社会的選択 • 様々な個人がるとき、社会のありえる状態の うち、社会全体、どんな状態をどんなふうに選 ぶのがいいか、考える • 「アローの不可能性定理」 ・・・難しい 投票のパラドックス 1 2 3 x y z y z x 単純多数決では、 xは、yに2対1で勝ち、 yは、zに2対1で勝ち zは、xに2対1で勝つ z x y ボルダのルール • 各人の順位の和、 小さい順 4+1+1=6,1+2+2=5,2 +4+4=10,3+3+3=9 で y>x>w>z wとz を除くとx>y 1 2 3 y x x z y y w w w x z z 社会的選好 • 複数個人の選好の組から、選好(社会の)へ の関数 • 選好は、反射律・推移律・完備性 を持つ二項 関係 反射律 推移律 完備性 x± x x ± y, y ± z x ± z x ± y or x ± y アローの不可能性定理 (Arrows Impossibility theorem) • • • • 以下の条件を満たす社会的選好は存在しない (1)選択対象が3以上あるとき、 (2)全員一致を尊重し(パレート原理) (3)どんな個人の選好の組み合わせに対しても、 社会的選択が可能で、 (定義域の非限定性) • (4)二つの対象の社会的選好はその二つの対象に 対する各個人の選好のみによる。(非関連対象か らの独立の条件、情報の効率性) • (5)特定の個人の選好と完全に一致しない(非独裁 性) 選択対象が3以上あるとき • 二つなら単純多数決がいい 定義域の非限定性 • 単峰的な選択では、投票のパラドックスは、 おこらない • 中位投票者が勝つ • 二次元では、投票のパラドックス z が起こる例は、容易に書ける。 y x アローの不可能性定理の解説 f :± 1 ..... ± n ± S 写像の性質 選択対象が3のとき x yz x x y z z y xy xz z y y x z yz x y z z x x y x y yz xz z y x z xy のペアがn組与えられ ると一つ決まる 非関連対象からの独立の条件、情報 の効率性 写像の数を大幅に減らす T 3, n 3 2197 13 3 2.15548506 10 27 3 2447 4.4342648824304 10 38 パレート原理 x ± 1 y, x ± 2 y......, x ± n y x ± S y x ± 1 y, x ± 2 y......, x ± n y &x i yx S y アローの定理の証明 ペア(x,y)に決定力を持つグループ i G, x i yx S y 決定力を持つグループ=すべてのペア(x,y)に 決定力を持つ 決定力を持つ個人の存在=独裁者の存在 領域拡大の補題 • 一つのペアについて、決定力を持つグループ は、決定力を持つ G : x, y について、 決定力を持つ G NotG x a± x y± b a ± x, y ± b S a NotG G:(x,y)に決定力を持つ y y±S b x S b a±S x G 領域の非限定により取れる 任意 パレート 推移律 パレートと推移律 S b b 非対象領域からの独立 a S b G : 任意の a, bについて、 決定力を持つ (支配)グループ縮小の補題 • 二人以上からなる決定力を持つグループがあれば、 そのグループに含まれるより小さい決定力を持つグ ループがある。 決定力があるGをG1とG2に分ける G1 G2 Other x S x,y xfy xfy any y,z any zfy any z,x xfz any any 領域の非限定だ けでなく、ここで 対象が3つ以上 あることを使う z G1は、 x, zに決定力を持つ 領域拡大の G1は、 決定力を持つ z±S xz±S x Lemma使う S y Gが支配力を持つ+ 推移律 G2は、 z, y に決定力を持ち決定力を持つ アローの定理の証明 パレートにより、全員は、支配力を持つので、 (支配)グループ縮小の補題を繰り返すと一人まで落ちる。
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