Anti-Inflammatory Analgesics 11班 98MB1012 98MB1038 98MB1061 98MB1084 97MB1079 石田 小暮 立石 松田 羽根 英一 敦史 悠 久実 啓朗 Case History 高血圧 64歳 男性 NSAIDS 数 hydrochlorothiazide 年 25 mg every other day 間 2 ヶ 月 数 週 間 2 ヶ 月 軽い高血圧 股関節部の痛 み始まる ibupurofen (自己判断) 600 mg 50mgに変更 aspirin(ASA) 650 mg furosemide 40 mg every other day fosinopril 10 mg acetaminophen 500 mg 血圧が少し上昇 痛風 allopurinol 100 mg diclofenac sodium 50mg misoprostol 200μg(胃潰瘍予防) twice daily acetaminophen 必要に応じて服用 上腹部の痛み 足の親指の痛風発作 尿酸値、正常に戻る 親指の腫れ、痛み、 おさまる この発表の流れ • • • • • • 炎症 NSAIDs 胃潰瘍(NSAIDsの副作用) 高血圧 高血圧治療薬 痛風(高尿酸血症) Inflammation Acute Inflammation a. 血管拡張 b. 血管透過性の亢進 c. 白血球の浸潤 Chronic Inflammation a. 単核細胞の浸潤 b. 組織破壊 c. 血管新生,修復,線維化 Acute Inflammation を構成する 3要素の詳細 Acute Inflammation 血管の拡張 血管が拡張 血流が増加 発熱 発赤 ・ PGI2, PGD2, PGF2a など(アラキドン酸代謝物) ・ カリジン(キニン類) ・ NO(白血球から放出) Acute Inflammation 血管透過性の亢進 • 内皮細胞の収縮 — histamine, bradykinin, LTs • 細胞間結合の消失 — IL-1, TNF • 内皮の直接傷害 • 白血球依存性の内皮細胞の傷害 —活性酸素,プロテアーゼなど Acute Inflammation 白血球のemigration • Leukocyte のmargination & rolling – 液体成分の脱出で血流が遅くなり内皮 細胞にまとわりつく。 – セレクチンの結合 • Leukocyte の adhesion & emigration – ICAM-1, VCAM-1 との結合 Chronic Inflammation 大食細胞からの分泌物 〈組織傷害〉 • • • • • プロテアーゼ Neutrophil 走化因子 凝固因子 AA代謝産物 NO 〈線維化〉 •成長因子 ( PDGF, FGF, TGF ) •血管形成因子( FGF ) •線維形成サイトカイン NSAIDs の作用との関わりで重 要なInflammation での 反応系 AA代謝 5-lipoxygenase 5-HETE アラキドン酸 COX1 or COX2 5-HPETE PGG2 LTA4 PGH2 走化性 LTB4 LTC4 血管拡張 血管収縮 透過性亢進 LTD4 LTE4 TXA2 PGI2 血小板凝集抑制 PGD2 PGE2 PGF2a 血管拡張 血管収縮 血小板凝集促進 第XII因子( Hageman 因子)の活性化 XII XIIa キニン活性化経路 プレカリクレイン ブラジキニン カリジン カリクレイン HMWK プラスミノーゲン 血管内皮細胞の収縮 血管拡張 侵害受容線維の興奮 補体活性化経路 血液凝固系 XI XIa 線溶系 プラスミン IIa フィブリン フィブリノーゲン フィブリン分解産物 II 抗炎症薬 • ステロイド性抗炎症薬 • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 抗炎症薬の作用点 細胞膜リン脂質 ホスホリパーゼ 5-lipoxygenase 5-HETE ステロイド アラキドン酸 COX NSAIDs PGG2 5-HPETE 走化性 LTB4 LTA4 LTC4 血管収縮 透過性亢進 PGH2 PGI2 血管拡張 血小板凝集抑制 LTD4 LTE4 TXA2 PGD2 PGE2 PGF2a 血管拡張 血管収縮 血小板凝集促進 NSAIDs の効果 • 鎮痛 • 解熱 • 抗炎症 鎮痛について Pain • 発痛物質 – キニン類(e.g. bradykinin) – アミン類(e.g. histamine) • 