スポーツとあがりの 関係について 文学部人文学科心理学専攻 1613070011-3 今北美里 目的 先行研究→スポーツとジンクスについて ①成功経験がジンクス・縁起かつぎを生んでいる。 ②先発メンバーは控え選手よりジンクス・縁起かつぎを信じる傾 向がある。 ③好成績を残したチームは、ライバルチームよりジンクス・縁起 かつぎを強く信じる。 ④個人競技より団体競技の選手のほうがジンクス・縁起かつぎ を信じている。 目的② ①チームの選手の間で、ジンクス・縁起かつぎが 伝播するため。 ②団体競技の選手たちが共有のジンクス・縁起か つぎを好むため。 選手のパーソナリティ?団体競技の特性?etc… 目的③ 先行研究:「あがり」のしろうと理論 団体競技の方が個人競技よりあがりやすい。 ジンクスを信じやすい事と、 あがりやすい事に何か関連 があるのでは? 質問紙調査 実験参加者 立命館大学体育会に所属している学生22名(男性 20名,女性2名)。平均年齢19.7歳。 団体競技者 10名(男性10名)、平均年齢19.7歳。 個人競技者 12名(男性10名、女性2名)、 平均年齢19.8歳 質問紙調査② 有光(2001)より、あがりの原因の因子分析の結 果を参考に質問用紙を作成。 項目 失敗不安、責任感、性格・感情 結果 因子分析 3因子に分けられた。 第1因子:失敗不安、責任感、性格・感情 第2因子:失敗不安 第3因子:性格・感情 「あがり」の経験がない。 団体競技:男性1名。個人競技:男性5名、女性1名。 考察 失敗不安と性格・感情 状況を問わず「あがり」の原因となる。 責任感に差が出るのでは? しかし、責任感より失敗不安と性格・感情が「あ がり」を生じさせる結果となった。 考察③ 個人競技 結果は全て自分 だけに影響する。 < 団体競技 自分のプレー(結 果)はチーム全体 に影響する。 参考文献 有光興記(2001).「あがり」の知ろうと理論:「あがり」喚起状況と原因帰属 の関係 社会心理学研究,17,1-11 知野亨・久保正秋(2001). スポーツにおけるジンクス・縁起かつぎの原 理的考察 東海大学紀要体育学部, 30, pp15-20. Glovich,T. 守一雄・秀子訳(1991). 『人間この信じやすきもの』 新曜社. Stuart A. Vyse 藤井留美訳(1999). 『人はなぜ迷信を信じるのか 思い 込みの心理学』 朝日新聞社.
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