疫学概論 - 脳疾患 メンタル アンチエイ

Lesson 18. 交互作用
1. 交互作用(相互作用) Interaction
•
•
相加作用 Additive effect
相乗作用 Multiplicative effect
2. 効果修飾 Effect modification
•
•
協調作用 Synergism
拮抗作用 Antagonism
交互作用
• 2つ以上の危険因子が疾患に関連し、
同時にこれらに曝露することでそれぞ
れ別個での曝露による効果とは異なる
疾患発生が見られる時、交互作用があ
るという。
• それぞれが影響
交互作用
要因A
要因B
疾 患
効果修飾
• 疾患に対する危険因子の効果が他の要因
の存在によって修飾されること
• 統計学的に新たな項(共変量)が必要とな
る場合
• 修飾因子は単独でその疾患の危険因子と
なるかは問わない。
効果修飾
要因A
要因B
疾 患
協調 vs. 拮抗
• 協調作用とは、互いに単独で期待した以
上に疾患のリスクを増加させる関係。ある
要因を持った人が他の要因でより大きい
影響を受ける。
• 拮抗作用とは、互いに単独で期待した以
上に疾患のリスクを減少させる関係。ある
要因を持った人が他の要因でより少ない
影響を受ける。
2つの危険因子に曝露した群の罹患率
と交互作用の例
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
要因 B
相加作用(模式的)
+
A
= ?
B
A+B
相加作用(模式的)
+
Baseline
A
=
B
A+B
2つの要因の相加作用
罹患率
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
21
要因 B
3  (9  3)  (15  3)  21
2つの要因の相加作用
罹患率
寄与危険度
要因 A
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
21
-
+
-
0
6
+
12
18
要因 B
2つの要因の相乗作用
罹患率
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
?
要因 B
2つの要因の相乗作用
罹患率
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
45
要因 B
3  9  15  45
3
3
2つの要因の相乗作用
罹患率
相対危険度
要因 A
要因 A
-
+
-
3
9
+
15
45
-
+
-
1.0
3.0
+
5.0
15.0
要因 B
相乗作用の例
肺
癌
の
発
生
率
喫煙
+
アスベスト
アスベスト
喫煙
曝露量
効果修飾
罹患率
性別
女
男
-
2
2
+
6
6
4
4
曝露
寄与危険度
性
別
に
よ
る
効
果
修
飾
な
し
効果修飾
罹患率
性別
女
男
-
2
2
+
6
10
4
8
曝露
寄与危険度
性
別
に
よ
る
効
果
修
飾
あ
り