伝達神経線維 – A fiver • 有髄繊維:鋭く短い痛み – C fiver • 無髄繊維:鈍く長い痛み 鎮痛について NSAIDsの鎮痛作用 〔PGE2,PGF2aと痛みとの関係〕 • ブラジキニンの作用増強 • C fiver の閾値を低下 〔NSAIDsによるCOX-2阻害〕 PGsの産生抑制 鎮痛作用 解熱作用について 発熱 白血球等から IL-1,IL-6,IFN,TNF(内因性発熱物質)放出 視床下部のneuronへ血流により運搬 受容したneuron がPGE1、 PGE2を産生 視床下部にある体温調節中枢のER3Rへ結合 サーモスタットのセットポイントが上昇 解熱作用について NSAIDsによる解熱作用 〔NSAIDsによるCOX-1阻害〕 視床下部の内因性発熱物質受容neuron における PGE1、 PGE2の産生抑制 体温調節中枢で上昇していたセットポイントが通常レ ベルまで下がる=全身性の解熱 〔NSAIDsによるCOX-2阻害〕 PGsにより拡張していた血管が収縮 局所での発熱減少 抗炎症作用について 抗炎症薬とAA系 細胞膜リン脂質 ホスホリパーゼ 5-lipoxygenase 5-HETE ステロイド アラキドン酸 COX NSAIDs PGG2 5-HPETE 走化性 LTB4 LTA4 LTC4 血管収縮 透過性亢進 PGH2 PGI2 血管拡張 血小板凝集抑制 LTD4 LTE4 TXA2 PGD2 PGE2 PGF2a 血管拡張 血管収縮 血小板凝集促進 NSAIDs のまとめ PG の働きと NSAIDsのPG産生抑制による効果 PGの働き • 血管拡張 • キニン類の作用増強 • C5a,LTB4の作用増強 NSAIDs による効果 •血管収縮 •透過性 、痛み •走化性 NSAIDs の直接効果 •ある細胞接着分子の発現 •All NSAIDs or 活性 neutrophil aggregation ( activation ) •Only some NSAIDs enzyme release , O2 generation 今回使われたNSAIDs について • • • • ibuprofen ASA acetaminophen diclofenac sodium ASA • 鎮痛,解熱,抗炎症作用以外に,血小板凝集 抑制作用。 • 加水分解の結果,サリチル酸となる。 – サリチル酸の上皮細胞直接傷害 • アセチル化COX-2による15-HETEの誘導 – 14, 15-diHETE によるO2 generation の抑制 Acetaminophen • 抗炎症作用弱い 高濃度のペルオキシド存在下 COX阻害が弱い • ASAと同等の解熱,鎮痛作用 • 副作用少ない NSAIDsの副作用とPGとの関係 • 胃腸管障害 – 胃潰瘍 • 腎障害 胃腸管障害 胃のバランス説 • 攻撃因子 – 胃酸,ペプシン • 防御因子 – 粘液,HCO3–,細胞増殖、粘液血流 • プロスタグランジンの作用 – 胃酸分泌抑制、サイトプロテクション 胃腸管障害 胃潰瘍 NSAIDsにより, プロスタグランジン産生が 低下することで胃潰瘍が起こる。 胃腸管障害 胃潰瘍治療薬 攻撃因子抑制剤 • プロトンポンプ阻害剤、H2 blocker,選択的ムスカ リン受容体拮抗薬、抗ガストリン薬、抗ペプシン 薬、抗コリン薬,制酸薬 防御因子増強薬 • プロスタグランジン製剤、粘膜保護薬 etc. 高血圧 高血圧について 基準 ● 1978年のWHOの指針 収縮期血圧 正常血圧 <140 境界域高血圧 141~159 拡張期血圧 < 90 91~ 94 高血圧 >160 >95 (mmHg) ● 新しい指針 1993年 JNC-V(米国の高血圧に関する合同委員会) 1993年 WHO/ISH(WHOと国際高血圧学会の合同委員会) 高血圧の分類 ● 本態性高血圧(essential hypertention) 95% 原因となるような疾患がない。原因不明。 ● 二次性高血圧(secondory hypertention) 5% 腎、内分泌、心臓、血管、神経系などの疾患が原因となっ て、合併してくる高血圧 ● 良性高血圧症(benign hypertention) 95% 血圧は、安定。通常の高血圧。 ●急性進行性-悪性高血圧症(accelerated malignant hypertention) 急激な血圧上昇。高度の高血圧。適切な処置をしないと危険。 