3 章 その他関連コマンド

3章
その他関連コマンド
第 3 章.その他関連コマンド
1. コントロールフェイス
1-1. コントロールフェイスの役割
複数面を加工する際に、製品面からは安定した面直ベクトルや加工方向の決定が難しい場合がありま
す。それは製品設計上、“加工しやすく”という配慮はされない場合が多いためで、製品の面構成を無視し、
且つ滑らかな加工の為にコントロールフェイスを活用することが必要となってきます。
コントロールフェイス
加工面の面の流れ
同じ製品面でも部分的
加工面全体をなめらか
に面の流れが違う!
な 1 面で表現
コントロールフェイスの役割
1.複数面間で面の流れが違う場合、安定した加工方向を得る
2.複数面間で面直ベクトルに乱れがある場合、安定した面直ベクトルを得る
3.加工範囲の縮小(コントロールフェイスを加工面よりも小さくする)
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-2
第 3 章.その他関連コマンド
1-2. コントロール面の作成
MSURF で使用するコントロール面を作成します。
また、通常の CAD 操作で作成した面をコントロール面として使用することも可能です。
1.アイコンを選択
2.コンポーネントを選択
Element
コンポーネント(製品面)を選択
複数面選択する場合は事前にトポロ
ジー化の必要あり
Corner ang.
コーナー認識角度
Axis
投影座標系を選択
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-3
第 3 章.その他関連コマンド
3.不要輪郭の除去
不必要な輪郭(エッジ)がある場合に選択し
ます。画面上は緑色で必要エッジを表し、こ
こで選択すると赤色表示になります。
輪郭の横方向とコーナー部を解除しま
す。
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-4
第 3 章.その他関連コマンド
4.4つのコーナーを選択
コントロール面の 4 つ角になるポイントを
選択します。
5.エッジ選択、実行
3で不必要エッジを選択した場合に補間エ
ッジが作成されます。
その時、直線的なエッジか、曲線的なエッ
ジかの選択が可能です。
今回は直線的なエッジを選択します
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-5
第 3 章.その他関連コマンド
6.完成
加工面に対し、C-FACE が小さい場合、
次のコマンドで面の延長を行います。
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-6
第 3 章.その他関連コマンド
2. 面直ベクトルカーブ作成
2-1.
VECTOR コマンド
面上の任意の場所に面直ベクトルを作成します。
作成させるベクトルは図形要素としては直線となり、MCURV コマンド等で工具軸方向の指定に使
用します。
Head
マシンヘッド選択
Tool
使用工具選択
Ref. point
出力基準座標系を選択
Component
加工面
Protect. surf
干渉面
Stock allow
仕上代
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-7
第 3 章.その他関連コマンド
Elements
面直情報追加(オプション)
面選択時:選択面の面直情報を追加
カーブ選択時:カーブ上の面直情報に制限
Direction
角度情報検出(オプション)
面選択時:選択箇所の面直角度
カーブ選択時:カーブと接をとる角度
Clamping
軸固定
none
固定無し
A
A 軸固定
C
C 軸固定
A+C
A+C 軸固定
INVERT
ベクトル方向の反転
SIDE
TILT
現在位置での干渉回避方向にシフト
Length
現在位置での必要工具長
HEAD
マシンヘッド表示
SHOW
対象面以外の形状を表示
VIEW
工具軸方向ビュー表示
SHADE
シェーディング表示
OK
SAVE
ベクトルカーブ作成
CANCEL
Name
カーブ名入力
Layer
格納レイヤー選択
©Copyright 2015 丸紅情報システムズ株式会社
3-8