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「教育工学をはじめよう」
第2章
学会発表に向けて
プロポーザルを書く
発表
菊池 陵 皂 智樹
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プロポーザルの準備と学会発表
プロポーザル(発表提案書)の準備
プロポーザルとは研究で得た知見やアイデアを、
2~3ページ分の短いアブストラクトに凝縮した物
※ アブストラクト - 摘要、抜粋
(重要な部分だけを書き抜いたもの)
研究が学会発表として受理されるかどうかは、
アブストラクトの査読だけで決まる
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プロポーザルの準備と学会発表
プロポーザル(アブストラクト)の主なタイプ
◆ 実証的 ・ 実験的研究
- 調査や実験の結果についての報告
◆ 理論的 ・ 報告的研究
- 分析論文や文献研究、プロジェクトについての報告
※ 分析論文 - データ分析に基づいてまとめられた研究論文
※ 文献研究 - 先行研究や著作などの文献を検討し、その理論
について整理や提言の他、新しい理論の提出を
行うための研究
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プロポーザルの準備と学会発表
プロポーザルのタイプに関係なく重要なこと
・ どのような情報を含めるかよく考える
・ 情報をどのように提示するかよく考える
・ 書き方についてはガイドラインに忠実に従う
・ 査読者の視点に立ち、興味深く、理解可能なものにする
(適切な背景情報や説明を入れる)
査読者にネガティブな印象を与えない。
査読者の興味を引き付け、自分のプロジェクトを受理に
値すると確信させられるかどうかが決まる。
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実証的・実験的研究
のプロポーザル
◆ 質的研究
- 量的なデータではなく質的なデータに基づき行う研究
◆ 量的研究
- データを統計的に処理して仮説を検証していく研究
方向性や方法、データ分析の点で異なるが、
プロポーザルの構造は基本的に同じである
プロポーザルの構造
序文 → 方法の説明 → 結果 → 考察(含意、要約、勧告ほか)
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実証的・実験的研究
のプロポーザル

序文
査読者が理解できる用語で、問題の性質を明確に
書く(目標と目的の明確化)
※ 注意点
「査読者が知る必要があることがらに焦点をあてて
正確に書くように心がける」
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実証的・実験的研究
のプロポーザル

方法の説明
研究方法やデータを収集するときに使用した材料
の要約を書く
※ 注意点
「決められた制限(文字数等)の中で、自分の研究を
適切に、且つ方法やデータの集め方を注意深く要約
するよう努める」
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実証的・実験的研究
のプロポーザル

結果
自分の研究において重要なポイント、または先行
研究に貢献できる新しい知見の要約を書く
※ 注意点
「仮説や研究課題と関連付けて、簡潔に、しかも的を
射るように書く」
ここでは、査読者が読んだとき、次のセクションで結
果がどのように解釈されるか想像できるものでなけれ
ばならない
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実証的・実験的研究
のプロポーザル

考察と含意
考察をまとめ、研究が後続の研究にどのような影響
を及ぼすかを示す。また、将来の研究へのヒントも
述べる
※ 注意点
「プロポーザルの単なる要約で終わらないようにする」
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理論的・報告的研究
のプロポーザル




文献研究
分析論文
新しい方法の説明
プロジェクトの進捗報告
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プロポーザルを書くことは
簡単な事のように思えるが・・・
・実際では逆のことがしばしばある。
それは ↓ なぜか?
・理論的・報告的研究のプロポーザルすべてに適用できる
万能な様式が存在しない。
・基本といえる3つの部分で構成されている。
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その1:序文
・関連性と重要性を示す。
・関連する研究やプロジェクトといった背景情報を加える。
☆査読者の視点に
立つことが重要である。
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その2:重要な議論、知見、
あるいは成果物
・構成要素、ステップ、課題などについて説明。
・プロセスのステップを明瞭に述べる。
文献研究やポジションペーパーの場合
↓
自分の分析で導かれる展望とトピックについて
最終的な考えを述べる。
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その3:考察と含意
・結論やプロジェクトの成果物についてレビューをする。
・理論や実践への含意を考察する。
・新しい訓練方略について報告した事例研究では・・・
・文献研究の場合は・・・
査読者やプログラム計画者
に対して強い訴求力を持つ。
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終わりに・・・
・アイディアを考え抜くことからはじめる。
・プロポーザルのアウトラインを作成する。
・草稿を書く。
納得する↓原稿ができたら
外部からのフィードバックを得る。
プロポーザルが受理されなくても
あきらめるな!!!!!!
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