高血圧によって引き起こされる疾患 心血管の障害から 左心室肥大 動脈硬化 臓器の障害へ 心不全 冠状動脈疾患、脳梗塞、 脳出血、大動脈瘤、腎障害 網膜症、末梢循環不全 高血圧 と 動脈硬化 1)細動脈硬化 高血圧が直接の原因。特に、腎臓、脳。 硝子様細動脈硬化症(hyaline arteriolosclerosis)・・・良性高血圧 過形成性細動脈硬化症(hyperplastic arteriolosclerosis)・・悪性高血圧 2)粥状硬化 高脂血症のほうが、関与は大きいが、高血圧も、重要な危険因子 血流による血管壁への、ずり応力と、血液乱流 内皮細胞の障害 粥腫形成へ 本態性高血圧 遺伝的要因 環境要因 生活習慣、食事、ストレス、 食塩の摂取、肥満、喫煙 血圧調節機構 バランスが崩れる 血圧上昇 血圧の調節機構 血圧=心拍出量×総末梢血管抵抗 • 自律神経系 • 種々の液性調節 • 血管における局所調節 自律神経系による調節 圧受容器 求心性線維 延髄の循環中枢 ● 圧受容器反射系 ● 心房受容器反射系 ● 中枢神経乏血性反射系 交感神経系 副交感神経系 血管の収縮、心拍数、心筋収縮力 血圧 血管における局所調節(1) ●血流による血管平滑筋の弛緩 血圧 血液の流速 内皮細胞へのずれ応力 EDRF(NO)放出 血管平滑筋の弛緩 末梢血管抵抗 血圧 血管における局所調節(2) ●毛細血管での体液移動 血圧 毛細血管圧 組織へ液体成分が移動 血圧 循環血液量 種々の液性調節 ●心房性ナトリウム利尿ペプチド 降圧 ●バソプレッシン ●レニン・アンギオテンシン系 ●アルドステロン 昇圧 レニン・アンギオテンシン系 腎の傍糸球体細胞 分泌 交感神経 腎血流低下 アンギオテンシノーゲン ( angiotensinogen ) 分解 レニン ( renin ) アンギオテンシンⅠ ( angiotensin I ) アンギオテンシン転換酵素 ( Angiotensin Converting Enzyme , ACE ) 様々な生理活性 分解 アンギオテンシンⅡ ( angiotensin II ) ANGⅡの作用 ・血管平滑筋の収縮 末梢血管抵抗↑ ・副腎皮質でのアルドステロン分泌促進 遠位尿細管でのナトリウム、水の再吸収増加 ・近位尿細管での、Na、水の再吸収促進 ・口渇感 ・交感神経活動を亢進 ・細胞増殖作用 心肥大、血管壁肥厚、動脈硬化 アンギオテンシンの切り出され方 アンギオテンシノーゲン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 NH2━ Asp Arg Val Tyr Ile His Pro Phe His Leu Val Ile アンギオテンシンⅠ 1 2 3 13 His Asn レニン 4 5 6 7 8 9 10 NH2━ Asp Arg Val Tyr Ile His Pro Phe His Leu ━ COOH ACE アンギオテンシンⅡ 1 2 3 4 5 6 7 8 NH2━ Asp Arg Val Tyr Ile His Pro Phe ━ COOH 14 ACEの作用点 キニノーゲン カリクレイン ブラジキニン ANGⅠ ACE (キニナーゼⅡ) ANGⅡ (昇圧系) 分解 (降圧系) ACE 以外の ANG II 産生経路(1) ● セリンプロテアーゼ類 トリプシン、カリクレイン、トニン(ラット顎下腺のみ) ・ 活性中心にセリンを持つ。 ・ bifunctional 弱アルカリ性 弱酸性 ブラジキニン産生(降圧系) ANG II 産生 (昇圧系) 局所循環調節に働いている可能性 キニン-テンシン系 ACE 以外の ANG II 産生経路(2) ヒトキマーゼ セリンプロテアーゼに属する。 血管での ANG II 生成 心臓での ANG II 生成 70%が、キマーゼによる 80%が、キマーゼによる 血管壁 RA 系 全身性 RAS系 局所 RA 系(脳,心臓,血管、生殖器) ・レニン ・アンギオテンシノーゲン ・ACE ・キマーゼ 血中のレニンが、取り込まれたもの mRNA発現 肥満細胞由来、血管壁に結合 ● 低レニン性高血圧 血管壁 RA 系が亢進している可能性 高血圧治療薬について Case History 何年も前から、 ヒドロクロロチアジド25mg 隔日 健康診断の後、 ヒドロクロロチアジド50mg 隔日 few weeks later 足の親指のふくれと、高尿酸血症 フロセミド 40mg 隔日 2ヶ月後 フォシノプリル 10mg 毎日 チアジド系利尿薬 クロロチアジド ヒドロクロロチアジド クロルタリドン メトラゾン 管腔 間質 管腔 Na-Cl 共輸送抑制 Na+ 細胞内 Na+ 濃度 3Na+ Cl Na-Ca 交換活動 2+ 2+ Ca Ca 副作用 低Na、K、Mg血症・低Cl性アルカローシス・血中のCa上昇 高尿酸血症・高血糖症・血清脂質増加 ループ利尿薬 フロセミド ブメタニド エタクリン酸 管腔 間質 Na+ 2Cl K+ 副作用 脱水 低K血症、低Na血症、低Mg血症、低Ca血症、低Cl性アルカローシス ACE阻害薬 カプトプリル エナラプリル フォシノプリル アンギオテンシノーゲン レニン アンギオテンシンⅠ ACE アンギオテンシンⅡ 臨床応用 1. 