海藻使った生分解性プラ フランス

 フランス西海岸に面したブル
ターニュ地方に海藻で生分解性
プラスチックを作る技術を開発
し、国際特許を取得した中小企
業﹁アルゴパック﹂︵www.
al
gopack.
com︶ が あ る 。 海 岸
に打ち上げられた海藻を集めて
売る伝統的な職業﹁ゴエモニ
エ﹂を営む家庭に育ち、合成樹
脂の大手メーカーに 年間勤務
したレミー・ルカ氏︵ ︶が長
年の研究を経て、2010年に
事業を始めた。
アルゴパックはブルターニュ
海藻使った生分解性プラ
フランス 地方の海面で養殖した褐藻と化
粧品などに使われた海藻の廃棄
物を原料にして、粒状の素材を
生産し、世界の樹脂メーカーに
販売している。既存のバイオプ
ラスチックとの違いについて、
ルカ氏は﹁化学肥料や農薬の必
要が無く、食糧資源と競合しな
い﹂と説明する。
合成樹脂の加工技術を応用で
き、成形時に必要な温度も約
︵約
万6千
度下げられるという。価格は1
㌧約1800
円︶で合成樹脂よりも ∼ %
割高だ。 年から藻の養殖面積
年の売上高は300万 を見
を ㌶から145㌶に広げる。
込み、5年間でその 倍に増や
そうと意気込んでいる。
最近、日本の大規模な食用海
藻養殖にヒントを得て、地元ブ
ルターニュで昆布やワカメを養
殖する企業と提携し、その養殖
廃棄物の利用も始めたそうだ。
菊地広子︶
︵トレンドジャーナリスト