわたって自己実現を図っていくことがで
きる能力や態度の育成
③特別活動の学級活動を中核としつつ、学校行
事の勤労生産・奉仕的行事における進路にかか
わる啓発的な体験活動および個別指導としての
進路相談
④系統的、発展的に 取り組む
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• <参考> 進路指導の指針(平成5年文部事務次官通知)
–
a.学校選択の指導から、生き方の指導への転換
–
b.進学可能な学校の選択から、進学したい学校の選択への指
導の転換
–
c.100%の合格可能性に基づく指導から、生徒の意欲や努力を
重視する指導への転換
–
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d.教師の選択決定から生徒の選択決定への指導の転換
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 4)キャリア教育の推進
– ①「キャリア教育」という用語は高等学校学習指導要領において示さ
れている
– ②進路指導・職業指導を「キャリア教育」という視点から再編(後述)
– ③今回の改訂学習指導要領においては、小、中、高すべての段階
において、「キャリア教育の推進」という観点から、様々な取り組みが
求められている
• ・中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の
学習指導要領の改善について」(2008.1.17)の指摘
– ① 「生きる力の形成」・確かな学力形成上のキャリア教育への期待
─基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力(活
用力)の形成、学習意欲の向上や学習習慣の定着─
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第3章 学習指導要領と生徒指導
– 「観察・実験やレポートの作成,論述など体験的な学習,知識・技能
を活用する学習や勤労観・職業観を育てるためのキャリア教育など
を通じ,子どもたちが自らの将来について夢やあこがれをもったり,
学ぶ意義を認識したりすることが必要である。」
– ②キャリア教育それ自体の意義
– 「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事
項」の一つとしての「キャリア教育」
–
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生活や社会,職業や仕事との関連を重視して,特別活動や総合的
な学習の時間をはじめとした各教科等の特質に応じた学習が行わ
れる必要がある。特に,学ぶことや働くこと,生きることを実感させ将
来について考えさせる体験活動は重要であり,それが子どもたちが
自らの将来について夢やあこがれをもつことにつながる
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第3章 学習指導要領と生徒指導
– 具体的には
– ・ 特別活動における望ましい勤労観・職業観の育成の重視,
– ・ 総合的な学習の時間,社会科,特別活動における,小学校での職
場見学,中学校での職場体験活動,高等学校での就業体験活動等
を通じた体系的な指導の推進,
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 5)ガイダンス機能の充実
• 適切な情報提供、案内・説明、活動体験、各種の援助、
相談活動
• 具体的事例
– a.入学時、新学期時に、生徒自身が学校や学級における
諸活動や集団の意義、内容への理解
– b.新たな学習や学習活動の開始時→これから始まる学
習活動への興味、関心
– c.選択教科、学習活動のねらいや方法、
– d.進路選択時
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