高血圧治療 2. 心不全治療 高尿酸血症と痛風 高尿酸血症と痛風 ●高尿酸血症 血中にプリン代謝の最終産物である尿酸が過 剰に存在する状態 ●痛風 尿酸が過剰に蓄積することで起こる疾患で、急 性関節炎の反復発作を特徴とし、しばしば痛風 結節と呼ばれる大きな結晶集塊の形成、慢性関 節変形、および腎障害といった慢性症状を伴う。 発生機序 ●尿酸の産生過剰 ・リンパ腫、白血病治療中の急速な細胞崩壊 ・Lesch-Nyhan症候群 ・高プリン体食品(肝臓、肉エキス、油漬イワシな ど) ●尿酸の排泄低下 ・腎不全などの腎疾患 ・薬剤性(チアジド系利尿薬など) 急性痛風性関節炎の臨床像 痛風発作 ・ある日突然足の親指の関節(第一中足指節関節)に針を刺すよう な痛みが出現し、発赤・腫張する。 ・症状は24時間以内にピークに達し、約10日で自然に消失。 ・発作は手足のどの関節にも出現するが、全発作の70%は足の親指の 関節に起こる。 ・はじめて痛風発作があってから、その後出現しない時期が続く。 (間歇期) ・60%の人は1年以内に、40%の人は1年以上経過してから2回 目の発作が出てくる。 急性痛風性関節炎の病理発生 薬剤性の高尿酸血症 ●ヒドロクロロチアジド 1. 利尿薬による細胞外液量↓→近位尿細管の尿酸濃度↑ →尿酸の再吸収の効率↑ 2. 有機酸分泌機構において尿酸と競合→尿酸分泌↓ ●アセチルサリチル酸 尿酸排泄促進作用は、他のサリチル酸塩類同様、用量依存性が強い。 ・低用量(1日1~2g) 尿酸排泄を低下し、血漿尿酸濃度を上昇する ことがある。 ・中間量(1日2~3g) 通常、尿酸排泄を変化させない。 ・大量(1日5g以上) 尿中への尿酸排泄を誘導し、血漿尿酸値を 低下する。 痛風の治療薬 ●痛風発作時 インドメタシン、ナプロキセンなど( NSAIDs ) ●発作予感時 コルヒチン ●高尿酸血漿治療薬 アロプリノール( 尿酸生成阻害 ) ベンズブロマロン、プロベネシド、 スルフィピラゾン( 尿酸排泄促進 ) ●その他の治療法 尿アルカリ化薬 日常生活の改善 食事、水分補給、アルコール、ストレス、 肥満 尿酸の生成 グアニル酸 イノシン酸 グアノシン イノシン グアニン ヒポキサンチン アデニロコハク酸 アデニル酸 アデノシン キサンチンオキシダーゼ キサンチン キサンチンオキシダーゼ 尿酸 アデニン Case History 高血圧 64歳 男性 NSAIDS 痛風 数 hydrochlorothiazide 年 25 mg every other day 間 2 ヶ 月 数 週 間 2 ヶ 月 軽い高血圧 股関節部の痛 み始まる ibupurofen (自己判断) 600 mg 50mgに変更 血圧が少し上昇 aspirin(ASA) 650 mg furosemide 40 mg every other day fosinopril 10 mg acetaminophen 500 mg allopurinol 100 mg diclofenac sodium 50mg misoprostol 200μg(胃潰瘍予防) twice daily acetaminophen 必要に応じて服用 上腹部の痛み 足の親指の痛風発作 尿酸値、正常に戻る 親指の腫れ、痛み、 おさまる レニン ・ 分子量約四万の糖タンパク ・ アスパラギン酸プロテアーゼに属する。 ・ 最適pH5.5~6.0 ・ きわめて基質特異性高い ・ 発現 主に腎の傍糸球体細胞 アンギオテンシノーゲン ・分子量57000の糖タンパク ・アンギオテンシノーゲンの発現 肝臓最大、腎(近位尿細管)、脳、副腎、心臓、 肺、卵巣 ・アンギオテンシノーゲンの変異による高血圧も報告され ている。 ACE ・2つの相同ドメインにおのおのに活性中心をもつ、Znプロテアーゼ ・高血圧に連鎖しない ●内皮型ACE 血管内皮、特に、肺毛細血管 腎尿細管、小腸、胎盤、脈絡叢、脳内神経上皮 ●血中遊離型
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