レーザーレーダパネル それでは,室内向けレーザーレーダ 用の「レーザーレーダパネル」につい て,その動作原理を説明します. 構造 FSFレーザー光源 レーザ光線 ガラス?の筐体 液晶のミラー 平行光を作るためのレンズ 外観は,ガラス板のようになっております. 動作原理 動作原理を説明するために,筐体部分は取り外します. 液晶のミラー レーザ光線 今,左側から右側にFSFレーザー が照射されています. 1 まず,右側の液晶鏡に電圧がかかり,液 晶面が励起します.するとレーザが反射 して,光線が下に向きます. 2 右端の液晶鏡からnμ秒遅れて二番目の液晶鏡に 電圧がかかり,同様に励起します.レーザの反射光 の位置が左にシフトすることになります. 3 さらに左側の液晶鏡にも電圧がかかり,励起し ます.レーザが反射して下に照射されます.そ のころ,ゆっくりと右端の液晶鏡が降ります. 4 同様に,左へ左へと反射光が移動します.途中 で,コーナーキューブミラーを検出すると,レー ザー光線が戻ってきます.FSFレーザの性質に よって,コーナーキューブとの距離がわかります. ターゲットの方向は,パネル設置面の法線方向 ですから,位置が特定できます. 5 この動作を繰り返しながら,液晶ミラー面に電圧 をかけてゆきます. 6 この動作を繰り返しながら,液晶ミラー面に電圧 をかけてゆきます. 7 この原理によって,直線方向で精密に位 置計測を行おうとするものです. 8 2次元への拡張 レーザー光源 レーザー光線 液晶鏡 パネルから光線が出る方向 システム構成 光ファイバによる結合で,単一の光源を有 効利用できます.また,パネルを任意の位 置につけることができるので,棚のうらでも 影をなくすことができます. 利点 • 反応速度の遅い液晶をつかっても高速に全体を スキャンできる. • 室内に設置しやすい. • 極座標からの照射に依存しないので,棚の影な どに向けて設置できる. • 高価なレーザを一台だけでにして,ファイバーで 結合したパネルを複数設置できる. • 解像度をあげやすく,精密な座標特定が可能に なる • ディスプレイになってしまうかも.. 欠点 • 反射効率が期待するほどの水準であるかが不 明 • 鏡として利用するデバイスとして液晶にこだわる 必要はないが,液晶であったとすると反応速度 の遅さが解像度の上限を規定する. • 任意に設置したパネル自身の位置を簡便に測定 するアルゴリズムは今後の課題
© Copyright 2024 ExpyDoc